友達との関係について

長々と失礼しました。まとまりがなく、読みにくくてすみません。

まず、ひよこさんのメールを読ませていただいて感じたのですが、ひよこさんもお友
達に
負けず劣らず、とてもよいものをたくさん持っている方だと思いましたよ。

例えば・・・、
・友達の良い面をみてあげることができる優しさをもっている
・周りを気遣う協調性を持ち、周囲と相談して慎重に物事をすすめることができる
・目上の人に対して、とても礼儀正しく振舞える
・忍耐強く、気に入らないことがあっても、すぐ怒ったりしない性格である
・言葉と行動に一貫性がある、口にした言葉には責任を感じる
・愚痴をあまり言わないように心がけて、いやな事でも我慢強くチャレンジしようと
する
・争いを好まない平和主義者
・理性的な判断や考え方ができる
・自分に非があると思えば、素直に謝れる潔さを持っている
・人の悪口は言いたくないと思っている
・自分がされてイヤなことは、他の人にはしないようにという思いやり深い性格
・友達の頼まれごとを引き受けてあげる優しさを持っている
・控えめで謙虚な性格

いかがでしょうか?
私はあなたのメールの中から、これだけの素晴らしいものが見つけられましたよ(^^)
ひよこさん自身は気がつかれてないのかもしれませんが、あなたが友達が自分に
持ってないものを持っていてすごいな～と思うのと同じように、お友達からみれば、
あなたも友達が持ってないものをたくさん持っていて、いいな～と思われているんで
すね。

あなたとお友達は、まったく正反対、対照的なお２人なんですね。
物語風に言いますと、炎の女神様と氷の女神様みたいなお２人なんです。
お友達が炎の女神様で、ひよこさんが氷の女神様です。
炎の女神様は、暑く、情熱的で、周囲をエネルギッシュにしますが、
反面、あまりにも熱すぎると、ぼうぼうと周りを焼き尽くしてしまったりもします。
氷の女神様は、時に世界を冷たく凍らせることもありますが、
熱せられすぎて枯れてしまった大地に、優しい雪を降らせて水と空気をしみこませ、
もう一度生き返らし、豊かな生命力を与える力を持っています。
そして世界を成り立たせていくには、炎も氷もどちらも欠かすことのできない
大切な神様たちなんですね。

では、今回はひよこさんに”２人の女神様”というお話をプレゼントしたいと思いま
す。

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あるところに、炎の女神様がいました。
炎の女神様は、炎の神殿に住んでおり、たくさんの火の精にかしずかれて暮らしてい
ました。
炎の神殿では女神様の炎の力が一番強く、もし、炎の女神様に逆らう者がいれば、
すぐ焼き殺されてしまうので、皆が女神様のご機嫌をそこねないようにして暮らして
いました。
女神様は陽気で、無邪気で、天真爛漫なところが可愛らしい女神様なのですが、
かなり気まぐれで、我がままなところもあり、たまにひどい癇癪を起こすと、
なりふりかまわず周囲にあたりちらすこともあるのでした。
この前は、おやつのケーキのイチゴがちっとも甘くなかったということで、ご機嫌が
悪くなり、
神殿中の温度が千度もあがって、皆がポップコーンみたいにはじけそうになったくら
いです。
おつきの火の精たちは、ご主人様はいい女神様なんだけど、時々怖くてイヤだなあ～
と思いながら、
女神様のお世話していました。

他の神様たちは炎の女神が怒ると、世界中が干上がってしまうので、彼女のご機嫌を
そこねない
ようにしていました。もっと上の神様はパワーもあるので、彼女の炎を消す力は持っ
ていたのですが、
その力があまりにも強力すぎて、一度消したら、逆に炎の女神が死んでしまうことも
わかっていたので、
ほどよく抑えることもできず、困ったことだなあ・・・と思っていました。
上の神様はいろいろ考えたあげくに、もう一人女神様を生むことにしました。
氷の神殿を立て、そこに新しく生んだ氷の女神様を住まわせることにしたのです。

さて、炎の女神様自身ですが、炎の女神様はたくさんのおつきにかしづかれながら
も、
心はいつも孤独でした。寂しくなったり、つまらなくなったら、
一緒にいるおつきの火の精たちや、他の神たちが、一緒に騒いで遊んではくれるので
すが、
皆、彼女のご機嫌を損ねることを恐れて、本当のことは言わず、
腫れ物を触るように扱っていることがあることを、女神様自身はなんとなく感じてい
ました。
自分が怒って暴れた後、皆が妙に怯えた暗い顔をしていることもわかっていました。
後悔するくらいなら、やらなければいいとは、自分でも思っているのですが、
女神様自身は気をつけているつもりでも、何度も繰り返してしまうのでした。
また、女神様自身はこれでも世界中を明るく、暖かくすることが、
女神である自分の使命だと真剣に考えて、いろいろ頑張ってきてはいるのです。
でも、時々やりすぎて、自分の暴走を止められなくなって、ついには癇癪を起こして
しまうのです。
皆が本音を言ってくれないので、女神様自身はわがまま放題していましたが、
心の奥底では、とても孤独で、誰の言うこともあてにならないと感じていました。

そんなある日、炎の女神様は、自分の神殿の向かい側に、新しい神殿が建てられてい
るのを
見つけました。騒がしい真っ赤な自分の神殿とは違って、その神殿は白く透き通った
感じで、
落ち着いて静かなたたずまいをしていました。
いたずら好きな炎の女神様は、その神殿の中に入ってみることにしました。
なんとなく自分の神殿の向かいに立っていること自体が面白くなかったので、
この神殿を燃やしてしまおうかと、炎を振りまきましたが、不思議なことに燃えない
のです。
それどころか、力を込めれば、込めるほど、吸い取られるように、炎が弱まり、消え
ていきました。

「いらっしゃい、あなたはだあれ?」

と穏やかな優しい声がしました。
気が付くと、そばに白い衣装を身にまとった少女が立っていました。
少女は炎の女神様とは、正反対の、静かで、落ち着いて、穏やかな雰囲気をただよわ
せていました。
それが氷の神殿に住む氷の女神様なのでした。

「誰って、私は炎の女神よ!!
私の神殿の前に勝手に神殿を建てるから、邪魔なのよ!!」

「まあ、邪魔なの?ごめんなさいね、これはお父様が建ててくださったのだけど・・
・」

「邪魔よ!!気に入らないわ!!どっかへやってよ!!」

「うーん、そうしてあげたいけど、ごめんなさい。私にはその力がないの。
お父様に言って、神殿を移動してもらうようにお願いしてみるから、
しばらく待ってもらえないかしら?」

「待てないわ!!すぐどっかへやってよ!!でなければ、燃やしちゃうから!!」

本当は燃やそうとしてみて、燃やせなかったことも忘れて、炎の女神様はだだをこね
ました。
氷の女神様がいままで自分が出会ったことがないようなタイプであることも気に障っ
たのです。
決して、氷の女神様は威張った態度ではなく、むしろ礼儀正しかったのですが、
おつきの火の精たちのようにへりくだる態度でもなく、
炎の女神様を怖がってもいないように見えたからでした。
不機嫌になった炎の女神様は、氷の女神様に自分の力をみせつけて、
怖がらせてやろうと、ぼうぼうと炎をあたりにつけてまわりました。

「まあ・・・、元気で、面白い人ね。でも、折角建てたものだし、もったいなくない
かしら。
それに、こうしてご近所さんになれたんだもの、私たちお友達になれないかしら?
私、最近生まれたばかりでお友達がいないの、あなたと友達になれたら嬉しいと思
うわ」

でも、氷の女神様はちっとも怖がりません。
それどころか、にっこり炎の女神様に微笑みかけ、手をふりました。
すると、あたりの炎が見る間に消えてしまいました。それが氷の女神様の力なのでし
た。
炎の女神様は、びっくりしてしまいました。
炎の女神様にとって、自分の力が通用しないという初めての体験だったのです。
炎の女神様は自分がどんなに火を燃えあがらせても、氷の女神様が怖がるどころか、
たちどころに消してしまったり、火を自由自在に弱めて遊んでいる様をみて、
逆に自分が怖くなってきてしまいました。

「どうしたの?お腹でも痛くなっちゃったの?」

急に黙り込んでしまった炎の女神様をみて、不思議になった氷の女神様は、
できるだけ優しく話しかけたのですが、すっかり怖がって怯えてしまった炎の女神様
は、
氷の女神様を無視して、自分の神殿に逃げ帰ってしまいました。

“どうしよう・・・!!私の力が通用しない人がいるなんて!!”

“しかも優しくて、穏やかで、私みたいに我がままじゃなくて、カッカッしない子だ
し・・・”

“もし、あっちの方が強し、素直で、優しいってわかったら、
おつきの者たちもあっちの神殿に行ってしまうかも・・・”

“どうしよう・・・、どうしよう・・・”

と、炎の女神様は悩みました。でも、自分でもどうしたらいいかわからないのでし
た。
お互いの住んでいるところが、すぐ目の前ですから、神殿の外に遊びに行くと、
その後も、氷の女神様とは、よく出会いました。氷の女神様としては、面白い遊び相
手として、
炎の女神様と仲良くやっていきたがっていたのですが、
何故か、氷の女神様の姿をみると、炎の女神様は無視するのでした。
実際は、なにしろ炎の女神様の方は氷の女神様が怖くて目もあわせられない状態なの
ですが、
それがおつきの火の精たちにばれて笑われたり、火の精たちがわがままな自分に愛想
をつかして、
氷の神殿に行ってしまうことを恐れて、自分が怖がっていることを悟られないよう、
一生懸命、見栄をはっているのでした・・・・。

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さて、私のお話は、ここまでです。
かと言って、この物語はここでおしまいではなく途中です。
続きは、そう、ひよこさんにぜひ書いてもらいたいと思います。
良かったら、遊びだと思って、一人だけでなく、
ご家族の方や、他の友達と一緒にトライしてみてください。
そして、それを皆で話し合ってみると、いろいろな気づきが得られると思いますよ。
ちなみに物語の結末に正解はありません。
一人ひとりの答えが違うところが面白いんですね。

もし、寺島バーションの結末が知りたいとリクエストがある場合は、
そうですね・・・ブログに続きを書きますよ。
でも、その場合はぜひ、ひよこさんの書いた結末を送ってくださいね♪

今回は、ご相談ありがとうございました。