相談者名 | 亀田亀子 |
1年前に夫が重度の不妊症であることが発覚し、二人で話し合った結果、無理な治療より子供のいない生活を選択しました。それからというもの、夫は自分が原因であることに深く傷つき、男としての自信を失い、折に触れて「申し訳ない」「俺のこの体のせいで。。。」と私に言います。そのときから一切セックスはなくなりました。 そして子供がいないのであれば、今の仕事を我慢して続けるよりも、多少給料が下がってもやりたいことがしたいと言い、3ヶ月前に転職しました。転職は私も大賛成でしたが、その職場が色々問題があり(募集要項と著しく違う職務内容、給料日にお金がはいっていない等)、再度転職を考えているのですが、不妊症ゆえの自信のなさが手伝って、次の仕事を見つけてもまた続かないのではないか、という不安にかられているようです。 夫は不妊症であるという事実が、多大なる喪失感・空虚感をもたらし、自信が全く無くなってしまったので、仕事はおろか人生も前向きに生きられない状態です。 私も「他の男性と再婚したら子供が産めるのかな」などあらぬ妄想をしてみたり、でも夫がひどく落ち込んでいるのを見ると、元気にしなきゃと思ったり、情緒が不安定です。 私たちはどのようにしてこの事実を乗り越え、前向きに生きられるようにしたらよいのでしょうか。 | |
カウンセラー | 桃井裕子 |
亀田さんはじめまして、桃井裕子といいます。 この度はご相談ありがとうございます。子供ができないという事実を乗り越えるには? ご夫婦にとってはとても大きな問題で、なかなか第三者が介入しづらい問題だと思います。 ご主人は、自分の体のせいで。と自分を責め、仕事も人生も自信を無くしてしまい、前向きに生きられない状態。 今のお二人には、出口のないトンネルに入り込んでしまったような感じなのかもしれませんね。 ご相談内容からご主人が不妊症だと発覚してから、二人で話し合いをされたことはたくさんあるようですね。 このコミュニケーションは二人の結びつきを強めたのではないでしょうか? ご主人の自信のなさ、不安、喪失感、空虚感、これらの気持ちを亀田さんはしっかり聞いて受け止めてあげているのですよ。 人が生きていく中で、どうすることもできない事実、現実というものがあります。 このようなことも勇気を出してご主人と話し合ってみてはいかがでしょうか? お二人で苦しい感情も、辛い感情も、不安な感情も、楽しい感情も全て共有してコミュニケーションを取ってみてください。 きっとそこから、お二人にとっての最善の方法が見つかると思います。 お幸せをお祈りします。 ありがとうございました。 桃井裕子 |