友人がどうしようもない男と同棲しています。

相談者名
にした
こんばんは

友人の女の子(25)がどうしようもない男(26)と同棲しています。

僕の周りは、結婚してもすぐ離婚するとか、

彼女を助けてあげて、とか、

ひどい男だ!最低だ!!

別れたほうがいい!!

というほどのいわゆるダメ男です。

最低といってもいいくらいですが、

彼女は「やさしいから、私のためにがんばってくれているから」

といいます。

周りからいわせれば、ルームシェアしてる相手でもそれくらい

するだろうという優しさだし、

何か彼氏が、やらかすと彼女が叱って、彼氏が謝罪する

でまた、別のことで彼氏がやらかして、叱られて謝罪の繰り返しです。

それでも彼女は「謝罪してるから解決した、改心している」

といいます。

小さいことで彼氏じゃなくてもやれること、誰にでもやること、でも

「私のためにしてくれてる」

というかんじです。

僕らが何をいっても無理なのは承知の上で、

何か解決策は気づかせてあげる方法はまったくないんでしょうか?

まつしかないんでしょうか?

僕は今まで友人として色々忠告してきましたが、やはり恋は盲目で

聞く耳もたずだし、

彼女の友人(女性)なんかは、なぜか「別に別れるほどじゃないじゃん」

といってやっぱり彼女はいいほうにまわってしまいます。

なにか策は本当にないんでしょうか。

DVとかではないんですが、彼女だけが苦労して体まで壊しているので・・・(彼氏のことで壊したわけじゃないですが)

カウンセラー
鶴園みあ
にしたさん、はじめまして。
お返事をさせていただきますカウンセラーの鶴園みあと申します。このたびは、無料相談コーナーにご相談をお寄せいただき、本当にありがとうございます。

さて、今回は、お友だちのことでご相談をいただいたわけですが、拝見させていただいて、にしたさんのお友だちを思うお気持ち、優しさに、とっても感動させられました。
にしたさんは、お友だちのことを心配して、なんとか助けてあげたいと強く思っていらっしゃるのですね。
にしたさんにとって、その女性は、それくらい大切なお友だちなのですね。

そんな大切なお友だちが、身体を壊してまで或る男性とのお付き合いを続けていらっしゃる姿を見ると、まるでご自分の身が切られるように、にしたさんまでが苦しいのではないでしょうか。
そして、にしたさんとしては、そのお友だちがどんなに素晴らしい女性かよく分かっているので、「彼女のようなステキな女性が、あんなクズのようなオトコを選ばなくても、もっと他にふさわしい男性がいるはずなのに」と、ヤキモキしてしまいますよね。

だから、彼女が傷ついてボロボロになってしまう前に、そのことを気づいてほしくて、にしたさんは、懸命に、彼女に色々と忠告をしてこられたのでしょう。でも、彼女は聞く耳を持ってくれなかったんですね。
にしたさんとしては、「なぜ分かってくれないんだ」と落胆されたり、心配なさったり、本当に辛いですよね。
「彼女が聞く耳を持ってくれない以上、ボクにできることは何もないんだろうか」と無力感も感じていらっしゃるのではないでしょうか。

でも、彼女がそういう状況でも、にしたさんが彼女にしてあげられることは、実はちゃんとあるんです。
それを、これからご提案させていただきたいと思います。

さて、彼女のお相手の男性は、にしたさんたちから見れば、どうしようもないダメ男なのですね。でも、他方、「別に別れるほどじゃない」と言う彼女の女友だちもいるのですね。その男性が、付き合う価値がないほどにダメでろくでなしなのかどうか、もしかしたら、見る人によって、その判断は異なるのかもしれませんね。
そして、少なくとも、彼女は、その男性を付き合うに値する人だと感じているのでしょう。にしたさんや他の人たちには分からないけれど、彼女だけが分かる、その男性の魅力や価値の部分があるのかもしれません。
それがたとえ、にしたさんからすれば、「勘違いだ」「錯覚だ」というものであったとしても、彼女がその男性のことをそんなふうに見ているのだという客観的事実だけを、ここでは理解していただけるでしょうか?

そして、たとえそれが勘違いであったとしても、「この人は、本当は素晴らしい男性だ」と思っているときに、他の人たちから「あのオトコはろくでもないから、別れたほうがいいよ」と言われたとしたら、彼女はどんな気持ちになるでしょうか?
あなたにとって宝物のようなモノがあったとして(たとえば、大好きな音楽とか大好きな本、あるいは大好きな女性など)、それを他の人から「あんなくだらないもの、やめておいたほうがいい」と言われると、何か、そのモノだけでなく、そのモノを大好きでいる自分自身まで否定されたような感じがすることってないでしょうか?
もしかしたら、彼女も、同じような気持ちになってしまうのかもしれませんね。
にしたさんとしては、彼女のためを思って言っているのですけどね。でも、今の彼女には、「自分を否定された」という感覚が出てきてしまうんですね。

当然、自分を否定されているような感覚は気持ちのいいものではないので、そんなふうに感じさせる言葉は「聞きたくない」と思ってしまいませんか?
彼女が、にしたさんの言葉に耳を傾けることができないのは、そのためなのかもしれません。

結果、彼女は、にしたさんと距離を取ってしまうかもしれません。
彼女のためを思って色々と言ってあげているのに、彼女が離れていってしまうなんて、にしたさんとしても悲しいのではないでしょうか?
でも、これは、彼女にとっても、悲しいことだったりするんですね。なぜなら、本当に自分のことを思ってくれているお友だちと距離を置いてしまうことで、彼女はどんどん独りぼっちになっていくのですから。

こんなふうに彼女がお友だちから孤立してしまえば、頼れるのは今の彼氏だけになってしまいます。そうなると、「ああ、やっぱりこの男性は、私を振りまわすだけのダメなオトコなんだ」と気づいたとしても、独りぼっちになるよりは・・・と彼とのしんどいお付き合いにしがみついてしまいやすくなっちゃいますよね。
だから、にしたさんは、彼女が彼氏とのことで傷ついたり、別れたりしたときでも、安心して頼れる存在、彼女にとってそんなお友だちでいてあげてほしいんですね。そういうお友だちがいるだけで、彼女は、彼とのしんどいお付き合いにしがみつくのをやめやすくなりますから。

では、そういう存在になってあげるには、どうしたらいいか。それには、彼女の今の頑張りを認めてあげてほしいのです。
そりゃあ、相手の男性は、にしたさんから見れば、全く価値のないダメ男かもしれません。でも、彼女は、そんなダメ男の中にも、優しさであったり頑張りであったり、価値を見てあげてるんですよね。それって、大きな川の底から、ほんのわずかな砂金を見つけ出すような、大変なことだと思いませんか?
そして、そのダメ男が何度同じ失敗を繰り返しても、「次はきっと大丈夫だから」と信じて、ダメ男が立派に育つのを待っているのですよね。それも、とっても根気と強さの要ることですよね。
彼女が愛を注いでいる対象(ダメ男)はどうあれ、彼女がとっても頑張っていて、とてつもない愛を注いでいること、そのこと自体は認めてあげてもらえますか?

「キミは、彼のことを信じて、とっても頑張っているよね」「よくやっていると思うよ」と、彼女の頑張りを労ってあげてほしいんですね。そうすることで、彼女は、「自分の価値を認めてもらえた」と感じることができるのではないでしょうか。
そうなれば、にしたさんから距離を置いたりする必要がなくなると思いませんか。
そして、自分を認めてくれるにしたさんならと、彼女がしんどいときには相談もしやすくなるのではないでしょうか?

それに、彼氏がいつまで経ってもダメ男のままで、「このまま付き合っていても、しんどいだけだなあ」と女性のほうが思っても、「彼がダメ男のままなのは、私の頑張りが足りないからかも」と自分を責めて、しがみついてしまうケースも多いんですね。
でも、にしたさんや周りの人たちから、「キミはよくやっていると思うよ」と自分の頑張りを認めてもらえていたとしたら、こんなふうに自分を責めて彼にしがみつく可能性も減りますよね。

ところで、思うのですが・・・彼女は、今の彼がどんなにダメダメでも、どんなに失敗を繰り返しても、「本当は優しい人なんだから」と価値を見てあげて、「でも、いつかきっと」と信じて、待ってあげてるんですよね。これって、もしかしたら、彼女自身がしてもらいたかったことなのではないでしょうか。
だから、その意味でも、彼女が、(にしたさんから見て)どんなにダメなことを続けていても、「それでも、彼女は素晴らしい女性だよ」と価値を見てあげて、頑張りを認めてあげて、信頼して見守ってあげていただきたいのです。

もちろん、彼氏とのお付き合いで彼女が傷ついたりすることだってあるかもしれません。でも、人生は、成功だけでなく失敗からも学べるもの、得られるものはたくさんあるんですよね。
彼女を大切に思うにしたさんにとっては、彼女が傷ついたり苦しんだりしている姿を見るのは、とっても辛いかもしれませんが、彼女がそれを選ぶのなら、信頼して見守ってあげていただけますか?

にしたさんが、彼女の頑張りを認めてくれて、信頼して見守ってくれるだけで、彼女にとっては大変な心の支えになることでしょう。また、それによって、彼女にとって、にしたさんは「どんなときでも安心して相談しやすい存在」になるでしょうから、たとえ彼との関係がダメになってしまって傷ついたりしたとしても、彼女は、にしたさんがいるだけで心が癒されるのではないでしょうか?

「頑張りを認めてあげる」「信頼して見守ってあげる」というのは、にしたさんからすれば、「彼女を助けるうちに入らないんじゃないか」と思うような、何でもないことなのかもしれません。
でも、実際にやってみるとお分かりいただけるかと思うのですが、この何でもないように思われることが、実はとてつもなく根気と愛が必要なことだったりするんですね。
ここで気づいていただきたいんです。彼女もまた、あのダメ男に、このとてつもなく大変なことをしているのだということを。そこに気づくことができたなら、心の底から言えるのではないでしょうか?「頑張ってるよな~」「よくやってるよな~」って。

だから、にしたさんも、彼女に、このとてつもなく根気と愛が必要なことをやってあげていただけますか?
お友だち思いのにしたさんでなければできない仕事ですよ。
でも、お友だち思いのにしたさんだからこそ、やってのけられる仕事ともいえるんです。

彼女のためにチャレンジしてみてくださいね。

このたびはご相談いただき、本当にありがとうございました。

鶴園みあ

この記事を書いたカウンセラー

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