真白さん、こんにちは。 カウンセラーの寺島と申します。 ご相談、ありがとうございます。子供から大人へのシフトチェンジで苦しんでいらっしゃるようですね。 自分も立派な大人になりたいなあ~と思いつつ、 実際にやってることはかなり子供っぽいので、 真白さんの気持ちはよくわかります。33歳の大人になった今、振り返って、 子供時代って良かったなあ~と思います。 まずご飯は親が作ってくれるし、 お金も親が稼いできてくれる!! 学校の勉強は面倒でしたが、 仕事とちがってお金をもらう身ではないので、 責任がなくて、とっても楽だったなあと思います。 今は仕事をして、会社側が求めるレベルに達してないと、 給料を減らされたり、クビにされちゃうリスクがあるのでしんどいですよね。でも、私の子供時代って、12歳の時に 父親の死とともになくなってしまいました。 もうお前には経済的に頼れる人はいないことを よく心得て生きなさいと母親に言われた時は、 なにがなんだかわからなかったのですが、 だんだん成長していくとそれが身にしみることもありました。 例えば、友達の相談で、 お父さんが車で送迎してくれる時間を守ってくれないので お父さんはひどい、困るという話を聞いたのですが、 私としては、まず親が送り迎えしてくれることがないので、 送迎してくれるだけでも感謝してみては、と言ったら、 あなたは私の気持ちをわかってくれないと怒られてしまったことがあります。 また、大学時代に留学費用が工面できないと言った時、 友達にお金が準備できないのは、 本気で行きたいと思ってないからだ、 親に出してもらえばいいのに、 親がもってないばすがないじゃないと言われた時は、 そのあまりの認識の違いに絶句してしまったことがあります。 その後も私は成長して、 いろいろな人と知り合い、経験を積んできましたが、 自分は早くに父親をなくしたおかげで苦労はありましたが、 最初の親にしてもらえるスタートラインが低かったので、 いろんなことに感謝できるようになりました。 人によっては、そんな当たり前のことに、 なんでそんなにありがたがるの?ともいいます。 でも、私にとっては当たり前に与えられるものじゃなかったんですね。 いろんな悩みや相談を受けていて、 どうして感謝できないのだろうって、不思議に思う相談もあります。 でも、それも無理のないことなのです。 だって、その人にとっては、生まれたときから、 当たり前のように与えられてきてしまったことですから。 テレビが当たり前にあるお家に育ってしまえば、 テレビがあることのありがたみを理解するのは難しいのと一緒のことなんですよね。 真白さんのメールを読んで、真白さんには真白さんなりの、 未来に希望をもてないように思ってしまうつらい経験があったのだと思います。 まだ、その理由を詳しくお聞きしていないから、 それを聞かない前に独断するのはよくないと思っていますが、 ただ、私の体験と比較してみて思うのは、 今、若くて、援助してくれる親が元気で余裕のあるときにこそ、 いろいろ新しいチャレンジしたり、冒険なさるといいと思うのです。 もちろん、それは恋人を作ったり、 新しい仕事にチャレンジしたり・・・、 興味のある分野の勉強を始めてみたり、 一人暮らしすることに挑戦したり・・・、 なんでもいいと思います。 そしてこういうチャレンジは余裕のある時にしておくと、 工夫しだいで楽しくできたり、 無理なペースですすめることもしなくていいので、 とっても続けやすいんですよ。 また、真白さんの親元で暮らしてるから親の手伝いをしなくては、 という気持ちはとても親孝行で優しいと思いますが、 今はそのようなことはしなくても大丈夫だと思います。 本当の親孝行は、経済的にも、精神的にも自立することです。 親の保護がなくても、一人で親以外の人間とのつながりを保てて、 幸せな人生を送れるようにすることではないでしょうか。 そして、親御さんが望んでいることもそれだと思うんですよね。 親はいつまでも生きていられません。 必ず子供より先に、歳もとって、体も動かなくなっていきます。 そして、親御さんが子供をサポートできる時間も限られているのです。 だから、親が死ぬ時に一番望むことは、自分がこの世からいなくなっても、 子供が元気で一人でそれなりに幸せになってくれることだと思います。 今は真白さんは、やりたい~、やりたくない~で迷っておられますが、 実はそういうのも、ある意味ではまだまだ余裕があるってことなんですよね。 親が病気で倒れたりしたら、これこそもう本当に迷う余地すらなくなります。 入院費はどうする?看病は誰がする? お家の手入れ、面倒は誰がみる? 税金、水道、ガスの支払いはどうする? ホントにいっぱいのことが一気にどっーとやってくるのです。 だから、今余裕のある時に、 ゆっくりゆっくりほんの少しずつでも、 いろいろ自立の準備をはじめていけば、 突然そのような事態が起きても、 そんなに切羽詰ることもないんですよね。 もし、あなたが30歳なら、 親御さんが元気でいられる期間はそれだけ長いということで、 もし、あなたが50歳なら、 それだけ親御さんから受けられるサポート期間も短くなって、 あなた自身も歳をとって、美貌も衰えてるし、 それだけ体力も失っているということなんです。 もったいなくありませんか? 頭でわかってるけど、でも体が動かないんです。 ということもあるでしょう。 人間、完璧ではないですから、そういう時もあると思います。 そういう時は、無理せず、ゆっくり休んでください。 でも、何かをチャレンジすること、 ほんとにほんとにちっぽけなことでいいですから、 自立にむけて何かを始めてみてください。 自分の手に入れたいものを目指して、 マインドマップをつくられても良いですし、 独立費用を貯めるために一日10円貯金することからでもいいんです。 自分で自分の生きる目標を定めて、 実際に何か行動を起こすこと、が大事なポイントです。 またあなたが何故そんなふうに思考するようになってしまったのかを そのルーツを探ることも、とても有効だと思います。 そういうサポートでしたら、私たちカウンセラーは大得意ですので、 喜んでお手伝いしたいと思いますので、ぜひお電話くださいね。 今回はご相談ありがとうございました。 |