お酒を飲むと。

相談者名
ココロ
こんにちは。
いつも拝見させていただいており、勉強になります。

今回相談したい事は、彼の酒癖・・・なんです。
まだその彼とはお付き合い始めて3ヶ月くらいなんですが、お酒を飲みすぎて帰ってくると彼の口調がきつくなるんです。
本音を言ってるような面もあるんですが、いつもなら私に対しても「ちゃん」とつけたりして話してくれるのに、途端に「お前」だとかこういうとこが嫌いだ!とか、解らなければ別れればいいじゃん!女なんていくらでもいるし。お前だけじゃないんだから~なんて事を言います。

酔ってでも私の所に帰ってきてくれるのはとても嬉しいんですが、飲んで帰ってくると聞くと、正直おびえます。
そういう時、どう対処すべきなのでしょうか?

今の所、別れたいとも考えてませんので、気に食わない箇所を言われれば「ごめんね」って謝ってその場は流します。酔ってるっていうのもあるから、全部受け止めないようにはしてるんですが、それでも胸に残ってしまう時もあるんです。

お酒飲むなとは言えません。職業的なものもありますので。
ただただ気にしないで今まで通り流しておけば、いいのでしょうか?

カウンセラー
木村祥典
ココロさん、はじめまして。木村と申します。
ご相談ありがとうございます。

お酒を飲んで酔った彼の口調がきついんですね。
いくら酔っているとはいえ、きつい口調で話されると、あまりいい気分ではあ
りませんよね。

それでも、「彼にお酒を飲むな」と言うわけでもなく、嫌な思いをしながらも
「酔ってでも私の所に帰ってきてくれるのはとても嬉しい」と、いいところを
見て、「酔っているから」と寛大に受け止めているココロさんは、受け入れ上
手の許し上手ですよね。
素晴らしいと思います!

そうやって受け入れてもらえるから、彼は安心して(?)酔ってくだを巻けるの
だと思います。
どこかで「自分がそれをしても大丈夫」と信頼できて、安全さを感じていない
とできないでしょうからね。

彼は、お酒に酔って開放的になった時に、抑圧した感情を、きつい口調として
表現しているのでしょうね。

さて、まずは対処の仕方についてです。

対処の仕方は、大きく分けて、2つのアプローチが考えられます。

1つは、彼の抑圧された感情を別の形で解放してあげること、もしくは、抑圧
してしまうパターンを変えることに関してサポートをしてあげることです。

そうすることで、彼が酔って口調がきつくなるということが少なくなっていき、
彼は今までよりももっとお酒を楽しめるでしょうし、ココロさんが嫌な気分に
なることも少なくなるでしょう。

その第一歩としては、酔わないと言えない、きつい口調でないと言えない彼が、
どんな気持ちでそれを言っているのだろう?というところに興味を持ってみる
ということです。

そうして彼と、彼の心で起こっていることを知っていくことで、サポートの方
法も見つかってくるでしょう。

もう1つは、何を言われても、笑って聞いて、全部水に流すことができる自分
になることです。

彼に言われたことを、「気にしないようにする」ではなく、「気にならなくな
る」といった感じです。

どうして彼に言われたことを気にしないようにしても胸に残ってしまうかとい
うと、その部分に関して自己嫌悪や自己攻撃があり、そんな自分であることに
罪悪感を持っているからです。

普段から自分でも嫌って責めているところを彼に改めて責められると「痛いと
ころを突かれた…」というような感じがします。

ところが、自分で嫌っていなかったり責めていなかったりすると、その部分を
彼に責められても痛くも痒くもないのです。

例えば、ココロさんが自分の身長が低いことにコンプレックスを持っている(
=自己嫌悪と自己攻撃)としますよね。
その時誰かに「チビ!」と言われると、傷ついてしまいます。

ところが、ココロさんの身長が172cmくらいあって、その身長が自分で気に入
っていると、誰かに「チビ!」と言われても、傷つきません。

自己嫌悪や自己攻撃が少なくなると、他の人に何かを言われても嫌な気分にな
りません。
そして、自己嫌悪や自己攻撃が少ないということは、自分を好きでいることが
できているということなので、それだけ自信や余裕を持つことができます。

そんな状態でいることができると、彼が酔って帰ってきて、きつい口調であっ
たとしても、「しようがないな~」と、受け止めた上できれいに流すことがで
きるようになります。

どちらのアプローチから始めてもいいですし、両方組み合わせると、尚効果的
でしょう。

そして、こうした対処法とは別に必要になってくると思われるのが、彼とのよ
り深いコミュニケーションでしょう。

彼のきつい口調で、ココロさんがおびえたり、胸に残ってしまう時があること
を、彼は知っているのでしょうか?

ココロさんは、このように嫌な思いをすることがあるということを、彼に伝え
ていますか?

これはあくまで私の推測に過ぎないのですが、酔うことでしか言えない彼と同
じかそれ以上に、ココロさんの中に、彼に対する遠慮があるような感じがしま
す。

お互いに、お互いのことが好きな分だけ、遠慮をしてしまっているのだと思い
ます。

より深いコミュニケーションを取ろうと思うと、不安や怖れの感情が出てきま
す。
この不安や怖れの感情が遠慮を作り出していると言ってもいいでしょう。

この不安や怖れを減らすこともできますし、持ったままでもコミュニケーショ
ンを取ることはできます。

そこには勇気が要ります。

勇気は、「このためにならやってみよう!」と思える何かがある時、発揮しや
すくなります。

今、より深いコミュニケーションが求められているということは、今、より強
い絆を感じられるチャンスがやって来ているということです。

ココロさんが、「彼とのより強い絆を持ちたい」というお気持ちがあれば、そ
れを実現することはできますよ。

上記の2つのアプローチの部分も含めて、「じゃあ、実際にどうすればいいの
か?」という部分に関しては、是非、カウンセリングを使ってみてください。
ご相談お待ちしております。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。