「私は自分のことをなんとか好きになりたい」と思い続けるだけでいいんです。
こんにちは 平です。
心理学で“執着”というのですが、男女関係がうまくいかないとき、
私たちはパートナーを離したくないと思い、ついつい、しがみついてしまうことがあります。
しかし、しがみつけばしがみつくほど、あなたがふられる可能性は高くなります。
あなたがパートナーにしがみついたり、パートナーの行動を監視したりしてしまうのは、
「彼(彼女)はきっと私から離れていく。そして、私以外に好きな人を作るはず」と思っているからです。
パートナーを疑いつづけているわけですね。
その間はパートナーがどれだけあなたを愛してくれたとしても、あなたはその愛を疑っているわけですから、もらってももらってもドブに捨て続けることでしょう。
つまり、愛が受け取れない状態になってしまっているのです。
なぜなら、このときのあなたは、「私はパートナーに愛されるほどの価値はない」と心のどこかで思っているからです。
この状況では、パートナーはなにを与えても疑われるわけですから、必然的に「愛し甲斐がない」、「キリがない」などと感じ、あなたのことにウンザリしていきます。
こうなるともう恋も長続きしないわけですね。
そして、このような経験をすると、あなたは自分に自信をなくしていき、いまのパートナーにしがみついておかねばという思いが強まってしまったりするわけです。
想像していただきたいのですが、あなたが小鳥を飼っているとしましょう。
あなたはこの小鳥を鳥カゴから出してやったとしたら、「どこかに飛んでいって、二度と私の元には帰ってこないかもしれない‥‥」という不安をもっています。
もしかしたら、その小鳥は鳥カゴから出してやっても、ずっとあなたのもとにいるかもしれません。
が、心配なので鳥カゴから出さずに飼っていたとしたら、あなたは「私が閉じ込めているんだ」と思い、自分が小鳥に愛されているとは実感できないでしょう。
しかし、もしも、あなたが勇気をもって鳥カゴから出してやり、小鳥は自由に空に羽ばたいていくけれど、夜になると必ずあなたのもとに帰ってくるのだとしたら、
そのときはほんとうにこの小鳥に愛されていることを心から感じることができますよね。
あなたとパートナーの関係もこれに似て、疑いではなく信頼で結ばれていたら、相手の愛を感じ、受け取ることができるわけです。
もう一つ言えば、男性には一人になる時間が必要だといわれます。
男性とは社会の中で非常に気を使って生きているようです。
しかも、「自分は破壊的で、だれかを傷つけてしまうのではないか」という恐れを心のどこかにもっているようなのです。
ですから、自分の力を抑制する必要のない一人の時間をもつことが、精神的なバランスを保つために必要だといわれているのです。
男性誌には『一個人』、『男の隠れ家』などがありますが、女性誌では考えられないタイトルですねよ。
また、男性がビデオボックス止まんが喫茶などの個室スペースを好むのも、同じ理由からといえるようです。
あなたはパートナーに一人になれる時間を与えているでしょうか。
心のアンバランスを発散し、自分自身を取り戻した暁には、当然、「いちばん一緒にいたい」と思う人のもとに彼は帰ってくるはずです。
それがあなたであることを、あなた自身が信頼できればよいのですが、自分に自信がないと信頼して待つということができなくなってしまいます。
恋愛がうまく行かない人の、じつは8割もがこのパターンにはまっています。
自分自身で、「自分が愛されることなどありえない」と決めつけたり、「もし自分が男だったとしたら、こんな手のかかるやつとつきあうのはいやだ」、「こんな自分とはぜったい結婚したくない」などと思ったりしているのですね。
ここから抜け出すためにいちばん大事なことは、「私は自分のことをなんとか好きになりたい」と思い続けることです。
思うだけでいいのです。そうすれば、必ず“自分を大事にしている人”や“自分を愛している人”があなたの目に留まるようになってきます。
そうした人たちの生き方を真似ることができたら、とても簡単にここから脱出することができるのです。
あきらめないこと。ここでは、これがいちばん大事なヒケツなのです。
では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!
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