むなしいかんじ。

 

相談者名
OHISAMA
こんにちわ。

私は30代女性です。
数年前に父が他界し、それまでは私は一人暮らしをし、
それなりに自信をもてる仕事をしていましたが、
父が他界してすぐ実家に戻り、父が経営していた会社(今は兄が継いでいます)で働いています。

はじめは、兄に「二人だけの兄妹だから、一緒に頑張ろう」と言われ、
ここで働くことを決めましたが(というか、自分の意思で決める余裕もなかったような感じで)
仕事の内容的には、「やりたい」と思えるような仕事ではありません。
家族間のいざこざにも、巻き込まれたりするなかで、
最近、とても虚しさが募ります。

だからといって、特別他にやりたい仕事があるわけではなく、ただ毎日がモヤモヤとする気持ちの中で過ぎていきます。

趣味はあるので、気分転換はときどきできていますが、恋人もいないし、
そういえば、最近友人ともあまり話もしていません。

なんだか、友達に愚痴を言っても、なんの解決にもならないような気がして。。。

少しでも、気持ちを前向きにするには、どういう方法があるんでしょうか。

カウンセラー
池尾昌紀
OHISAMAさん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。
ご相談、ありがとうございます。今、一番の悩みが「虚しい」とのご相談、そんな気持ちが続いていたら
本当に辛いと思います。
けれど、こうしてご相談くださったことは、自分が変わろうとする
自らの大きな意思表示です。
変容を迎える時に最も大切な要素は変わろうとする意欲を持つ事です。
OHISAMAさんは、その意欲を持たれたから、こうしてご相談くださり、
そしてそれは、必ずや変化をもたらしてくれると僕は思います。

さて、その「虚しさ」ですが、
それは、実家の仕事をし始めたことが原因で起こっているのでしょうか。

OHISAMAさんは、こう書かれておられます。

「それまでは私は一人暮らしをし、それなりに自信をもてる仕事をしていました」

ここでのポイントは、「それなりに」という言葉だと思います。
確かに、今感じられている「虚しさ」は、実家に戻って今の仕事をはじめたからだと
思いますが、その根は、以前からあったのではないでしょうか。
「それなりに」という言葉がそれを現してくれているように感じるのです。

OHISAMAさんは、今だけでなく、今までもずっと
満足している、充実している、という感覚を感じた事がなかったのではなでしょうか。

このことは、仕事のことだけを指しているのではありません。
プライベートも含めて、ご自身の人生そのものについて。

時に人は、自分で自分自身のことを、「愛される価値がない」「満たされるに値しない」と感じていることがあります。
もしかしたら、それは自分では全く思ってもいなかった気持ちかもしれません。
けれど、そいうした思いは、心の底にしまわれたまま、
「虚しい気持ち」を起こしてしまうのです。

その元になっているのは、今ではなく、過去の幼い時代に原因があることがあります。
例えば、小さい頃、両親が忙しくてかまってもらえなかったという記憶があるなら
子ども心に「自分がいたらないから愛されないのだ」という観念を持ってしまいます。
それは、自分は今もこれからも、価値がないのだから満たされるはずはないという
思いを生み出し、大人になってからも、その観念に縛られてしまうのです。

これはあくまで例え話ですが、OHISAMAさんの幼いころの思い出の中に、
こうした「愛されなかった」思いが眠っているのではないでしょうか。

今、実家でご家族とご一緒にお仕事をしていることで、
一人暮らしの時と違い、家族と向き合いながらの毎日です。
心の中にある、そうした思いが響いてくるのではないでしょうか。

「虚しさ」を解消して、気持ちが前向きになっていく最初の方法は
自分は、自らのことを満たされるに値しないと思っているのではないか、
という問いをご自身に聴いてみるということだと僕は思います。

まずは、自分がどんな気持ちを持っているのかを
ただ感じてみてください。
すると、今まで思ってもみなかった感情が出てくることがあります。
そうした感情に気がつくだけでも、気持ちが楽になれます。

眠っていた思いは、気がつかないことで抑圧され、それが苦しみの元に
なっているので、気がついて、表に出してあげることで
まずは、「腑に落ちる」という形で楽になるのです。

自分だけでこうした作業をしていくのは大変なことです。
そんな時には、今回、こうしてご相談くださったように、
誰かに話を聞いてもらうことをお薦めいたします。

最近、お友達とも話をしていない、ということですから、
これを機会に食事に誘うなどして、久しぶりに交友を温めながら
自分の今の心境や悩みについて聞いてもらってみてはいかがでしょう。
あるいは、カウンセリングサービスの無料相談電話等をご利用いただいても
結構です。
OHISAMAさんの幸せのお手伝いができれば、とてもうれしく思います。

そうして、自分の中の気持ちを整理していくことで、新しい展開が生まれていきます。

最後に、気持ちが前向きになる。簡単な魔法の呪文をご提案したいと思います。
それは、毎日、朝起きて鏡に向かった時、
「今日も愛してるよ!」と自分に向かって、にっこり笑う
というものです。

人の心というのは、実は、とても素直にできていると言われます。
ですから、自分自身に向かって、「愛している」という言葉を毎日投げかけていけば
心は「あ、私って愛されてるんだ」と感じてくる
そうすることで、心も軽く明るくなり、前向きになっていく、という理屈です。

是非、お試しください。
辛いとき苦しい時こそ、やってみることをお薦めします。

少しづつでも、変化があると思いますよ。

OHISAMAさんの幸せを心から祈っています。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。