夫との再構築について

相談者名
みなちゃん
主人の不倫から三年目になります。相手も既婚者です。私達はとても感情的な喧嘩を繰り返してばかりです。私ばかりを責めます。時々暴力もあります。ところが、日によって主人の気分浮き沈みがあり、主人の(怒)に触れると容赦なく攻撃されいじめの状況になります。例ば車の鍵を取り上げられ身動き取れない状況にされたり、無視そして携帯拒否とあります。私は、主人にたいして、家計費のやりくり下手で借金生活なため火の車です。〔主人の転職続きも関係しています〕私だけの責任にされ。主人は、相手からお小遣援助されながら~パチンコやら飲み会など自由です。家族は我慢です。なのに一家の大黒柱だと態度は横柄です。少し自己中心かなと、話し方に、俺はそう思うと言います。私達は、再構築は無理でしょうか。主人の中に私への優しさは残っていますか。こんな状況ですが夫婦生活はあります。私はいつも都合良い女でしょうか。
カウンセラー
中原謙一
みなちゃんさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

読ませていただいて、私が感じたことなのですが、ご主人の行動には矛盾がいくつかあるように感じます。

もしご主人がみなちゃんさんのことを嫌いであれば、まず夫婦生活はなくなるでしょうし、車の鍵を取り上げられ身動きの取れない状態にする理由がありません。

さらに、もしご主人が本気で離婚を考えているのであれば、わざわざ不倫相手に既婚者は選ばないでしょう。

おそらく、ご主人にとっての不倫相手は「金銭面や遊びの面での利害が一致した関係」ではないかと感じます。
逆に、みなちゃんさんとの関係では、八つ当たりをしたり、自分の権力を誇示したり、みなちゃんさんをコントロールしたりと、不倫相手とまったく違う部分をみなちゃんさんに見せているように感じます。

ここで質問ですが、なぜご主人は、みなちゃんさんをコントロールする必要があるのでしょう?
今までのみなちゃんさんの選択の中では、「離婚」という選択肢はあったのでしょうか?
しかし、彼の行動の中には「いるか離婚されるかも」という恐れがずいぶん隠れているように感じます。

つまり、ご主人はみなちゃんさんから離婚されないように、コントロールをしているのではないか、と私は感じます。

そして、彼の暴力的な行動、言動に関しても、ある程度の理由が予測できます。
おそらくですが、ご主人はみなちゃんさんに甘えているのではないか、ということです。

人は最も信頼している、自分のことを愛してくれている人に八つ当たりをします。
なぜなら、それだけひどいことをしても嫌われないことがわかっているからです。

現にみなちゃんさんも、ご主人にそこまでひどいことをされても、ご主人を嫌いにはなれませんよね。

ただ、このままの状態でい続けることは、関係するすべての人が幸せになることは不可能です。
この関係が続けられるのは、みなちゃんさんがどこまで我慢できるかにかかっているからです。

だからといって、我慢しろとは私は言いません。
できることであれば、今すぐ我慢をやめて、どうやったらご主人の「恐れ」を取り除くことができるのか、を考えたほうがいいと私は感じています。

しかし、個人的な意見にはなるのですが、お話の中ではすでに暴力があると書いてありますが、実は暴力がある場合、どれだけ努力しても、たぶん再構築は不可能です。

先日の石巻市でおきた事件でも、何度もよりを戻しながらも、そのつど暴力が再発し、結果として殺人事件にまで至った例もあります。
もちろんこれはまれなケースではありますが、「愛する人に手を上げる」行動は、精神的に追い詰められ、本当に限界を超えたときにおきやすくなります。

もちろんみなちゃんさんにも問題はあります。
それは、自分でまったく気がついていないところで、実はご主人を責めているところです。
お気づきかどうかはわかりませんが、みなちゃんさんの文章からは、ご主人に対する怒りも感じられます。
その怒りをご主人が感じた場合、ご主人の恐れはより強くなって、更なる攻撃、暴力へと悪循環になっていきます。
そしてなにより、みなちゃんさんはあまりご自分のことがもともとお好きではなかったみたいですね。

このようなタイプの男性をパートナーに持つ人のほとんどが、自己価値が低く、自己否定が強い、つまり自己嫌悪がかなり強い人だったりします。

まず、みなちゃんさん自身が、この自己嫌悪を減らせるようになっておくことが必要ですし、その上でご主人との関係が、本当に自分が幸せになれるのか(してもらえるのか、ではありません。)を、考えていく必要があります。

どのみち、みなちゃんさんの二つの怒り、それはご主人に対する怒りとご自分に対する怒りがなくならない限り、再構築は難しいでしょう。

あとはみなちゃんさんのやる気しだいです。

大変だとは思いますが、「自分の幸せのために」適切な選択をしてみてください。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

中原謙一

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。