暴言を吐く恐ろしい父と

相談者名
はにわ
こんばんは。28歳の女性です。
58歳の父が何かにつけ、私に暴言を吐くので、つらいのです。

もともと父は、私に何か相談事があっても、一部始終を黙って聞くということをしない人でした。
途中で話の腰を折っては「おれにもそういう経験はある。おまえの努力不足だ」とか、「そんなくだらないことで悩むやつは、生きていても仕方ない。おれはテレビが見たいんだから、騒がしくして邪魔するな」と頭ごなしに叱るような人でした。

今でも父はテレビが大好きで、私との会話は、命令するか、暴言を吐くかだけです。
私を怒鳴り付けては、「○○を持ってこい」「風呂を沸かせ」「台所をやれ」などの一方的な命令をするか、あるいは「28歳にもなって嫁にも行けないおまえは人間のクズ、家の恥だ」「おまえのような性格の悪い女には一生、夫も子どもも持てるわけがない」「この家には息子だけで充分だ。娘なんか必要ない」と、私をいじめる言葉を次々と口にします。
私が言う通りにしなければ、もっと怒られます。

一方、4つ上の兄は跡取り息子ということで、何につけ優しくしてやるのです。
私が小さいときから、「おまえは女だから、いずれこの家を出てよその人間になる。よその家で、実家の恥をさらすな」と言われ続け、家事を手伝わされました。
兄には、そういうことはなく、「結婚は焦らなくてもいい。いい相手ができて、気が向けばすればいい。孫の顔は早く見たいけれどな」と言うのです。

私も父の愛情を欲しかったけれど、無理なのでしょうか。
娘は、親の言いなりになって動き、口答えは一切許されず、サンドバッグとして打ちのめされ、見飽きたら他の家に引き取られる存在だ、ということなのでしょうか。
知り合う男性たちに、優しい父親像を求めてしまうのか、それで同世代の恋人に「甘えられるのは重荷」と去られてしまいました。

母は「育てられた恩義を忘れてはいけない。おまえを学校に通わせるのに、どれだけのお金をかけたと思っているのだ」と言います。
(父は婿養子なので、母とその実母-私にとっては母方の祖母-に、ずっと頭を抑えられていたようです。祖母が存命中、父が私に「おまえは屠畜場に連れてゆかれるブタと同じだ」と言ったので、悲しくなった私が祖母に告げ口したところ、祖母が後で注意してくれたのですが・・・そんなお目付け役も、今はいません)

家を出て自活しよう、父親のいない所へ行こうと思ったこともあります。
が、就職後、腎臓を悪くしてしまい、1年に1度は必ず入院するようになりました。
収入の面だけでも、不可能に近いです。

父は、そのことを知っていて「文句があるなら家を出ていけ、野垂れ死にしろ」と言います。
つらいのですが、黙って耐えるか、やはり野垂れ死にするしかないのでしょうか。
もう、本当に限界です。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
はにわさん、こんばんわ。根本です。
ご相談ありがとうございました。

本当に辛い状況ですね。
お話してくださってどうもありがとう。

28年間もずっと一人で溜め込んでこられたんでしょうか?
仲のいい友人にも家族のことはなかなか愚痴れないものですから。

僕のお勧めは、どんな形でもいいから、まずは誰かに自分のしんどい気持ちをたくさん聞いてもらってください。

> もともと父は、私に何か相談事があっても、一部始終を黙って聞くということをしない人でした。
> 途中で話の腰を折っては「おれにもそういう経験はある。おまえの努力不足だ」とか、「そんなくだらないことで悩むやつは、生きていても仕方ない。おれはテレビが見たいんだから、騒がしくして邪魔するな」と頭ごなしに叱るような人でした。

そんな目にあったときは、どんな気持ちになりますか?
すごく悲しかったり、辛かったり、痛かったり、そして、怒りでいっぱいになったり。

ちょっとそんな怒られている女の子を想像してみてください。
どんな気持ちがするでしょうか?
すごくかわいそうになって、胸が締め付けられるような感じでしょうか。
それとも怒りでいっぱいになって、怒鳴り込んで助けてあげたい気持ちでしょうか。

はにわさんには、そんな気持ちともうひとつ別に、誰も助けてくれない、という気持ちもあるんじゃないでしょうか。
怒鳴られても、お母さんもお兄さんも何も言ってくれないばかりか、むしろお父さんの肩を持つ始末で、はにわさん自身、家に居場所を失ってしまっているのかもしれません。

> 今でも父はテレビが大好きで、私との会話は、命令するか、暴言を吐くかだけです。
> 私を怒鳴り付けては、「○○を持ってこい」「風呂を沸かせ」「台所をやれ」などの一方的な命令をするか、あるいは「28歳にもなって嫁にも行けないおまえは人間のクズ、家の恥だ」「おまえのような性格の悪い女には一生、夫も子どもも持てるわけがない」「この家には息子だけで充分だ。娘なんか必要ない」と、私をいじめる言葉を次々と口にします。

ひどいですね。
お父さんはどうしてそんな言葉を吐いてしまうのでしょうか?

とても天気が良くて気持ちいい気分のときに「さあ、娘でも怒鳴りつけてやろうかな」という父親っていないと思うんですね。
むしろ、いらいらして、何も面白いことがない最悪の気分のときに、ついつい攻撃的になってしまうものだと思います。
だから、そのお父さんの暴言の全てはお父さんの心の状態を表していると思うんです。

はにわさんがお父さんに怒鳴られてハートが粉々になってしまいますよね。
お父さんのハートもきっとそんな状態なのではないでしょうか。

> 私も父の愛情を欲しかったけれど、無理なのでしょうか。

お父さんにこうして欲しかったな、ということはどんなものがありますか?
いつも優しいお父さん、ニコニコ笑いかけてくれるお父さん、抱っこしてくれるお父さん、そんな存在をずっと求めていたのではないでしょうか。

お父さんはどうして、娘を愛せなかったのでしょう?

> (父は婿養子なので、母とその実母-私にとっては母方の祖母-に、ずっと頭を抑えられていたようです。祖母が存命中、父が私に「おまえは屠畜場に連れてゆかれるブタと同じだ」と言ったので、悲しくなった私が祖母に告げ口したところ、祖母が後で注意してくれたのですが・・・そんなお目付け役も、今はいません)

そしたら、お父さんとしてはお母さんに攻撃の矛先を向けたり、お兄さんを悪く言うことは許されなかったわけですね。
そうするとお父さんの全ての不満をはにわさん一人で背負ってしまったのかもしれません。
それはとても辛いことだけれど、そのもうひとつ深い心の内を見ていきましょう。

お父さんは養子にもらわれてきて、どんな毎日を送っていたんでしょうか。
奥さんに不満があったとき、彼はどうしていたでしょう?
その多くは我慢するほか無いのかもしれません。
そして、家の中で、どんな気持ちで過ごしていらしたのでしょうか。
居場所はあったんでしょうか。
そして、男の子が生まれたとき、彼はどう思ったでしょう?
きっとはにわさんの家では、跡取りが出来たことで大騒ぎして、とても大切に扱われたでしょう。
でも、そんなときもお父さんは、ただ跡取りを作るためだけに養子として来たような分離感をずっと持っていたのではないでしょうか。
そんなとき娘が生まれたんですよね。
どんな気持ちでその娘をお父さんは迎えたのでしょうか。
もしかしたら、そこに自分を見たんじゃないかな、と思うんです。
跡取りはもういるわけだし、この子の存在意義って何だろう?と思ったのかもしれません。
お父さんがそのときいらしたのは、今のはにわさんと同じところではないかな、と思うんです。
今はにわさんが感じていらっしゃる感情をお父さんはずっと感じ続けていたのかもしれません。

だから、そこではお父さんにとっては唯一の味方がはにわさんだったのではないかな?と思うのです。

受け入れ、理解、納得しがたいことだとは思いますが・・・。

人はどうでもいい人に怒ったり、怒鳴ったりしません。
エネルギーの無駄だから。
そして、はにわさんも恋愛を通じて経験されているように、人は一番大切なものをひどく扱ってしまい、結果として失ってしまうことが多いんですね。
まるで自分自身のように感じるから。

そして、そんな傷ついたお父さんの心を小さい頃に見てしまったのかもしれません。
おばあさんは、お父さんとお兄さんではどちらを大切に扱ったと思いますか?
お父さんとお母さんではどちらでしょう?
まるで今のはにわさんと同じ状況にお父さんはいたんじゃないかな?と思うんです。

ちょっとひとつだけ思い出して欲しいことがあります。
お父さん、ずーっとはにわさんのことをひどく扱ってきていますが、ひとつもいい事ってなんにもしてもらったこと、無かったのでしょうか?

ここが今の苦しみを抜けるための一番深い心理かな、と思います。

> つらいのですが、黙って耐えるか、やはり野垂れ死にするしかないのでしょうか。
> もう、本当に限界です。

しんどいときには、ただお話を聞いてもらうだけでもいいですし、自分の味方を一人でも多く作っておくことで、早く楽になれますね。
今回はちょっと信じられないようなお話をしてしまったかと思いますが、まずは、苦しい気持ちを色んな人、お気に入りの誰かに聞いてもらおうと思ってください。
もちろん、そこでカウンセリングを選んで下さったらうれしいです。
無料のものもありますから、気軽に使ってみてください。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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