いつまで続ければいいの?

 

相談者名
gumi
こちらのホームページに出会って、カウンセリングを受けるようになってから、もう3年程経ちます。
毎月ではないけれど、面談を利用させていただき、受ける以前よりもかなり心が楽になりました。
けれど、後から後から問題が出て来るし、もともと頑固で変化を嫌う性質があるので、中々前へ進めていないような気がしています。
カウンセラーの方にも、私のようなタイプ(怖がり)は時間がかかると言われてしまいました。
人それぞれ、と言われてしまえばそれまでなのですが、何だかあきらめの気持ちが強くなってきています。ホームページにある方の体験談「変われた」「幸せになれた」というのを見て、カウンセリングを受けるようになりましたが、そんな風に変われたり幸せになれたりするのは一部の人だけで、私は規格外なんじゃないかと思いました。
気持ちがとても白けてきました。さらに、一番最近に受けたカウンセリングの際、カウンセラーの方に私の矛盾点を指摘され、笑われて嫌な思いをしたことも尾を引いています。
結局こんなものか、と思ってしまいます。カウンセリングを受けた事で、学んだ事、もらった気持ち等、恩恵はたくさんあったはずなのですが、それでも自分の満足のいくものはまだ掴めていないような気がします。「いい人間関係をつくれる私になりたい」「友達や彼氏を作って楽しく過ごしたい」と願ってカウンセリングを受けてきましたが、今はカウンセリングに依存することなく一人で頑張った方がいいのでしょうか?今後もカウンセリングを続けていきたいと思うのなら、どんな心持ちで臨んだらいいのでしょうか。
カウンセラー
大谷常緑
gumiさん、初めまして。こんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。gumiさんは3年間、カウンセリングを続けていらっしゃるのですね。
とても頑張っておられるなぁと思います。さて、先ずはお詫びしたいことがあります。
“一番最近に受けたカウンセリングの際、カウンセラーの方に私の矛盾点を指摘
され、笑われて嫌な思いをしたことも尾を引いています。”
とのこと、カウンセラーがgumiさんの気持ちを傷つけてしまったこと、お詫びさ
せていただきます。
申し訳ありませんでした。

さて、カウンセリングを受け続けられて、受ける以前よりもかなり心が楽になっ
たとのこと、とても良かったなぁと思います。
楽になっていくということは、自分自身が変化していくことですね。自分が変化
することによって、周りも変化が起こっていく・・・そのプロセスを体験された
のですね。
gumiさんは以前に比べて自分は変われたと、ご自身の変化をきちんと受け取られ
ていること、とても素晴らしいことだと思います。

しかし、3年間でこの程度しか変われていないと、進み方が遅いと感じられてい
るのですね。そして、その原因が、自分は怖がり(頑固)であると、そしてその
怖がりの部分はなかなか変われないと感じておられるようですね。

さて、ここで心についての一般的なお話をすれば、「できない」と感じている事
は、「したくない」と思っているのと同じだと思ってください。

例えば、会社での仕事や人間関係が辛いクライアントさんがいらっしゃったとし
ます。
「じゃぁ、思い切って会社を辞めてみましょう」というカウンセラーからの提案
に対して、「それはできない」というお答えがあったとします。

これって、「できないこと」では無いはずですね。辞表を提出してしまえば、会
社は簡単に辞められるはずですね。
しかし、辞めることにまつわる周辺の問題、例えば、
生活はどうするの?
仕事はあるだろうか?
今私が辞めるのは無責任では?
などの怖れが出てきて、会社は辞められるのだけど、辞めたくない、という気持
ちになるのですね。
だから、「できない」という返事になるのですが、実際は「できない」のではな
くて、「やりたくない」のです。

gumiさんの場合も、先の会社を辞める例のように、「怖がり(頑固)でなかなか
変われない」と思っておられるとすれば、意識されているかどうかは別にして
(顕在意識という、頭でわかっている意識とは別に、無意識が働いていることも
よくあります)「変わりたくない」と自分を変化させていくことに対して、とて
も強いブレーキをかけておられる事になります。

一方、gumiさんの顕在意識は、変わりたいと強い思いで願っておられて、こちら
はご自身を変化させるアクセル役になっているのですね。

そのような心の働きになっているので、今、gumiさんはアクセルを踏みながら、
同時にブレーキを踏んでいる状態になっています。
これって、とても疲れてしまいますよね。
そして、この疲れがgumiさんのカウンセリングに対する失望につながっています。

また、ひょっとしたら、カウンセリングを受ける事で、「自分は行動している」
と自分自身を満足させ、カウンセリング自体がどこか惰性的になってしまってい
るかもしれませんね。

さて、ではどうすればいいかの話になりますが、ここは、gumiさんにもう一度改
めて選択をしていただくいい時期かと思います。

選択するのは、ご自身が本当に変化したいか、変化しなくていいか、です。

実はどちらの選択をされても、それはgumiさんにとって、良い選択になるのです。
どちらを選択されても成功の道だと信頼してください。

但し、選択するときに考えて欲しい事が2つあります。
1つは、自分自身にとって優しい(自分を大切にした)選択であること、2つめ
は、怖れからの選択をしないことです。

このようにしてgumiさんが意識的に選択されることで、今のgumiさんの本当の気
持ちとつながれるのです。
そしてその選択は、gumiさんが今必要としている事を明らかにしてくれます。

その選択さえすれば、あとはカウンセリングを続けるかどうか、カウンセリング
を続ける場合、どのような姿勢でカウンセリングに臨めば良いか、の答えは自然
と見えてくると思います。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。