不安しかありません

相談者名
Shin
最近このHPを知って、無料相談があるのを見て相談させていただきました。
文章など普段は全く書かないので色々変になっているかもしれません。
30代の男です。何年も前から家族・仕事・対人関係など色々上手にできず。自分は駄目な人間でどうしようもないという思いが消えなくなってしまっています。小さい頃に転校を繰り返していて、最後の転校で小学校6年の時にに転校したところでイジメにあってから人を中々信用できなくなってしまいました。仕事も最初は就職しようとしていたのですが、父から自衛隊に行け!と勧められ何度断っても強引に押し切られてしまい、試験をうけたのですが不合格で、別の所に就職しようとしたのですが、受けようとした会社はこんな会社は駄目だ!と反対され、ハローワークまで探しに行ってきたら、当時は高校生だったので学校に出ている求人でしか応募はできないと断られてしまい、そこから嫌になって何にもならない学校に入ってしまってそんなので就職先も見つかるはずもなく10年近く同じ職場でフリーター生活です。今の職場で就職しようともしましたが、何回受けても受からず、他のところに就職しようかと思いましたが後ろ向きな考えしか思い浮かばす行動できませんでした。そういう考えしかできないせいか仕事でも失敗が目立ち注意されてばかりです。相談というよりは愚痴になってしまいましたが、今のままでいるのが怖くて仕方ありません。今よりも少しでもマシになりたいです。
変な分かりにくい文章で申し訳ありません。
カウンセラー
三枝みき
Shinさん、こんにちは。初めまして。
今回、Shinさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

Shinさんは今、「自分は駄目な人間で、どうしようもない」という思いが消えなくなってしまっているのですね。
起きているあいだじゅう、いつもそんな思いを感じてしまっているのだとしたら、それは本当に辛いことですよね。
私も昔は「自分は不十分な人間で、取るに足らない存在」とか、「いても居なくてもどうでもいいと周りに思われているはず」などと感じていましたので、Shinさんのお気持ち、私なりにではありますが、分かる気がします。

それでもShinさんが「今より少しでもよくなりたい」と思われていること、今回、勇気を出してこちらにご相談をお寄せいただいたこと、本当に素晴らしいなと私は思います。
そんなShinさんがこの先、少しでも家族や仕事、対人関係などをよくしていき、楽しく、生き生きと暮らしていけるように、ご一緒に考えていきましょうね。

さて、まず今、Shinさんがよく感じている感情について、考えてみたいと思います。
「自分はダメな人間だ」とか、「取るに足らない存在だ」とか、「自分には価値がない」というように感じる気持ちを心理学では「無価値観」といいますが、この無価値観という感情は本当に嫌なものです。
自分は「無意味」で「無価値」な人間だと感じながら、生きていきたい人はたぶん誰もいないですよね。

で、そこから抜け出すには「価値がない」の反対で「私には価値がある」「私は素晴らしい存在だ」というような感覚を感じられればいいわけです。

ところで、「私には価値がある」とか「私は素晴らしい」って、ごく自然に思えている人ってどんな感じの人だと思いますか?
「自己承認」や「自己信頼」が出来ていて、「自己愛」を感じられてる、つまり自分に自信がある人、自分を好きと感じられる人ではないでしょうか?

でもそれにはやはり、ある程度は周りから愛されてきた感覚や、認められてきた感覚が必要なのですね。
ですから、小さいころ、ご両親や周囲の方たちから、たくさん褒められたり認められたりした経験が多い方のほうが、そういった感覚を持ちやすいです。
Shinさんはいかがでしたでしょうか?

ご相談から拝察するに、Shinさんはお父様との関係では何か、頭ごなしに決めつけられたり、押し付けられたり、といったことが多かったご様子ですよね。
お母様との関係では、どんな風だったでしょうか?
お父様との関係がうまくなくても、お母様がたくさん認めてくれた、愛してくれたという感覚があればまだいいのですが、ご両親ともに厳しかったり、ご自身の主張や希望が全く通らない、親御さんの意思が最優先される、ということであれば、受け入れられている、認められている、といった感覚は持ちにくかったのではないでしょうか?
で、あれば、やはりShinさんが自己価値を認められず、ご自身に自信が持てずにいる現状は、仕方のないことと言えるかもしれません。

そしてそれだけでなく、対人関係を学んでいく子供時代に転校を繰り返さざるを得なかったことも、余計に人付きあいやコミュニケーションに苦手意識を感じる原因になってしまったのではないかと思います。
「私はみんなから好かれる、愛される」といった感覚をしっかりとお持ちのお子さんならば、それもそれほど苦痛ではないのかもしれませんが、ごく普通のお子さんであれば、せっかく慣れ親しみ始めたころにその環境から出て行かなくてはいけない、そして新しい場所でまた最初から関係性を作り上げなければいけない、ということは、どれほど心の負担になったことでしょうか。
しかも、思春期に差し掛かる手前の時期にイジメにあったこと、ただでさえ誰も知らない新しい環境で、いろんな怖れに晒されていたShinさんが誰も信用できなくなってしまっても、無理からぬことだと私は思います。

でもね、それらはすべて「過去の出来事」です。
残念ながら「過去」は変えられませんが、それでも「現状」を変えることは出来ます。
なによりShinさんが書いてくださっているように、「今より少しでもマシになりたい」というお気持ちが本物なら、必ず現状は変えられます。

ですから、まずは過去は過去のこととして、ご自分を責めるのはやめにして、「今までのことにはそうなるだけの理由があり、それはそれでは仕方なかった」と、ご自身に言ってあげて頂けますでしょうか?
ShinさんはShinさんで、苦しい状況の中でたぶん、ベストを尽くして生きて来られたはずですから。
そしてこれが、Shinさんの「自己承認」の第一歩となります。

少し難しいかもしれませんが、うまくできなくてもいいので、何度でもそう言ってあげてくださいね。
そのうちにだんだん、心の中に染みとおっていくと思いますから。

そしてその次。
Shinさんに必要なことはいくつかあるのですが、まずは、自分の本当の気持ちと出会うことだと思います。

Shinさんはどんなことをしているときが楽しいですか?
どんなふうにこの先、生きていきたいですか?
「こうありたい」と思う、理想像はありますか?
好きなものは何ですか?また嫌いなものは何ですか?

Shinさんにもご経験があるのではないかと思いますが、好きなことややりたいことはしていて楽しいですし、疲れも忘れて没頭できます。
それを仕事にできるのはとても幸せなことですが、もしも趣味のひとつであったとしても、それをするための時間や費用を稼ぐための仕事をするのであれば、そこに励みや遣り甲斐も生まれるでしょう。

でも、それらを知るためには、やはり自分の本当の気持ちを知ること、そして求める方向を知ることだと思います。
そして、それらを掴んだら、他ならぬ自分自身のために、行動していくこと。
それはすごく勇気が要ることですが、Shinさんが本当に変わりたいと思うなら、ぜひチャレンジしてみてください。

お父様のことが今でも怖かったり、周りとうまくやれなかったらどうしようとか、不安な気持ちが襲ってきたりもするかと思います。
「どうせうまく行きっこない」とか、「そんなことしても何の意味もない」という諦めの気持ちもあるかもしれません。
実際にお父様から何か言われてしまったり、やってみてうまくいかないこともあるでしょう。
でも、お父様の考えややり方がすべて正しいわけでもないし、ShinさんにはShinさんの考え方ややり方があって、それを通してもいいんです。

確かにShinさんが子供の頃、お父様はお父様なりにShinさんに最善な結果となるように考えて、あれこれコントロールしてきたのだと思います。
でもShinさんはもう大人なのですから、親御さんにもひとりの対等な大人として、一人前の人間として、尊重してもらえるのが本来は理想なんですよね。

そしてご自分でやってみてうまくいかなかったら、そこで改めてうまくいく方法を探したり、考えたりすればいいのですし、誰かを頼ってもいいのです。
もちろん、私たちカウンセラーをShinさんのサポートとして、利用していただくことも出来ますし、親御さんや職場の人との付き合い方なども、私たちがアドバイス出来ると思います。
よろしければ、初回無料の電話カウンセリングもございますので、そちらをご利用なさってみてくださいね。

以上、長くなりましたが、多少なりともお役に立てそうなことをいくつか書いてみました。
この回答が少しでもShinさんのお役に立てれば幸いです。
Shinさんのこれからを、心から応援しておりますね。
本日はご相談、ありがとうございました。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

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