怠惰で意志の弱い自分が嫌で仕方ありません

相談者名
あきこ
相談事例集、拝見させて頂いております。事例を参考にして自分で何とかしなければと思うのですがうまくいきません。
私は40代後半の×1独身で今は親戚の家にお世話になっています。3月から無職で生活費も入れていません。本来なら家政婦レベルで家事をして当たり前ですが、それも夕食作りと後片付け程度であまりしていません。
なのに何も言わないでいてくれる親戚に甘えています。
そのうえ明け方までネットをし、昼過ぎに起きるような生活をしています。
それにゴミ屋敷まではいきませんが物が捨てられず片付けられない人間で部屋は雑然としています。最近、耳にする汚ギャル(ギャルではなく汚ババですけど)とか汚部屋のレッテルを貼られてしまう可能性もあるので本当のことは人には絶対言えません。
また自分のやりたいこと好きな事を我慢できないため、やらなければいけないことを後回しにしてしまい、中途半端で終わったりやり終えても出来が悪かったりとわかっているのにどうしてもその癖が治りません。
他にも男性と普通に話せないこと等たくさん嫌な点があります。それらも根本には意志の弱さ、怠惰があると思っています。
外ではそんなダメな素の自分を出すと嫌われると思うので普通?の人、良い人を演じている感じです。
演じているせいか基本的に聞き役で受け身ですしノリも悪いので、話しが盛り上がらず輪の中心になるような人達からは敬遠されてました。程度の差はありますがどの職場も常識や学はある方たちばかりだったので露骨に言われたりされたことはないですが、それとなく軽く匂わせる言葉や素振り、スル―はあったので辛かったです。
今まで数回転職をし年齢も年齢なので就職相談に行ったところ、担当の方に長続きしないのは人間関係がうまくつくれないことが一番の原因だと指摘され思わず泣いてしまいました。それから逃げたいがため辞める理由を探していたことは自分でもわかっていました。図星を指されたことと結構厳しい言い方をされる方だったので、40も過ぎた女が見苦しいと思い我慢しようとしましたが涙を堪えることができませんでした。
取りとめなく書いてしまいましたが、怠惰で意志の弱い自分を変えたいです
。遠くの年老いた親、今お世話になっている親戚にこれ以上心配をかけないよう独り立ちできるよう強くなりたいです。よろしくお願いいたします。
カウンセラー
松尾たか
あきこさん、ご相談ありがとうございます。 今回、あきこさんのご相談を担当させていただく松尾たかです。 どうぞよろしくお願いいたします。

ご両親やお世話になっている親戚の方々に心配をかけたくないのに、それが出来ていないと思うあきこさんの苦しく辛い気持ちが伝わってきます。そして、そんな自分を責めて嫌っているあきこさんを強く感じます。

あきこさんは、こんな自分像をお持ちです。

私は片づけができない、私はやらなければならないことを後回しにしてしまう、私は意志が弱い、私は怠惰だ、私は男性と普通に話せない、私は人間関係がうまくつくれない・・・.

そして、こんな私はダメな人間。そう自分にレッテルを貼って、至らないと思う部分を自分でとても強く責めています。

私たちは、こんな自分は大嫌い!と思っていると、「どうしてアンタはいつもそうなの!!」と自分自身を攻撃してしまいます。嫌な自分が出てくると、それをすぐ見つけてボコボコに叩きのめそうとします

>外ではそんなダメな素の自分を出すと嫌われると思うので普通?の人、良い人を演じている感じです。

演じているのはとても神経を使うし、疲れますよね。こんな自分は隠さなきゃいけないと思っているので、素の自分が出てきそうになると即座にそれを押し込めようと自分を叩くわけです。 モグラたたきというゲームがありますが、それをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。ダメな自分が出てきそうになると、バシッとたたいて引っ込める、また出てくるとすぐに見つけてたたく。次はどこから出てくるんだろう、とずっと気を張って、また出てくるとたたく。 こんな感じのことを自分にやっているんですね。

自分に100のエネルギーがあるとしても、自分を嫌っている度合いだけ素の自分を隠すためにそのエネルギーを注ぎ込みます。もしあきこさんが、そこに全エネルギーを使っているとしたら、別のことのために使うエネルギーが残っていないという状態となります。 エネルギーが欠乏していると、何か他のことを始めようとか、頑張ってみよう、挑戦してみようという意欲が低下してしまうのも無理がないことです。

>演じているせいか基本的に聞き役で受け身ですしノリも悪いので、話しが盛り上がらず輪の中心になるような人達からは敬遠されてました。

敬遠されていると感じると居心地も悪いし、辛い気持ちになることも多かったでしょう。本当はみんなの中に入って居心地のよい職場で仕事をしたいと思われていたのですよね。

だけど、もしあきこさんが自分はノリが悪いからみんなには好かれない、と思っていたとすると、私たちはその思い込みに合致するような出来事をキャッチしてしまうんです。そして、私はやっぱり敬遠されるんだ、好かれないんだと自分で自分をそのように決め付けて枠にはめてしまいます。

あきこさんは自分の人生に何もいいことがないに違いない、私は幸せになんかなれないとどこかで思って諦めてしまっていませんか。

私たちは自分の人生や幸せを諦めてしまっていると、幸せにならないシナリオに沿って動こうとします。 何か問題や出来事が起こると、「ほらやっぱり(悪いことが起きた。幸せになれないんだ)・・」と嫌だと思いながらもどこか納得してしまうんです。そのシナリオを自分で証明しようとするんです。 自己否定や自己嫌悪がありすぎると、いいことが起きてもそれは見ずに、良くないことの方ばかりに目がいってしまうんですね。

あきこさんは、今、自分を責めすぎていて本当に気持ちがいっぱいいっぱいになっていると思います。そんな緊張をまず解きほぐしていくことがら始めてみませんか。

誰かに自分の気持ちを話してわかってもらえるだけでも心が軽くなると思います。お友達に話したりカウンセリングを利用したりも可能ですが、自分の気持ちを自分自身にわかってもらうことが出来ればいいですね。

そしてあきこさんにトライしていただきたいことは、「自分を認める。好きになる。大切にする。」ということです。 怠惰で意志が弱いと思っている自分自身ですら、そのまま認めてみることにチャレンジしていただきたいと思います。

たとえば、「私って意志が弱いよね。 またやらないですませちゃった。」それをそのまま受け止めてみます。 ただ、その後に「でも、いつか強い意志を持ちたいな。いつかなれるよね」となりたい自分をイメージしてそうなれると思ってみてください。 決して自分をバッシングしないようにお願いしますね。

最初は上手く出来なくても、何度もくじけずにトライをする勇気をもつことも大事ですよ。

また、自分が出来た小さなことでも認めて褒めていくこともやってみてください。 朝早く起きたとか、おいしい夕食を作ってあげられたとか、当たり前に出来ていそうなことでもOKです。 どんどん自分を褒めることで自分に栄養をあげてみましょう。

あきこさんが自分の未来に変化を起していけるよう、幸せな毎日になるよう応援しています。

ご相談ありがとうございました。

松尾たか

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。