ワラをもすがりたい気持ちなのですが…

相談者名
ポール
妻と娘、息子の4人家族です。
すぐ近くに住んでいる義父母のことで悩んでいます。
もう40歳になろうという私達に対し、いつも子供扱いし、何かと干渉してきます。
家族がどこへ行く、何をやる、夫婦の会話一言一句への干渉、お金と物を必要以上によこし、とにかく心配性の度を超えてはっきり言って「ありがた迷惑」です。
私自身は学生時代から親の援助なしで自活し、若い頃から「自分の親とも大人同士の付き合い」をしてきたので尚更感じます。
義父母はココでは書けないような、言ってはいけない(人間性を疑いたくような)ことを平気で口に出し、それを直そう、謝ろうともせず、それを指摘などしたものなら「オマエの方が非常識だからだ!」と。
向こうから一方的で理不尽な見解を話すだけで、私はただ黙って聞いているしかない状況!妻と義父母は未だに親離れ、子離れが出来ず、娘に溺愛し、お互い趣味もなく、考え、やることすべて自分達の殻に閉じこもり、近くに親戚がいるにも関わらず、自分達と衝突すると付き合いを投げ出し、孤立状態です。
私もこの狭い殻の中にいることが窮屈でしょうがなく、私を理解してくれる他の親戚の人と付き合い、健全な精神状態でいたいのですが、今はそれもしづらい状況です。
子供達には、他の親戚(私の方の親戚も含め)とは付き合わせないように仕向け、私の実家にも滅多に帰れません。
子供達は溺愛され、義父母にべったりで、きちんと躾ようとする私を敬遠します。
義父母は子供達の前でも平気で私を叱責したり、私の失敗をおもしろおかしく言ったりもします。
私と同じ考え、気持ちの人がおらず、四面楚歌の状況で帰宅恐怖症です。
妻が理解があれば随分助かるのですが、あくまでも義父母の存在が絶対で、どうしようもなく全く関係のない枝葉末節のことで私の方を全面的に否定します。
何か自分が気に入らないことがあると「あんたなんかと結婚したのが間違えだ!別れる!」と、子供達の前でも平気で言う異常さを持っています。
こんな状況で私も仕事も手が着かず、睡眠障害、腹痛、食欲不振等で病院(心療内科等)にも通いました。
何人かに相談したこともあるのですが、解決策らしきことは聞けません。
相手を変えるのは難しいと思います。
本気で考えない方がいいとも思いますが、不器用な私にとってそれも簡単ではないです。
自分の気持ちの持ち方を含めて、特に義父母とどうやったら上手くやっていけるのでしょうか。
カウンセラー
赤松わこ
ポールさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

奥さんのご両親との関係が上手くいかず、悩んでおられるんですね。
学生時代から、ご両親の援助なしで頑張ってこられた位、「自分の事は
自分で!」と考えられる、自立したポールさんからしてみると、あれこれと
世話を焼かれたり、金銭や口出しをされることが、ご自分を信頼されていない
ようで、『苦痛』だったんだろうなと感じました。とっても責任感の強い
方なんですね。

精神的なストレスで、お仕事も手につかず、様々な体調不良まで現れ、
心療内科に通院したり周りの人達に相談もされて・・・
ポールさんご自身で考えられる方法は、「やり尽くしたがダメだった」
そんな大きな落胆と、切羽詰った様子が伝わってきました。

最初にポールさんが感じられた『苦痛』は、義父母お2人からのポールさん
一家への『過保護・過干渉』だったようですが、今のようにの切羽詰った
状況になったのは、『ありがた迷惑』と思っているのがポールさんだけで、
奥さんも子供達も、義父母に対して不満を持っている訳でもなく、その為に
ポールさんのお気持ちに、ご家族が理解を示してくれるどころか、逆に
『責められたり否定されたりして孤立している』
と言うことに、移ってしまっているように感じました。
その点をもう1度、ご自身で気づいて頂きたいんですね。

「この状況は普通ではない、何とかしなければ!」、と思われたんですよね?
でも最初にポールさんが『苦痛』を感じられた頃は、「奥さんや子供の為にも」
と言うお気持ちが強かったのではありませんでしたか?更に言えば、「義父母の
為にもこのままではいいはずがない!」とも、思っておられたのではないでしょうか?

親離れ出来ていない奥さんと結婚されて、子離れの出来ていない義父母と付き合う
ことになったポールさんは、新しく一家を構えたことで、「上手くやって行くため
には、自分がチャンとした関係に修正しなければいけないん!」と考えられた、
のではなかったのかな?と思いました。そのお気持ちは、『責任感』からだった
のだろうと思います。「自分がやらなければ誰がやるんだ」と言った感じですね。

「自分は正しいことを言っているだけだ」「だから間違いを正さなければいけない」
「よくないことは直さなければいけない」「だから受け入れない相手に問題がある」
そんな風に思っておられなかったかな?と、思うのですがどうだったでしょうか?
「どちらが正しいのか!」と言うことを言い続ける状態は、一方を責めるばかりの
関係を作ってしまい、結局はどちらにも、穏やかな安心感や信頼感は得られないと
言うことに、気づいて頂きたいなと思います。

ポールさんが奥さんや子供達、そして義父母とも「いい関係を作りたい!」と思って
いらっしゃるんだと言うことを、素直に伝えられるようになれるといいですね。
そのためには、「両親との関係はこうあるべき!」「夫婦親子の関係はこうあるべき!」
と言う、ポールさんの考え方をもう少し柔軟にして頂く必要があります。
お互いが責め合う関係ではなく、理解しようと努力する関係になりたいと思いませんか?
ポールさんにとってどれだけ大切な存在なのかを、もう一度考えて頂ければと思います。

「自分の考え方にも、柔軟性がなかったのかもしれない」と気づいて頂けたら、私達
カウンセラーが、関係改善のお手伝いさせて頂けることは沢山あると思います。
もう一度ご自分のお気持ちとじっくり向き合ってみて下さいね。そして決心がつかれたら
いつでもご連絡頂ければ、喜んでサポートさせて頂きます。
ポールさんの人生が、もっと穏やかで幸せに満ちたものになるようお祈りしております。
ご相談ありがとございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。