主人の借金癖

相談者名
きりきり母
はじめまして。
思い切ってこのページを開きました。
中3の息子と小5の娘がいる結婚15年目の40代です。
4年前にある1通の消費者金融からの督促状で、私達の生活は変わり始めました。
私が、お金がないことをいつも言っていたから言えなかった、と主人は言いました。
使い道はギャンブルみたいです。
その時は、全部で10数件から次々借りていて、結局私の実父が、立て替えてくれて二人の給料から返済中です。
父は、やり直せという気持ちだったと思いますが、今思うとこれに甘えてしまったんですね。
去年の暮れに、また1通の督促状がきました。
主人の会社に電話すると、最初はとぼけていました。
それが許せませんでした。
一年前に、主人の父が不慮の事故で急死して、「俺も寂しかったんだ」と。
それでまたギャンブルに走ったと。
でも、日付を見ると、義父の生前からのもの。
私はもう何も信じられないし、40歳前の男の言うセリフかと思ったら、情けなくて情けなくて。
今は、主人だけ実家に帰ってもらって別居中です。
地元の人たちは、私が主人を追い出したとうわさしているようです。
別に何を言われてもいいです。

子供達にも事実を話して、これ以上お母さんは、お父さんと一緒の生活はできない、と。
息子は泣きました。
今はだいぶ慣れました。

私も、今の仕事では一人で育てるのが難しいので、新しい仕事を探しています。
心のどこかで子供たちから、父親を離すことが申し訳なく思っている反面、どうしても主人とはもうやり直せない自分とがいます。
今一歩、踏み出せない私に、どうかよきアドバイスをお願いいたします。

カウンセラー
伊藤歌奈子
きりきり母さん、はじめまして。カウンセラーの伊藤歌奈子です。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、ご相談内容を拝見させていただいて、きりきり母さんの、お名前通りのきりきりと胃が痛むような、考えることが満載で追い詰められているような気持ちを強く感じました。

旦那様の2度の裏切り。一度目の時は「私が、お金がないことをいつも言っていたから言えなかった」と、きりきり母さんの態度に問題があったような言われ方をしたこと。またその際に、ご自分の実父に返済をお願いしなければならなかったこと、とても抵抗感があったのではないと推察します。しかも、その使い道が、ギャンブル。さらに二度目の発覚。これまでに交わされた話し合いや約束、そして、節約など、様々なものが無駄にされたような気持ちに感じられたでしょう。その上に、すぐにばれる嘘。旦那様に対して、情けなくて、許せない気持ちになって、「どうしてもやり直せない」と感じるのは当然のように思います。
ご近所の人からの、まるできりきり母さんに非があるような噂。「別に何を言われてもいいです。」という言葉からは、本当にぎりぎりの、疲れきっている様子が伝わってくるような気がします。
さらに、本当は守っているはずのお子さんにも泣かれ、
この時世の中での新しいお仕事を探さなければいけない、ということにも不安を感じているのではないでしょうか。

旦那様から裏切られたようなお気持ちや、その他にも去来する様々な怒りや、むなしさ。
ご近所など周囲の無理解から来る孤独。
お子さんに不憫な思いをさせてしまうのでは、という罪悪感。
新しいお仕事を探さなければいけない不安さ。

こうやってまとめてみただけでも、感情的にも四面楚歌で、どこから手をつけていいかもわからないような、本当にしんどい状況だろうなぁ、と思いました。
それでも、最善の方法を考え、実行されているきりきり母さんは、本当に頑張っていらっしゃると思います。

「子供が本当に欲しいのは、親の、心からの笑顔だ」と、言います。
きりきり母さんの笑顔の元はなんでしょうか?
本当に、考えなければいけないことや、現実的な問題が山積みで大変な時期だとは思いますが、どうぞリラックスできる時間や笑顔になれる時間を持つことをご自分に許してあげてくださいね。
私たちカウンセラーにも、その心の荷物を置くお手伝いをさせていただければと思います。
心に余裕を持つことや、「やらなければいけないこと」ばかりに目が行って必要以上に自分を消耗させすぎないことは、現実の問題を対処する際にも、劇的な効果を持ちます。

ところで、感情は共鳴します。
特に、パートナーシップの間では、お互いに同じ感情を感じあうといいます。
例えば、普段から怒りを抑圧している、おとなしいタイプの旦那様には、なぜか、怒りんぼの奥様がいる(旦那様の怒りまで奥様が感じて、表現してしまうから)といった具合です。
その法則で言えば、
今、きりきり母さんが感じている感情は、旦那様が持っていたものかもしれません。
怒り、むなしさ、孤独、罪悪感、不安・・・。
もし、旦那様がこんな感情を感じていたとしたら、どうしてだと思いますか?
私は「寂しい」という彼の言葉が真実ではないか、と、感じました。
寂しさの原因はわかりませんが、彼の寂しさが様々なネガティブな感情や、そこから来る問題行動を生み出しているのかもしれません。
きりきり母さんに余裕ができてからでかまいませんので、旦那様の問題を「彼の問題」切り離すのではなく、「家族の問題」として考えてみる視点を持っていただければと思います。一人で考えて答えが出なくても、そのときは私たちがいくらでもお手伝いさせていただきます。
近い将来、例え旦那様とは離れることになったとしても、ご家族全員が穏やかな笑顔になれる日のために、今できること、少しづつ、はじめてみてくださいね。
また、蛇足ではありますが、彼との別居を一時的に選択されたことは、彼の罪悪感(自分は罪人だ、という気持ち)を強化させないためにも、きりきり母さんがご自分の気持ちを落ち着けて整理するためにも、最善の選択だったように思います。

きりきり母さんのご健闘をお祈りしております。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。