仕事をするのが怖い

相談者名
ぽこきち
僕は、38歳の既婚者です。結婚6年目で、子供も4月から幼稚園です。
僕は、去年の夏に、仕事のストレスからか、自律神経失調症になりました。
仕事は、歯科医師を経営してました。親の跡を継いでという形です。
で、発症してからは、病院を閉めて、病院で安定剤やら睡眠導入剤やら、もらって今日まで、きています。
なんで、自分がこーなったのか、原因はわかってます。
自分自身が弱いんです。神経質やし、なんでもかんでも体調のせいにして、
甘えてるんですね。
ほんま、もっと自分を強くなりたいって凄く思いますが、
性格なんてそんな急に変われるもんじゃないですよね。
今だって、親の援助で何とか生活しています。
仕事もせずに、一家の大黒柱が、家でぷらぷらしています。
以前は、患者さんのために、働いていたのにね。
今は、凄く焦りますね。
経済面でも、世間体的にもね。
子供が幼稚園やしね。
周りの同業者は、一生懸命頑張ってるのに、俺だけ、毎日薬飲んで、
何やってんやろーって。
薬飲みながらでも、働いている人いっぱいおるのに、
自分で、線引いっちゃってるんですよね。
薬飲んでるから、診療なんかしたらあかんって。
今の自分から逃げてるんです。
でも、責任感がない分、今は、凄く楽になりました。
でも、段々、焦りがねー。
自分でも、これからの方向性がわからないんですよね。
やりたい事はあるのに、勇気がでないし、
手先の不器用な僕が責任感のある歯科医を中断して、せっかく楽になったはずなのに、今度は、焦りがでてきました。
自分の体のことや、これからの生活の事。
どうすればいいでしょうか?
教えて下さい。
カウンセラー
渡辺晴美
こんにちは、ぽこきちさん、はじめまして。渡辺 晴美と申します。
ご相談ありがとうございます。

自律神経失調症ですと、表面的に見えるものが少ないですから、ぽこきちさん

の感じている辛さや苦しさをなかなか伝えられなかったりして、さぞ、苦しい

思いをしてきたのではないでしょうか。

まして、ご家族がいらっしゃったりするのですから、病院を閉めるのにも相当

勇気がいったのではないですか。

普段から自分自身が弱くて神経質だって感じていたとしたら、責任の全てが自

分にあるように感じて、余計に弱い自分を責めてしまったのかもしれませんね

ぽこきちさんの文章の中にも、自分を責めたてる言葉がたくさんですよね。だ

としたら、この1年近く、もしかしたら、ずっと前からこんな風に自分を責め

てきたのではないでしょうか。だとしたら、そんなに自分を責め続ける必要な

んてどこにも無かったんですよね。

本当に弱い人は、誰かのために頑張ったり、大黒柱なのにとか、こんな状態で

で診察なんか・・・。
なんて責任を感じることも出来ないのではないでしょうか?
でも、ぽこきちさんは無理してでも、一生懸命にやってきたんですよね。ぽこ

きちさんの思っているところには成果が出ていなかったのかも知れませんが、

それはものすご~く頑張ったと言うんだと思いますよ。

どこかで、自分の実力以上の事を求められているように感じてきたのかもしれ

ませんね。周囲の人は出来るだろうと期待しているのに、自分自身はその価値

が無いように感じてきて、無理に無理を重ねてきてしまって、張り詰めた心の

糸が切れてしまったのかもしれないですね。
出来ないとかダメなやつだって感じる分、どこかで完璧であらねば、とか他の

人以上にきちんとやらなければ。そんな重い、重いプレッシャーがのしかかっ

ていたのかもしれませんよね。

ぽこきちさんがいろんな人の期待に応えようとして生きてきた分、『出来てい

ないところをチェックして頑張っていく』。そんな生き方を選択してきたのか

もしれませんね。

でも、今ぽこきちさんが行き詰まっているように、そのやり方では、もう限界

が来ているのではないでしょうか?

発表会などで、練習では上手に出来るのに、本番では上手くいかない。なんて

経験ないですか?私は良くありますが(笑)
プレッシャーと言うのは、適度にあれば、引き締まりますが、大きすぎると飲

み込まれて、身動きが取れなくなってしまいます。

どこかの学習塾での調査結果にもありましたが、「優しい先生」のクラスと「

恐い先生」のクラスでは、最初は「恐い先生」のクラス方が成績がいいのです

が、途中で逆転して最後まで成績を伸ばし続けるのは「優しい先生」のクラス

の方だったんですね。「加点評価」と「減点評価」の差ですよね。

「自分」に無理をさせない。怒られないから失敗と感じず、出来ていない部分

を見つめ直して変えられる。好きな部分を伸ばせる。と言うところに「加点評

価」の伸びの理由があるのではないでしょうか。

やさしい先生のクラスだと、自分を甘やかしてしまうのでは?と思ってしまい

がちですが、本当は違うんですよね。自分が自分らしく好きなことをやってい

ると、苦手なことも構えずにやることが出来ますから、プレッシャーが少なく

なって結果が出るんですよね。

ぽこきちさんも、「減点評価」から「加点評価」に変えてあげる時期が来てい

るのかもしれませんね。

ぽこきちさんには、楽しめることがありますか?熱中できるものがありますか

責任感がない分「楽に」なった感じはありますよね。
でも、「楽しく」なっていますか?
焦りがある分、プレッシャーや自分を責めている部分はどこかに残っているの

ではないでしょうか。

ぽこきちさんが自分の出来ていないところを探すことにエネルギーを注ぐより

も、今出来ていること、今あるものにエネルギーを注いでみてはいかがですか


そして、自分自身が何を求めていて、どんな人生を送りたいのか。そのことを

、もう一度思い出してみてくださいね。それらの物を取り戻したときに、人生

は自然に流れ出すのではないでしょうか?

ぽこきちさんらしい人生を選んでくださいね。

ご相談ありがとうございました。

 

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