オリーブさん、ご相談メールをありがとうございます。 今回、回答を担当させていただきます沼田みえ子と申します。 どうぞよろしくお願いいたします。まずはオリーブさん、さぞかし育児が大変だったのではないかなぁと思います。 現在結婚10年目で小学生のお子さんが2人ということは歳の近いお子さんでしょうね。 となると、お子さんが小さかった頃、特に2人目のお子さんが生まれた頃はもう大変さも ひとしおだったことでしょう。 歳の近い2人の子育ては1人でこなすにはとても大変。 本当によく頑張ってこられましたよね。 きっとご主人に手伝ってほしい、もっと育児に参加してほしいと思ったのではないかと思 います。 しかし、頂いたメールに「趣味に没頭する夫」とあります。 もしかしたら、色々なことを我慢して育児をしているオリーブさんとは対照的に、趣味に 没頭するご主人に「怒り」を感じたのではないでしょうか? 「私は育児に奔走しているのに、あなたは趣味を堪能?全く何を考えているのよ! あなたの子供でもあるのに!あなたも親のはずなのに!」のような気持ちをもしかしたら 感じていたのかもしれませんね。 あるいは、「私の事をもっとちゃんと見てよ。もっと女性として優しく、一番に扱って よ!」と言う気持ちをわかって欲しかったのに、ご主人は趣味に没頭し、そんなご主人に 「怒り」を感じたのかもしれません。 そのような気持ちを埋めるべく、職場で知り合った異性に気持ちが向かったのではないかも しれませんね。 >子どもたちにとって、もっといい父親がいるはず。 >夫婦という関係から自由になり、お互いに尊敬しあえる異性の友人を堂々と作りたい。 >特定の人と一緒に なるという気持ちはなく、とにかく今のままではだめ、前に進みたい >と思いました。 子ども達にとってもっといい父親とはどんな父親でしょうか? 一緒に沢山遊んでくれる父親? 勉強を良く見てくれる父親? 授業参観や運動会など子供行事に積極的にかかわろうとする父親? 教育費もこれからかかってくるので、稼ぎのいい父親・・・かもしれませんね。 その人その人で「良い父親像」はいろいろですが、カウンセリングを通して感じる良い 父親像は”子供の存在そのものを肯定出来る父親”ではないかなと思います。 オリーブさんのご主人は今までど のような父親だったのでしょうか? オリーブさんは、そして2人の子供達は、どのような父親を望んでいるのでしょうか? そして、オリーブさんはおっしゃいます。 ”お互いに尊敬しあえる異性の友人を堂々と作りたい。けれどもそれは特定の人ではない” のですね。 ということは、もしかしたら、オリーブさんは「誰か異性に尊敬されたい」のかもしれません。 もっと言うなれば「誰か異性に評価してほしい。誰かにすごいね、っと言われたい。」と感じ ているのかもしれませんね。 そう思うほど、ご主人はオリーブさんを評価せず、無関心だったのではないでしょうか? 本当は一生懸命だったのに。本当は大変だったのに、でも頑張っていたのに。 色々なこと我慢して、頑張ってきたのに。 そのような気持ちに「もっと評価を!」と思っていたのかもしれませんね。 この「もっと評価をされたい!」と思う気持ちはだれもが持つ感情で、オリーブさんももち ろん感じるのは、むしろ当たり前の気持ちですよ。 ここで「怒りの感情」のお話をしますね。 「怒り」の表現はいくつかあります。 「お前が悪いんだ!」と攻撃型の怒り、「あなたのせいで私は傷付いた」という受け身な 怒り。「もういいよ!」と引きこもってしまう怒り。 >趣味を辞め、私と子供たちと向き合おうと時間をかけて話しあったり、家事も自ら進んで頑 >張ってくれています。 ご主人はやっと趣味を辞め、家族と向き合おうとしてくれているようですね。 けれどもオリーブさんのお気持ちはどうでしょう? >でも、心が動かない自分がいます。向かい合おうとされる度に心が閉じてしまいます。 >夫とは子どもを介しての関係で十分で、それ以上は心身が拒否してしまいます。 >心の中の喜怒哀楽を伝えたくありません。 心が完全に夫に対して閉じた状態ですよね? ちょっと想像してみてくださいね。 カップルがいたとします。デートの約束をするのですが、彼は決算前で忙しく、デートは いつもドタキャン。 「ごめん、今忙しいんだ。本当にごめん。次回は必ず!ね?」 彼女はしぶしぶ承諾。逢いたいのになかなか逢えない日々が過ぎ、やっと2週間後にメールが 届き、「やっと時間がとれそうだ!」とデートの約束をしたのに、「やっぱり時間作れなか った。ごめん!」とメールが入った・・。 そして決算もすみ、ようやく彼も時間に余裕が生まれ、彼女にメール。 「沢山待たせてごめんね。今度は確実にデートが出来るよ!」 と言われた時の彼女ってどのような心境だと思いますか? 「わーい、うれしいなぁ!」だったらいいのですが、 「何よ、今さら!私は散々待っていたのに!もう遅いのよ!」と怒りの感情を感じてはいな いでしょうか? 人は本当に欲しいものが出に入らない時、悲しみや絶望を感じます。 そしてこの一見ネガティブな気持ちは「怒り」というオブラートに包まれて表現されるこ とがあります。 「怒り」は最大のSOSのサインだと心理学ではいいます。 「怒り」の感情に下には「本当はわかってほしかったのよ」「本当は寂しかったのよ」 などと、「~~~して欲しかったのに(してもらえなかった!)」という感情が存在します。 >でも、本当に離婚したいのかどうかもよく分かりません。これは、時間が解決することなの >でしょうか。 本当に離婚をしたい!と思っている方の場合、「離婚したいのかどうかもよく分からない」 という気持ちにはあまりならないようです。 なので、もしかしたらオリーブさんは「離婚という手段を使ってご主人に復讐をしたい!本 当は家族に向き合って欲しかったのに、あなたはそれをしてくれなかった!今度はあなたが 傷つけばいいのよ!」のような気持ちは感じられていないでしょうか? ここでもう一度考えて頂きたいのです。 オリーブさんはご主人に本当は何をして欲しかったのか。 そしてなぜ心を閉ざそうと自分はしてしまうのか。「あなたはどうせわかってくれない!」 という諦めの気持ちや、「今更遅いわ!」という怒りの気持ちはないのか? この問題は時間が解決するのではなく、2人の間のコミュニケーションが解決してくれると 思います。 本当の自分の気持ちを感じて、それをきちんと伝えた上で、「離婚したい」という結論が 出たとしても、きちんとご自身の気持ちと向き合っていた場合、後悔をほとんどその後に も感じることはありません。 もしもご自身の気持ちがよくわからないと感じられたら客観視する目が助けになりますので、 どうかカウンセラーにご相談くださいね。 オリーブさんが最善の道を選ばれますように。 ご相談、本当にありがとうございました。 |