女なのにあまり料理ができない

相談者名
まる
洗濯・掃除は結構得意で頻繁にやるんですが、料理がイマイチなんです。
たまに作りますし料理が嫌いではないのです。
でも本当に料理できる人って冷蔵庫や家にある食材から何が作れるかを考え作れる人が私の中で料理ができる人(自分がそうなりたい願望でもあるのですが)なんです。

自分で言うのも変なのですが仕事している時はいくつかの仕事を同時でこなしたり、効率よく終わらせたり機転がある程度は利くのですが、どうしてその脳ミソを料理に生かせないのかガッカリします。

それに男性はやっぱり料理が上手な人が好きですよね?
40歳にもなって料理があまり出来ないって気持ち悪いですよね?

そのくせ仕事はそれなりにこなして気が利かない人を見るとイライラしたりして・・だけどその人のほうが料理がうまいとか女性らしいとかあれば、私は女としてレベルが低いのに何をイライラしたり仕事ちゃんとしてよって心で怒って、お前は女としてどうなんだよって自分で思うんです。。

結婚したいとかではなく、男性によく見られたいとかそうゆう次元ではなくて、自分が女としてどうなんだよって感じなのに、仕事が少しやれるからってそうゆう女はダメですよね?

カウンセラー
松尾たか
まるさん、ご相談ありがとうございます。
今回、まるさんのご相談を担当させていただく松尾たかと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

まるさんのご相談を読んで最初に思ったことは、「あ、その気持ちわかる~」ってことでした。
実は、私も以前は同じように思っていたことがあるんです。会社での仕事は、それなりにしっかりテキパキ出来るのに料理は苦手で上手く出来ない・・・
仕事が出来たとしても、評価されたとしても、女性として料理が出来ないんじゃダメよね、きっとがっかりされるよね、女としては価値がないじゃん、そんなふうに考えてました。

>でも本当に料理できる人って冷蔵庫や家にある食材から何が作れるかを考え作れる人が
>私の中で料理ができる人(自分がそうなりたい願望でもあるのですが)なんです。

料理上手でありたいと願うまるさんは、きっと誰かのために美味しいものを作ってあげたい、食べさせてあげたいという思いがたくさんあるのでしょうね。
優しくて素敵な女性だと私は感じます。

>そのくせ仕事はそれなりにこなして気が利かない人を見るとイライラしたりして・・
>だけどその人のほうが料理がうまいとか女性らしいとかあれば、私は女としてレベルが低いのに何をイライラしたり仕事ちゃんとしてよって心で怒って、お前は女としてどうなんよって自分で思うんです。。

まるさんにとって、「料理上手であること」が女としてレベルが高いと感じていて、料理上手でない女はダメ、とも思っていらっしゃいます。

今の時代は、女性も仕事をバリバリするようになり、仕事が出来る女性も多くなったと思いますが、まるさんと同じように、家事が苦手だと女として失格なんじゃないかと感じてしまう方ももしかすると意外と多いのかもしれませんね。

一世代前くらいなら、女性は結婚して家庭に入り専業主婦として炊事・洗濯など家事を担うのが一般的でした。女なら料理が出来て当たり前、料理上手が女らしさのひとつだった時代でもあったでしょう。
昨今、価値感や考え方、女らしさなども変わってきていて、本当は女であることと料理を必ずしも結び付けなくていいと思うのですが、料理上手=女らしい というイメージを持つ人がまだまだ多いようにも感じます。

私自身、結婚していた時、義母がまるさんが理想とする、そこにあるものでパパッと美味しい料理をつくるような人でしたから、料理が苦手な私はとてもコンプレックスを感じていました。
(元)夫は私が料理をしてもしなくても、きっと文句は言わなかったのだろうけど、「こんな妻は嫌だと思ってるよね。料理下手でゴメンね。美味しくないよね。」と勝手に推測し、料理上手でなければいけない、と真剣に思ってました。なので、毎日彼のために料理は作ったのですが、辛い作業でした。

まるさんも、「女は料理上手であるべき」と強く思っていませんか?
もしそうなら、どうしてそう思うのでしょうか。
しかも、まるさんはその料理上手の基準をとても高く設定していて、本当は料理が出来ているのに、その基準・理想に達していないから、私は料理が出来ていないと余計に苦しく感じていらしゃるようにも思います。
もしそうなら、少し基準を緩めてみてもいいのですよ。
そこから一歩ずつ上っていくことも出来るのですから。

>それに男性はやっぱり料理が上手な人が好きですよね?
>40歳にもなって料理があまり出来ないって気持ち悪いですよね?

料理が出来る/出来ないことで人や女性としてのレベルが決まるわけではないと私は思っています。
料理が出来ないことで気持ち悪いと思う必要もありません。

料理も習うより慣れろでしょうし、人には得手・不得手もあります。
それに、昨今では男性でも料理をする人が増えましたし、美味しいレトルトやお惣菜も売っています。

美味しいお料理は誰もが好きではあると思いますが、どんな思いで料理をし、誰とどんな会話をし、どのような雰囲気で一緒に食べるのかが大切でもあるのではないでしょうか。
まるさんが相手のために楽しそうに料理をしている姿は、美味しさを引き立てる調味料になるのではないかなあ。

私たちは今までの経験の中で、知らず知らずのうちに、こうあるべき/こうでなければいけない、という固定観念や概念、イメージにとらわれることがあります。
それは今までは必要なことだったかもしれませんが、もし、現在の自分にとってそれが苦しかったり、不要だと感じるなら、別の見方や考え方をしてみる時期なのかもしれませんね。

まるさんが、自分の女性としてのイメージを「こうあるべき」から、「これもあり、これでもいい」と思えると、ご自身の魅力がより輝きだすように私は思います。
どんな自分にもOKを出し、人として女性としてますます魅力的になっていくまるさんを応援しています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。