家族と彼氏と就職

 

相談者名
スバル
初めまして。私は東京都に住んでいる大学生で今就活中です。
最近親や彼氏の事で悩んでいます。彼氏も私と同じ学校で、同学年で就活中です。彼は実家が愛知で「親の老後の面倒を見なきゃいけない」と地元限定で仕事を探しています。
彼は心が広く私をよく支えていました。私達は学校卒業を機に同棲したいと思い、私も愛知県で就職する方向でした。
選考が進み、企業から「愛知で面接するから来て欲しい」と言われたので行こうと思い親に伝えました。(彼氏の事は話していません)

しかし親は反対。特に母はショックなのか元気がなく寝込んでいます。母に声をかけても「別に」と話してくれないので体調不良の原因は分からず、単に体調が悪いだけかもしれませんが…でも伝えた数日後から様子は変でした。
私は選考で1日愛知に行くだけなのにこんな風になるとは予想外で、ショックを受けました。

また父は60才近くなり肺も弱いので心配です。兄がいますが地方で働いており地元で働く予定は今の所はありません。

「本当に愛知に行く?」と再度自分に問いました。親の心配もありますが、大好きな地元で一人暮らしをしながら働きたいとも感じるようになりました。一人暮らしは自立の為に経験したいと思い、まず地元の方でやった方が無難かなぁ…と思ったからです。

しかし彼と遠距離恋愛したら、仕事や物理的にも会えない可能性が高く不安です。実際長期休暇中で離れているとメールのやりとりのみで付き合ってる感じがなく、お互い寂しさが募って喧嘩をする事もよくあります。

今は地元と愛知両方共仕事を探して就活しています。今は就活に力を入れるしかありませんが、今後どちらか勤務地を選ぶとなると不安です。

長文で申し訳ありません。こんな私にアドバイスお願いします。

カウンセラー
池尾昌紀
スバルさん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。春は新しい出発の季節。進学や就職や様々な節目の時です。
就職が進学と大きく違うのは、今決めた就職先が一生の居場所にな
るかもしれないということでしょう。
スバルさんのご相談は、まさにそんな大きな転機を迎えてのことで
あり、それだけに悩みも苦しみも大きいのではないでしょうか。

僕は名古屋でカウンセラーをさせていただいておりますが、地元の
友人の女性が、ご両親を地元に残して関東地方に嫁いでいったこと
がありました。
ちょうどスバルさんの逆の状況ですね。
彼女のご両親は寂しさはあったと思いますが、結婚に賛成されました。
今、彼女は子どもも生まれ、幸せにくらしています。
僕の友人のご両親は、どうして結婚に賛成してくれたのでしょうか。
それは、彼女自身が結婚して幸せになれることを心の中で決めてい
たからだと思います。

でも、もしこの彼女が結婚に迷っていたとしたらどうでしょう。
ご両親は賛成していたでしょうか。
また、逆に、結婚をやめ、家で暮らし、そのことを何となく後悔して
時々ため息などしていたらどうでしょう。
そのことでご両親は遠くに行かなかったことを喜ぶでしょうか。

これは一つの例にすぎません。
けれど、もしかしたら、スバルさんがどちらにするか迷っていたか
ら、それが敏感にご両親に伝わって、反対したのかもしれない、そ
いう見方も出来ると思います。

親は子どもの幸せを一番に願います。
子どもが幸せになるならどんなこともしようとまで思います。
スバルさんのご両親が、今回のことで反対されたのは、離れて暮ら
すのが寂しいといったご両親の思いからくるものだけではないと思
います。
ひとえに、スバルさんを心配するから、幸せになってほしいと願う
気持ちからくるのです。

だとしたら、それに答える方法はひとつです。
あなた自身が、自分を愛し、自分を大切にする思いから「一番幸せ
になれる道を探す」という視点で選択することです。

それはとても難しいことに思えるかもしれません。

でも、これは、大チャンスの到来!とも言えるのです。
文章を読ませていただき、スバルさんはご自身について、ご両親や
住んでいる地元、そして彼のことをとても深く見つめ直し始めてお
られると感じました。
今は苦しいかもしれませんが、こうして悩んでいくことで、大切な
人達との関係を見つめ、新しいステージに進めるチャンスと考えて
みてはいかがでしょう。

今回の出来事がなければ、ずっと考える必要のなかったことかもし
れません。
もし、彼が地元の人だったら悩まずにすんだことでしょう。
けれど、そのまま悩まずに人生を歩んでいたら、ずっと将来、両親
との、彼との絆について、もっと大きな問題に直面していたかもし
れないのです。

私はこんなにも両親を愛していたんだ。
私はこんなにも地元を愛していたんだ。
そして、私はこんなにも彼を愛していたんだ。

こうした思いをきちんともつことが、新しい選択をする時に大切な
ことです。
自分の足下をしっかり固める基本となる、大切な人達との関わりを
理解できた上での選択ならば、どんな選択をしても「納得」して行
えるからです。
ご両親と離れても、逆に、彼と離れても、どちらでもやっていけます。

最良の選択とは、本当に自分がしたいことを我慢することを差すの
ではないのです。

とはいえ、こうした選択を実際にしていくのは難しいもの。
そこで、自分の考えを誰かに聞いてもらい整理してみることをお勧
めします。
その時には、どちらを選択すればいい?という悩みだけでなく、そ
のほかのことも含め、大きな視野で自分自身を整理してみましょう。
スバルさんのご相談の中には、文面の関係で取り上げられなかった
ことがいろいろありました。
例えば、一人暮らしを地元でもしたいと思う事など、
順に整理していくと新しい発見があると思います。
親しい友人などに協力してもらって、自分発見ノートを作成されて
みるのもいいかもしれません。
ちょうど、就活でいう、「自己分析ノート」の手法を使ってみるのです。

もし機会あれば、カウンセリングサービスの無料電話相談をご利用
いただいても結構です。
機会があり、お話できれば幸いです。

「スバル」というお名前は、「星座」「バレエ」あるいは他の理由
からつけられたのかわかりませんが、きっとスバルさんはキラキラ
と輝く方なのだと思います。
そんなスバルさんの幸せのお手伝いが少しでもできたのでしたら、
これほどうれしいことはありません。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。