白くまさん、こんにちは。初めまして。 今回、白くまさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。白くまさんは昔から人と関わったり、お話したりするのが苦手で、集団行動が苦痛だったのですね。 今でも人とのかかわりはうまくいかないと書かれていますけれど、それでもご自身で頑張って学ばれたりしながら、今は仕事を頑張る自分を好きになれたり、ご主人ともとても良好な、お幸せな夫婦関係を作って来られたとのこと、とっても素晴らしいと私は思います。 私だったら、そんな頑張り屋さんの白くまさんを素敵だと思いますし、そういう方とはぜひ、お友達になりたいです。 ですからたぶんこの先、白くまさんが周りの人たちと繋がりを作っていくこと、よりよい対人関係の中でご自身の望むようにふるまっていけるようになることは、そう難しくはないのではないかと私は思うんですね。 でも、そうはいっても今の白くまさんには、とてもそんな風には思えないですよね。 まずはひとつひとつ、白くまさんのお悩みについて、ご一緒に考えていきましょうね。 まず、白くまさんご自身のことですが、白くまさんは元々、人が好きでいろんな人と仲良くしたい方なんだろうなと私は感じました。 「人と距離感が近くなると戸惑いますし、人が煩わしいとも感じますし、この人と仲良くしたいと思うこともあんまりなく」とは書かれていますが、人が嫌いで、一人でいることのほうが好きな人なら「他の人たちが仲良く話していると疎外感と孤独感で胸がキュッと」なったりはしません。 むしろ、誰も話しかけてこないと「ああ、一人で楽しめて大ラッキー♪」くらいに感じるのではないでしょうか? それに、ご主人やご両親ともとてもいい関係を築いていらっしゃるのですから、人が嫌いなわけでも、一人のほうがいいわけでもないと思います。 「一人で過ごすのは気楽」であって、「一人で過ごすのが大好き」ではないのですよね。 では、そこにはどういう意味があるのでしょうか? 私が気になったのは、「一人で過ごすのは気楽」という言葉の対になるように書かれている「人が煩わしい」「距離感が近くなると戸惑う」という言葉です。 そういえばご相談の最初のところに、「同級生との接し方が分からなかった」とも書かれていますし、そこがポイントなのかもしれませんね。 人は対人関係の基本となるやり方を、幼少期の家族の中で、特にお母さんとの関係性の中で学びます。 お母さんとの距離が遠かった方は、長じてほかの人とも距離の空いたお付き合いになりがちですし、お母さんとべったりな感じで大きくなられた方は、他人ともとても近い距離のお付き合いになるか、逆に過干渉気味なお母さんに辟易しておられたのであれば、お母さんから離れたくて、人とも距離を開けたくなってしまったりすることもあります。 でも、どちらも基本は母親との距離感がベースなんですね。 さて、だとしたら、小さいころの白くまさんはお母さんとはどんな関係性だったのでしょうか? 「人が煩わしい」のは、お母さんとの距離が遠くて人との付き合い方がよくわからなかったから? それとも、お母さんにプライバシーがないくらいに踏み込まれて、距離が近くなることに怖れや嫌悪感を感じてしまうからでしょうか? ちょっと思い出してみて頂けますでしょうか? その結果が前者の場合は、白くまさんが子供の頃、どんな思いを感じていたのか、ご自身の子供の頃の気持ちをみていくこと、後者の場合は、過干渉なお母さんを許していくこと、などのアプローチが有効かと思います。 とはいえ、ご自身でひとりでそれらをやっていくのは、なかなか大変だと思います。 カウンセリングでならそういうところも扱っていけますので、もしもよろしければ、初回無料のカウンセリング等でご相談頂ければと思います。 そうしていくことで少しずつ、人づきあいへの抵抗感も減っていくはずです。 それからもうひとつ、「人と関わるのが煩わしい」と感じる原因として、「完璧主義」が考えられます。 完璧主義というのは、何かをするときに完璧にやりこなしたい、という気持ちが強すぎることを言います。 完璧にやりたい気持ちが強すぎるので、「完璧にできないのならやりたくない」という風になってしまうんですね。 白くまさんの中に、もしかしたらそんな気持ちはないでしょうか? 人との繋がりにしても「うまく出来ないのなら、最初から触れないほうがいい」と、どこかで思ってはいらっしゃいませんか? 「人」を、「人とのつながり」をとても大切に思っているからこそ、怖くなってしまう。 どうでもいい価値のないものならぞんざいに扱えますが、大切なものであれば無くしたり壊したりしたくないがゆえに、丁寧に丁寧に、扱いたくなるものです。 白くまさんにとって、「人との繋がり」とはそのくらい、大事で尊いものなのではないでしょうか? 相手の方に嫌な思いをさせたり、傷つけたり、失望させてしまったり、そんなことになるのが耐えられないくらい、とても大切に思っているのではないでしょうか? もしもそうなら、そんな風に大事に思ってくれていること、私ならとても嬉しいと思います。 でもそこまで気を遣って、白くまさんご自身がつらくなってしまうのはとてももったいないですし、申し訳なくも感じます。 ですから、白くまさんはご自身にもっと自信をもっていいと思うんです。 そしてまず、勇気を出して、出来るところから始めてみてください。 何事も慣れてくれば楽になりますからね。 その際はぜひ、「うまくできなくてもいい」「完璧にやれなくてもいい」と自分に言い聞かせてあげながら、やってみてくださいね。 あとは、コミュニケーションのテクニックについてですが、何を話したらいいかわからないなら、聞き役に回るというのも手ですよ。 人の話を上手に聞ける人というのは、得てして好かれるものです。 相手に興味を持って話を聞いてあげる、ということをやっていくと、会話のスキルも上がりますしね。 人は自分に興味を持ってくれる人に好意を抱きますから、ぜひぜひ、そんな風に周りの人を見てあげて下さい。 「自分が相手にどうみられているのか」を気にしてしまうよりも、「どんなふうに話を聞いてあげたいか」「どんなふうにこの人を喜ばせてあげようか」というところに意識を置こうと思ってくださいね。 他にも、まず最初に自分のほうから「私は話下手なので」と自己開示するのも良い方法です。 そうすると、白くまさんも少し気が楽になれるでしょうし、向こうも「ああ、この人は話をするのはあまり得意ではない方なのね」と思って、多少の失敗は割り引いてみてくれます。 白くまさんがその人の前であまりうまく喋れなかったとしても、「不機嫌」だとか、「つまらない」とか、「怒っている」のではなく、「単にお話が苦手な人なのね」と納得してみてくれている、と分かれば安心できますよね。 それに、人はわからないことに怖れを抱く生き物なので、自己開示を先にして相手にこちらの情報を与えることで、相手の不安や怖れを軽減してあげる事が出来ます。 怖れや不安が強いと、相手との間に親密感を作ることが難しくなりますので、これもとても良い方法だと私は思います。 以上、長くなりましたが、多少なりともお役に立てそうなことをいくつか書いてみました。 この回答が少しでも白くまさんのお役に立てれば幸いです。 白くまさんが少しでも楽になり、楽しい毎日が送れるよう、応援しておりますね。 本日はご相談、ありがとうございました。 三枝 みき |