おじいちゃんとのこと

そんな中、おじいちゃんは困ったことがあると私に頼ってきます。
それだけならいいのですが、自分でできるのに関わらず頼ってくるのでわたしもイライラした態度で返してしまいます。

そのイライラした態度を返した後、なんとも言えない罪悪感に見舞われてしまいます。
そしてまた頼ってきたらイライラしてしまい変な悪循環に陥ってしまいます。

わたしはどうしたらいいのでしょうか。

えりかさんは、おじいさんに頼りにされ、それに応えられていらっしゃるんですね。
本当に、偉いですね。
そして、おじいさん想いの、心の優しい方なんですね。

おじいさんは、えりかさんに優しくされて、
嬉しくてもっと頼りたくなるのかもしれないですね。

私たちは、自分が禁止していることを、目の前の人がしていると、
イライラを感じてしまうようなんですね。

たとえば、えりかさんがダイエットをしていて、
甘いものを食べることを禁止していると考えてみてくださいね。
そんな時に、目の前でお友達が甘いものを食べていたら、イライラしませんか？

私たちは、子供の頃、大人になってから困らないようにと、
自分のことは自分でできるようにと育てられてきますよね。

そうやって、私たちは、親に依存していた小さい子供時代から、
自立した大人へと成長していくんですね。

えりかさんも、自分のことは、ご自分でされていらっしゃると思うんですね。

ですから、おじいさんが自分でできるのに、
えりかさんに頼ってくることに、イライラを感じられるのではないでしょうか？

えりかさんは、心の優しさから、
イライラした態度を取ってしまうことに、罪悪感を感じてしまうんですね。

自分でできるのに、おじいさんが頼ってこられた時、
えりかさんは、イライラした態度であるけれど、
それに応えていらっしゃるのでしょうか？

5人家族のうち、おじいさんがえりかさんを頼りにしている理由として、
他のご家族の方は、お忙しくて、おじいさんが頼めない状況なのでしょうか？

おじいさんは、ご家族が忙しくて、寂しくて、自分に目を向けてほしくて、
自分でできるのに頼んでくるということも考えられませんか？

そんな時は、おじいさんの気持ちを理解してみようと、
「どうして自分でできるのに頼むの？」と
尋ねてみられるといいかもしれませんね。

ご家族の中では、
えりかさんが一番心のゆとりがおありになるのかもしれませんね。

ですが、えりかさんにも、いろんな事情がおありになると思うんですね。

えりかさんが、イライラしながらおじいさんの頼みごとに応えていらっしゃるのであれば、
おじいさんに、自分でできることは自分でしてもらうように、伝えることもできますよね。

おじいさんの頼みごとを、断ることにもなるので、
また罪悪感を感じるかもしれませんね。

その時、「おじいさんは、なぜ私に頼むのだろう？」とおじいさんの気持ちを尋ね、
理解したうえで、えりかさんのお気持ちを伝えるといいのではないでしょうか。

もし、おじいさんが、ご家族が忙しくて、寂しさから、
自分でできることを頼んでこられているのだとしたら、
自分の気持ちをえりかさんがわかってくれたとしたら、
えりかさんの気持ちも理解でき、納得されるのではないでしょうか。

私たちは、自分にゆとりがないと、相手の気持ちに寄り添うことが難しくなってしまいます。

まず、ご自分の心にゆとりを持たせることから始め、
相手の気持ちを理解しようとしてみられると、
お互いの気持ちを理解し合えるのではないでしょうか？

ご相談、ありがとうございました。

えりかさんが、おじいさんと良い関係でいられることをお祈りしております。

岡田郁美