長年の体調不良で精神的に辛い

 

相談者名
aki
はじめまして。
7~8年前から体調を崩しています。
症状としては、めまい、頭痛、吐き気、胃もたれ、立ちくらみ、などなど。
特にめまいが辛くて、毎日頭がふらふらしたり、モヤモヤしたりして、日常生活にも影響が出ています。
以前はOLとして働いていましたが、体調不良のため休みがちになり、とうとう首になってしまいました。何度か職を変えて、そのたびに首になり・・・もうどうしていいかわからなかった。今は週3~4日程度のパートとしてなんとか働いています。
それでも体調が辛く、いつも無理をして仕事に行っています。周りの人になかなか辛さを理解してもらえず、職場では甘えだと思われ、とても辛いです。
周りには同じような症状で苦しんでる人はいなく、みんな普通の生活が送れてとてもうらやましく思います。年齢的に30歳を超えているので、周りはみんな結婚し、親になり、幸せそうにしていますが、自分はいつになったら向こう側にいけるのかわかりません。置いてきぼり感をとても感じます。
そういう、普通の生活を送ってる人を見ると、うらやましくもなり、少し妬ましく感じることもあります。でもそんな自分がイヤです。
人前で弱音をはくことができず、自分ひとりで抱え込んでしまいます。
そのため、どんどんストレスをためこんでしまってる気がします。
なんのために生きてるのかわからない、こんなに苦しい思いをしなければいけないなら死んだほうがマシ、生まれてこなければよかったのに、と思ってしまうこともあります。リストカットもしてしまいます(大事に至らない程度ですが)・・・。
いつになったら元気になれるのか、普通の生活が送れるのか、普通に幸せになれるのか、どうしたらいいのかわらかず、とっても辛いです。
助けを求めたいけど、私のことなんか誰も助けてくれない・・・と思ってしまいます。
どうか、助けてください。
カウンセラー
池尾昌紀
akiさん
池尾昌紀と申します。ご相談ありがとうございます。
長年の体調不良、そしてそれに伴うストレスは本当にお辛い状況だと思います。カウンセリングでは医学的なお話ができないため、体調不良については病院にかかられていると思いますので、ここでは、ご相談内容から推測させていただく、心の部分について書かせていただけたらと思います。

akiさんの苦しみは、体調不良が最も大きなものですが、それを人に話したりできないことが、とても苦しいのではないかと思います。
「人前で弱音をはくことができず、自分ひとりで抱え込んでしまいます。」とご自身で書いてくださっているように、人は苦しい時に話す相手がいない、理解してくれる人がいないと、とても辛くなってしまいます。

akiさんはずっと昔から、とても我慢強く、とてもがんばり屋さんで、弱音をはかずに努力するタイプの方だったのではないでしょうか。
おそらく、本当にがんばってこられたのだと思います。
まずは、その部分を認めて、ほめてあげていただきたいのです。
そもそも、こんなに体調が悪いのに仕事を続けておられることがすごいですし、ずっとそうやってがんばってきたのだとしたら、本当にすごいことだと思います。

でも、もう少し弱音がはけたり、我慢しすぎたりしなくてもいいやり方ができたら、今より楽になると思いませんか?

こうした誰かに弱音をはけない、一人でやろうとしてしまう、という方は、一般的には、幼少期の親との関係がそのルーツであることが多いようです。

例えば、両親がとても厳しい家庭で、どんなことをするにも、きちんとやらないと叱られたり、結果を出さないと怒られたりしたとします。
すると、子どもはきちんとやらねば、結果をださねば、ということに一生懸命になり、自分に甘えを許せず、厳しくなっていくことがあります。
そうなると、弱音を誰かにはくことは甘えになりますからできなくなったり、なんでも一人でやりきるようになったり、とても我慢強くなったりすることがあります。

長く培って来たこうした自分一人でやらなければいけないという観念は、すぐになくなるものではありません。
しかし、こうした自分の心の観念を変える方法は、そのルーツにさかのぼって心を整理していくことが有効になってくることも少なくないのです。
それは、感じたかったのに感じることを自分が認める事ができなかった部分です。
それを認めてあげること、つまり、本当の自分の気持ちを感じることができると、肩の荷が降りたような気持ちになったりします。
本当は、こんな風に思っていたんだな、と気づいてあげることは、自分を縛っていた観念をやわらげ、今、本当にどうしたいのかを感じるヒントになることもあるのです。

実は心の中では、
本当は、親に甘えたいのに、甘えられなかったという思いを持っていたり。
本当は、もっと私の気持ちをわかって欲しかったという思いを持っていたり。

心の中の素直な自分に気づいてあげることは、自分自身を大切にしてあげるということです。

そこではじめて、今まで私は本当によくがんばってきたんだな、と思ってあげることができます。
そして、そんな自分をいたわってあげることは、こんなにがんばってきた私なんだから、もう弱音を吐いてもいいかもしれないな、とか、我慢しなくてもいいかもしれないな、という思いにつながっていきます。

心の底にある、こうした思いに気づき、それを整理してあげること。
表に出して感じることで、自分の未完了だった感情を感じてあげること。
これができた時、こうした「自分で一人でやらなければ」という観念が変わってきます。

akiさん
akiさんはお気づきですか?
実は、すでに、akiさんは「一人でやらなくてもいい」ということをやりはじめておられることを。
「人前で弱音をはくことができず、自分ひとりで抱え込んでしまう」と書かれた、あなたが、こうして相談をくださっているのです。
この相談コーナーにご相談をお寄せくださった時点で、誰かに助けを求めることができているのです。
それは、すごいことだと思いませんか?
今までにないことができていると思いませんか?

きっと、相談をくださるにあたっては、とても大きな勇気が必要だったのだと思います。
けれど、今、こうしてご相談してくださっているご自身は、今までの自分から変わろうと大きな一歩を踏み出されている証拠です。
この一歩はとても大きな一歩です。
どうか、その勇気をほめてあげていただきたいのです。

そして、誰かに話をする、というチャレンジをもう少し、進めてみてください。
周りにいる、最も話せそうな人に、少しだけでいいから、話をしてみる。
無料カウンセリング電話を使ってくださってもいいかと思います。

すでに変わろうとしているご自身を認めてあげることは、自分がさらに一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。

最後に、akiさんは本当に優しい心の持ち主だということを書かせてください。
人のことをうらやましく思う、そんな自分がイヤになると、akiさんは書いておられますよね。
誰だって人のことをうらやましいと思います。でも、akiさんは、そこでそんな風に思う自分をイヤと思う。
こんなに自分が苦しんでいるのに、誰かのことを恨みたくないという思いを持てるなんて、すごく大きな優しさだと思いませんか?
こんな大きな優しさを持っている人は、生きる価値がある人です。

どうか、ご自身の勇気と、そして優しさを認めてあげてください。
それがきっとあなたを支えると僕は思います。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。