キレやすい自分を変えたい

相談者名
カオリン
はじめまして。既婚、女、一歳の娘がいます。

私は昔から、どちらかと言うと怒りっぽい性格でした。
それが、結婚してからより怒りっぽくなり、娘が生まれてからは更にキレやすくなりました。
自分の思い通りにいかないと腹が立って、汚い言葉をわざわざ選んで怒鳴ったりしてしまいます。

先日はじめて、カッとして娘の手の甲をぴしゃっと叩いてしまいました。
それで急に恐ろしくなりました。
夫に酷い言動をしているのももちろん治したいのですが、
このままだと娘をどんどん傷つけてしまうのではないかと。

ネットで調べてみたら、どうも「モラハラ」というのが、自分に当てはまりそうな気がしました。
全部ではないですが、半分ぐらいは自分のことだなと感じました。

とにかく治したいのは、
自分の思い通りにならないと切れるところ、怒鳴るところ、物に当たるところ。
あと嫌味を言ったり、自分の方が疲れてるアピールをしたり、という点です。

カッとしたら10数えて……なども試そうとしてみましたが、
いざとなると全くそんなこと出来ませんでした。
何か、時間が掛かってもいいので、改善していく考え方や方法は無いでしょうか。
地道にでも頑張っていきたいです。
よろしくお願いします。

カウンセラー
吉村ひろえ
カオリンさん、はじめまして。
担当させていただく、吉村ひろえと申します。
よろしくお願いします。

カオリンさんのご相談内容を拝読して、カオリンさんが娘さんやご主人をとても愛していらっしゃること、ご自身が「変わりたい」ととても意欲をお持ちであること、そして酷くご自身を責めていらっしゃるのだな、と感じました。
カオリンさんが怒りを使わずに、娘さんやご主人とコミュニケーションが取れるようにお手伝いできればと思います。

カオリンさんは、昔から怒りっぽい性格だったのですね。
結婚して娘さんを出産されてからは更にキレやすくなったとのこと。
「怒りは感情の蓋」という言葉があります。
カオリンさんは一見 『自分の思い通りにいかないと腹が立って、汚い言葉をわざわざ選んで怒鳴ったり』 して、怒りを発散しているように見えます。
しかし、怒りは感情の「蓋」ですのでその「蓋」を開けると怒りでは無い、なにか違う感情がある、ということになります。
その感情は蓋をするくらいですから、見たくない・感じたくない感情になります。

自分の思い通りにならない時、どんな感じがしますか?
なんだか自分が無視されたような感じかも知れませんし、自分のことなんかどうでもいい扱いをされたように感じるかも知れません。
怒鳴る時はどうでしょう?
怒鳴らないと相手に気持ちが伝わらない、言うことを聞いてくれないと思っているのかもしれません。
物にあたる時、自分ではどうしようもない、と無力感を感じているのかもしれません。
この様な事を感じると、寂しさや悲しみが溢れそうになり思わず怒りで蓋をしてしまう。
寂しさや悲しみを感じるのはあまりに辛く、心が傷つかないように怒りで守ろうとするのですね。

カオリンさんは娘さんやご主人に、本当は怒ったり怒鳴ったりしたいのではなく『わかってほしい』『助けて欲しい』『愛してほしい』のではないでしょうか?
怒りを感じた時、「私はどうしてほしいと思っているのだろう?」と自分に問うてみて下さい。
そんなこと考える隙もなく怒ってしまうかもしれませんが、それでも「どうしてほしかったのだろう?」と後からでも自分に問いかけてみて下さい。
そして、どうしてほしかったかがわかると、「お願い」してみてください。
「ママはお片付けしてほしいから、おもちゃをなおしてね」「私は今日は忙しくて疲れているから食器洗いを手伝ってくれたらうれしいな」など。

最初は上手くいかないかもしれませんが、少しづつ自分の気持ちを見ることが出来るようになります。
怒りの感情は誰しもが持つ感情です。
怒ってしまうことは誰にでもあることですので、怒ってしまった時は「それほど、私は悲しかったんだ、寂しかったんだ」と、怒った自分を責めるのではなく受け容れてあげてください。

『昔から怒りっぽい性格』と感じていらっしゃるということは、もしかしたら小さいころから寂しさや悲しみなどを我慢してこられたのかもしれません。
あまりに我慢しすぎると、自分が寂しさや悲しみを感じているということすら気づけないこともあります。
我慢しすぎた感情があると、なにか常にイライラしやすかったり怒りっぽくなります。
怒りの蓋の下にある感情を解放してあげる、というのも穏やかなコミュニケーションを取る方法のひとつです。
よかったらカウンセリングなども利用されてくださいね。

ご相談ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。