自身もよくわからない状況です

 

相談者名
キャメラ
現在の仕事(小学校教師)に就き、5年生を担任しました。自分なりにがむしゃらに努力はしたつもりですが、子ども達との関係や教科の指導で悩み、また周りの職員からの目もあって、その中で子ども達を指導することに疑問を感じるようになってしまいました。
教材の研究などしてもなぜかうまく理解できず、嫌だ、と感じるようになってしまいました。
思うにいろいろなプレッシャーや日々の忙しさの中で、もがいてあせっていたように感じます。
その中で、ある保護者とのトラブルを契機に、管理職の指示で、担任を交代し、長期に休みを取らされることになりました。現在「保護者からの目」もある、ということで、休みを繰り返している最中ですが、どうも自分自身の思いがはっきりせず、親や周りの意見に流され、浮き沈みが激しいように感じています。
これからの仕事復帰ではマイナスからのスタートでもあり、それについてこれるのか、また、自身の能力を考えたとき、辞めて、他の道を選択してはどうかとの意見ももらいました。

この仕事について9ヶ月ですが、肉体的、精神的に本当にしんどいなら辞めてもいいのでは・・・との思いに傾きつつもあります。
ただ、周りの同僚や両親は続けること、と応援してくれている人も多く、自身もよくわからないというのが本音です(特に両親は共に教師でもあり、続けることが第一と考えているようです。)。最終的に判断するのは自分自身でしょうが、今の自分、これからの自分をどう見ればいいのか、ヒントをもらえれば嬉しいです。

カウンセラー
大谷常緑
キャメラさんこんにちは。
初めまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。さて、キャメラさんはどうして先生になられたのでしょうか?
どんな自分を感じたくて、先生になられたのでしょうか?

キャメラさんは、とても「よい子」ではないかと感じました。
親の期待に応えようとして先生になられたのかなぁと感じました。
そうだとすると、先生の道を選ばれたのも親の期待に沿うために選ばれたのでは
ないかなぁと思います。
「よい子」が決して悪いわけではありません。また、親の期待に沿うことも決し
て悪いことではありません。しかし、もしそれが苦しくなったとしたら、本当の
自分のあり方を見直す時期かも知れませんね。
「よい子」のパターンは、殆どの場合、先ずは親に愛されたい、親に認められた
いという気持ちからきています。そうすると、自分自身の意志で何かを選択する
より、親の顔色を伺いながら選択する事になります。親ばかりを見ている感じで
すね。
そうすると、自分の本当の気持ちをなおざりにしたり、周りの様子や状況を見る
ことが出来なくなってしまいます。

ここで大切なことは、冒頭に書いた、先生としてこれから何がしたいのか、どん
な自分になりたいのかをもう一度見つめ直してみることです。
例えば、「子供達の笑顔を見たい」「成長していく子供達に関わっていきたい」
「子供達から愛される教師になりたい」
子供達と関わる事で何か自己実現ができるようであれば、それを目指して教師を
続けられてはいかがでしょうか?
そのような気持ちが持てれば、教材研究が嫌という子持ちも徐々に緩和されてく
ると思います。

もしそこに自己実現が見いだせないようであれば、新しい道を探し、そちらを選
択されてはいかがかと思います。

結論は、決して急ぐ必要はありません。
焦りは本当の自分の気持ちと繋がることを邪魔します。
今の状態で猶予をもらえるだけもらって、じっくりと考えてみてください。

ここで、いくつか気をつけて欲しい点があります。
先ず第一番目は、親や周りの人の意見に余り影響されないことです。
もちろん、それぞれのアドバイスはキャメラさんの事を思って言ってくれている
ので、感謝することは大切です。
でも、これらの声はキャメラさんの心の中にある怖れの声でもあるのです(「エ
ゴの声」と言います)。これは、キャメラさんの本当の気持ちと繋がることを邪
魔します。
次に、「これからの仕事復帰ではマイナスからのスタートでもあり」と過去の出
来事に捉われない事です。
過去の出来事は未来へのプロセスと考え、これからの自分に目を向けてください。
私たちは様々なプロセスを経て、現在の姿があります。
赤ん坊の時、いきなり歩けたわけではないですよね。
立ち上がって転び、また立ち上がって転んでやがて今のように歩けるようになっ
たのです。
転んで立ち上がることは、今歩けるようになるプロセスだったのです。
そして今、キャメラさんは、次のステージへと進むためのプロセスの中にいらっ
しゃるのです。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。