うつ病で極度にイライラしている彼女とどう接すればいいのでしょうか

相談者名
みかん
付き合い始めてうつのほうは大分落ち着いたのですけど、就職し始めたあたりから、うつが再発したような感じで、仕事のせいでストレスがものすごく溜まっていて異常なぐらい短気になっています。

少しでも否定したり他愛もないようなことでもすぐ怒りだしてしまいます。

そのあとは落ち込みだして話にならない状態になります。

自分のことですらなんともならない状態なので、他人のことは考えれなく好き勝手やってて私も頭にくることがよくあります。

最初は病気だからと我慢してたのですけど、毎回このような状態になるので私のほうも疲れてしまっています。

別れたくはないのですが正直今の彼女のことは好きではありません。

ただ仕事を始める前の彼女は大好きでした。

昔の彼女にもどってほしいと思う日々です。

病院に行く事は進めたのですけど、行くきがないみたいで、彼女との距離も遠距離なので付き添うということは難しいです。

仕事を辞める気もないみたいです。

とにかくあまりにもすぐ怒りだすというのが私も精神的にきつく連絡を取るのもおっくうになってきています。

私は現在精神化に通っていて軽度のうつのようですがもう治りかけというような状態です。

怒る日々が続いたらしばらく連絡こなくなるのですが、その時私から連絡をしないと自分は捨てられたとか必要ない人間なんだと思うみたいで距離をおくということもなかなか難しい状態です。

私の精神が限界になるまで付き合っていこ
うと思ってはいるのですが、今どうやって接していいのかわからないです。

うつ病に関しては本やネットなどでいろいろ勉強しました。

アドバイスお願いします。

カウンセラー
池尾昌紀
みかんさん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

みかんさんの彼女さんを支えようと思う強い気持ちが伝わってくる
内容でした。
その思いは本当に素晴らしいと思います。

ただ、ご自身でも書いておられるように、今のままの状態が続け
ば、みかんさん自身が限界にきてしまうでしょう。
このご相談を送ろうと思われた時点で、かなり限界に近づいていた
のかもしれません。

誰かのことが心配である時、人はとてもとても辛くなります。
それが愛する人であるなら、なおさらのことです。
そうした人を助けられる有効な手段が見つからないとなれば、
自分の力不足をなげき、自分を責めてしまいます。
それは自然なことです。

でも、相手の力になれないことそのことで自分が苦しくなってし
まっては、
それこそ、相手を助ける力になることができません。

大切なのは、まず自分を大切にすること。
苦しんでいる相手がいるとき、それは難しいことです。
なぜなら、相手を差し置いて、自分だけが楽になってしまっては申
し訳ないという気持ちが働くからです。
繰り返しになりますが、相手が愛する人なら、その思いの度合いは
大きくなります。

けれど、そこでもう一度考えていただきたいのです。
一番の目標は、相手の苦しみをなんとかしてあげたい、ということ
だということを。

人は自分のためにはできないことも、誰かのためなら力を尽くして
することができます。

そのために、まず、自分自身を楽にしてみよう、という視点を持っ
ていただきたいのです。

みかんさんは、最近、リラックスできたなあ、とかほっとする、安
心できたなあ、
そう思われたことが、あまりないのではないでしょうか。
文章を読ませていただき、それほど切羽詰まっておられるように感
じました。

まずは、1週間に1回程度、何も考えないでぼーっとすごすリラッ
クスする時間を作ってみる。
そうすることで、心のゆとりや、今まで思いつかなかったアイディ
アが浮かぶことがあります。

また、誰かと話をする、というのもこうした時には有効です。
ご相談できそうなお友達や、カウンセリングサービスの初回無料電
話など、直接、誰かと話をする機会を作ることは、自分の中の重い
気持ちを楽にすることができます。

実際、みかんさんは、この相談コーナーにご相談をいただきました。
こうした時は、実際の相談内容だけでなく、ご自身の心の中をみつ
めていこうとするきっかけになることがあります。

実は、自分を大切にする方法を進めていくと、自分自身の心をみつ
めていく、という方法に入っていくことがあるのです。

みかんさんが彼女と接することで苦しいと感じるのは、先に書いた
力になれないということだけではありません。
心理学には投影という言葉があります。
相手の中に感じる思いというのは、実は、自分自身の心の中にある
ものを映し出しているものだ、という考え方です。

その考え方にそってみてみると、みかんさんは、彼女をみている
と、自分の中にある体験や苦しみなどを思い起こさせるから苦しい
とも言えます。

それは、ご自身が仕事をしていく上で苦しかったことだったり、
もっと昔の誰か身近な人が苦しんでおられたことを思い出すこと
だったり、様々なことが考えられますが、こうしたことは、まだ自
分自身が解決できていない、未完了の分野であると言われます。
投影とう考え方は、相手がこうした「自分自身の抱えている苦し
み」を見せてくれている、と考えることで、今まで気がつかなかっ
たり、気がついていても扱ってこなかったことに焦点を当てること
で、その内容を解決していく、というような使い方をすることがで
きます。

もし、そうであるなら、彼女が映し出してくれる、みかんさんの未
完了の問題とは何だろう、そう考えてみてはいただけないでしょうか。

その視点で自分自身をみつめていき、そこに何か気づきがある時、
その気づきから、自分の中に新しい発見が生まれたり、それをきっ
かけに、彼女の心の中に、今まで気がつかなかった新しい思いを発
見することになるかもしれません。

癒しと呼ばれる道筋の最初のそして最大の一歩は「気がつく」とい
うことなのです。

そうした気づきをもって生きていくと、周囲の相手の態度が変化し
ていくことがあります。
それは、周りが変わったのではなく、自分自身が変わったために、
周りにそれが敏感に伝わったことによるものなのです。

みかんさん。
あなたの彼女を思う素晴らしい気持ち。
この気持ちは、他にまねのできないほど大きなものです。
その気持ちを大きく広げていくためにも、ご自身をみつめ、ご自身
を大切にしてあげてください。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。