子供達が祖父の愛人の存在を知ったら・・・

 

相談者名
かえで
私はカナダに移住して約20年、子供達は3人ともカナダ生まれのカナダ育ちです。(主人も日本人です)さて本題なのですが父には私が生まれた直後位から別に女の人がありました。父が税理士として独立する事になり彼女には独立資金を助けてもらい仕事上でも片腕となって。母は一人で黙って耐えていたので私や姉や弟が彼女の存在を確認したのは成人してからでした。そんな父の愛人さんが私の子供達に日本から服等を送ってくれるようになり私も年が行き父ばかりを責める気持ちも薄らぎ逆に日陰の人生を選んだ愛人さんが気の毒に思いお礼状等もカナダから送っていました。ですがここ数年はその関係がどうも可笑しな方向に向いてしまって困惑しているのです。愛人さんの親戚の娘さん達(大学生と高校生)と私達の里帰りの度に子供達と会わせようとするのです。父と愛人さんも同席で。私はどんなに世話になっていようとも嫌なものは嫌なのでやめてくれるように父には何度も頼んだのですが「事務所の人だといえば大丈夫だ」と言って。挙句には私が目を離した隙に私の長男(14歳です)だけを連れ出して会わせてきました。(去年の夏の里帰りの時でした)長男も沢山のお土産物を頂いてご馳走を頂いて大喜びで、それを見て父は「この子の方がお前よりよっぽどしっかりしているじゃないか」と。そして今年の夏、12歳の長女が一人で里帰りした時は私への報告なしに愛人さんと親戚のお嬢さん達2人でディズニーランドへ行ったのです。娘はその時の楽しかった事を思い出して話す際に必ず、愛人さんの名前も出るのです。子供達が本当の事を知った時にどれほど傷つくか想像しただけで恐くなるのです。父の事を私の子供達はとても慕っています。更には彼女との楽しい思い出さえあって。母や姉は私の気持ちをわかってくれるのですが間に入ってはくれません。子供達も大きくなったのでこれからは一人ずつ日本へ帰してと思っていましたのに。これから思春期で大変な時期ですのでもしもの事があってはいけないと思うのです。実は私の姉は精神を病んでいます。20歳の頃に発病しました。その時も父はお前のせいだと母を責めたそうです。そんな実家が嫌で遠くカナダまで行った私の事でも。最後にもう一度だけ話し合ってみようと思っているのですが、その前に一度きちんとした所に相談して、心強い意見を頂けたらと思いました。どうぞよろしくお願いします。
カウンセラー
吉原直人
かえで さん、はじめまして 吉原 と申します。
よろしくお願い申し上げます。息子さんや娘さんを勝手に連れ出すお父様の行動は、
ちょっと強引ですね。

かえでさんが、お父様や愛人さんのことを少しでも理解しようと、
努力されてきたのが良く分ります。、
しかしやはり、子供たちには隠しておきたい、触れさせたくない事だと、
思われているのでしょう。
それに、お父様のことをずっと耐えてこられたお母様のお気持ちを、
察するといたたまれなくなるのではないですか?

>子供達が本当の事を知った時にどれほど傷つくか想像しただけで恐くなる・・

お子様達も敏感な世代なので、そのご心配されるお気持ちは良く分ります。
実は、僕も子供の頃 身近に愛人といわれる存在や、
そんな関係が実際にあることを知った時、色々な事を感じたのを覚えています。

ただ、お子様もお祖父様のことを慕われている様子で、
こちらから合わせない様にすることも難しいですし、
それもあまり好ましいことではないですね。
そうすると、いつかはお子様達も事実を知ってしまうこも有りうると思います。

子供達がどんなことを感じるかは分りませんが、
ここで大切なのは、周りにいる大人が、
その事をどう理解してどの様に受け入れているか だと思います。

お母様である かえでさんが、どの様に子供達にその事を伝えるかで、
彼らの気持ちを傷つける事にも、大人として成長させる事も出来ると思います。

文面を読ませて頂いくと、かえでさんとお父様やご家族との関係で、
やはり心理的な距離が存在することが分ります。

>子供達が本当の事を知った時にどれほど傷つくか想像しただけで恐くなる・・

ご心配は当然のことですが、
「想像しただけで恐くなる」という事を心理学を通してみると、
かえでさんご本人のお父様に対する傷や痛みが大きく、
まだ癒されずに存在するから感じる 恐れ ということが言えます。

そして、心理学では「癒着」と言う言葉を使いますが、
かえでさんのその感情が、お母様の気持ちと同一化して、
大きくなっているのでしょう。

その事実を知った、当時のかえでさんのショックと、
それをひたすら一人で抱えていたお母様の気持ちを、
かえでさんが感じれば、そうなっても当然だと思います。

僕は一度そのような かえでさんの感情や傷を、
カウンセリングで癒していかれることをお勧めします。

僕達は、色んな悲しい出来事や許せない事実に出くわしながら成長してきました。
そして、ほとんどの方が長い時間をかけて 頭で理解をし許そうとされています。
ただ、感情が同じ様にそのところまで来ているかと言うと、
ほとんどの場合が頭と同じ状態まで来れていません。

カウンセリングでは次のような取り組みをしていきます。

まず、かえでさんの その頃の傷や痛みを充分に癒していきます。
そして、それが出来た上でお父様やお母様の感情を、
感じていくことに取り組みます。
そうすると、今まで感じえなかったこともたくさん感じていただけます。

そして長い間努力されて 頭で理解されたものと同じ様に、
心もその状態に達していくことが出来ます。

その事実が決して悪い事ではないということではないし、
許して良いことでもないとも思います。

ただ心で理解していくと、
正しい とか 悪い とう言う事ではなく、
事実は事実として、また お父様やお母様の気持ちをも、
素直に受け入れられる様になります。

そして、かえでさんがその事心で理解される様になられたら、
その事実は決して子供さんに悪い影響を与える事ではなく、
大人としての心の成長にすることも出来ると思います。

お力になります。
ぜひ、お電話ください。

吉 原 直 人

この記事を書いたカウンセラー

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