きりさん、こんにちは。 池尾昌紀と申します。 ご相談ありがとうございます。人は、親しい人を亡くした時など、本当に悲しい事実に直面すると 涙がでないものです。 あまりに悲しすぎるために、それを感じないようにブロックしてしまうのですね。言葉で書くとさらさらと流れてしまいますが、 このことは、実際に体験してみないとなかなかわかりにくい感覚です。 僕自身も、親しい友人を亡くして、はじめてそれがわかりました。自分自身の経験からも、今、この苦しい時期の過ごし方として大切なのは 「がんばらないようにすること」だと思います。 これだけ悲しいのです。 なのに、悲しまないようになろう、と思うことは無理ですよね。 けれど、その悲しみに浸ってしまうと、亡くなった方に申し訳ないような気がして がんばらなくては、と思ってしまいます。 そのがんばりも、無理ないことですよね。 だから、まずは、がんばろうとする自分も含めて、悲しいのは当然なんだ、こんなに苦しいのは当たり前なんだと自分に言ってあげてください。 これだけの悲しみが薄れていくのには、時間がかかります。 時間が必要なんだな、とも思ってあげてください。 きりさんが優しい度合いだけ、その思いは強くなりますが 次に、他のことに意識を向けてみる、気分転換をするというのをお薦めします。 具体的には、きりさんのこうした思いに共感してくれる人と語り合ってみる。 苦しい思いを誰かと分かちあうことは、苦しさをとてもやわらげてくれます。 亡くなった方を知る人と話をするのは、かえって苦しい時もありますから そんな時は、面識なくても、気の合う友人に話をきいてもらってはどうでしょう。 また、友達と飲みにいくのもいい方法です。 もし、先輩と今、話ができたとしたら、一番、先輩が苦しむことってなんだと思いますか? それは、きりさんが苦しんでいる姿を見ることだと思います。 お友達と飲みにいったり食事をして、気分転換をしていくことは悪いことではありません。 どちらにも言えることは、無理しないこと、がまんしないこと。 それで自らを苦しめてしまうことをできるだけやめることです。 それを先輩も望んでいると思いますよ。 最後に、僕自身の思いについて書かせていただきます。 僕は、とても悲しい出来事の中にも、メッセージがあるのではないかと感じるようになりました。 もし、先輩が残してくれたメッセージがあるとしたらそれはなんだろう。 そう思いをはせることで、何か、先輩が贈ってくれた宝物があると思うのです。 今すぐには無理だと思いますが、落ち着いてきたら一度考えてみてください。 あなたには、きっとこれからやるべきことがあると思います。 そのために、今、ここにいるのではないでしょうか。 このお話は、この夏に僕がお世話になった叔父を亡くしたことからの思いを綴った「心理カウンセラーのコラム」の中の池尾昌紀のコラム(2008年09月16日 「光」)に書かせていただきました。もしよければ、お読みいただければ幸いです。 きりさんが、この悲しみを乗り越えて、幸せになられることを 心から祈っています。 機会がありましたら、お話伺えれば、うれしく思います。 ありがとうございました。 |