相談者名 | しょう |
アメリカ人の彼と付き合っています。彼はアメリカ、私は日本に住んでいます。付き合って1年ちょっとなのですが、途中2度別れたときもありました。 今は結婚前提で付き合っているのですが、彼の心がコロコロ変わりすぎて困っています。彼はもともと日本人が好きで日本に友達も多くいます。以前は他の子が遊びに来るので浮気してしまうから、といって彼は私と別れたがりました。今回は、また同じ理由で、別れたくは無いけど結婚もしたくないと言い出しました。 結局いつも私のところに戻ってくる彼ですが、やはり不安でたまりません。彼と別れたときに私は他の人と付き合い出したのですが、そのとき彼は必死で私を取り戻そうとしました。なので「そのときの気持ちを忘れないで。簡単に別れるとか言わないで。別れたりくっついたり繰り返したくない」と彼には忠告しています。「また他の女の子のために別れても、一ヶ月もすればまた元に戻るんだから。」というと、彼も「多分そう思う」といいます。 彼の女好きは嫌ですが、他は大好きで尊敬でき、お互い信頼してます。彼の浮気性は直らないのでしょうか。 彼に結婚を決意させるにはどうすれば良いでしょうか。彼は37なので、もう遊びはやめて落ち着く方向に 気持ちを変えてほしいのですが。 | |
カウンセラー | 中村ともみ |
しょうさん、こんにちは。カウンセラーの中村です。今回のご相談への回答をさせていただきますね。よろしくお願いいたします。 まず、彼との恋愛からあなたのパターンと思われるところを解いていきましょうね。 彼は在アメリカのアメリカ人、そしてあなたは日本にお住まいです。物理的な距離だけではなく、たとえば言葉・・・しょうさんが英語にとても堪能であったとしても、ネイティブの彼とはちょっとした行き違いがあるかもしれません。また、社会的慣習等の違いは魅力にもなりますが、諸刃の刃のように理解しがたいものとなってしまうこともありえるのではないでしょうか。 何を今更・・・と思われるかもしれませんが、敢えて書いてみました。もちろん国際結婚や年の差の大きい夫婦など、「カルチャーギャップ」「ジェネレーションギャップ」などを越え、非常に仲の良いカップルも少なくありませんが、「違いを楽しむ」と言う気持ちは大切ですね。それにはじめから違っていることは承知なので、少々のことは気にならない、と言うこともあるかもしれません。 こんな風に、物理的なもの、例えば遠距離恋愛や三角関係以外に、文化や風習の違いなどが二人の間には距離になってしまうこともあります。 しょうさんは今までの恋愛でもこのような何らかの距離を置くような形は無かったでしょうか。だとしたら「大好きなものを遠ざける」と言う心理パターンをお持ち、と言うことになると思います。 大好きなものを遠ざける?そんなバカな、とお思いになるかもしれませんが、そこには潜在的に恐れや罪悪感などの感情が隠れていると思われます。しょうさんにはこの部分でチャレンジをしてみることをお勧めしたいと思います。何故なら・・・相手を変えることよりも自分の意識の持ち方や向き合い方を変えてみる方がいくらかは楽だからです。そしてその結果、彼があなたから離れられなくなる、と言うギフトを手に入れる可能性が高くなります。どんな風に取り組むかは後で少し触れましょうね。 もう一つお話しておきたいのはは浮気のメカニズムからくるものについて、です。 読ませていただいたところから察するに、彼にとってあなたは掛け替えのない人のようですね。なのにどうしてコロコロ変わり、浮気をするのか・・・。彼がどうしてあなた一人に決められないのか。まず考えられるのは彼にとって欲しいものが手に入っている感じがないのではないか、ということ。つまり、足りないものを補完しようとする気持ちが働き、「よそ見をする」と言うもの。次に考えられるのは結婚を前提としながら浮気で2回も別れている、と言うことですから、「距離が近づくと怖さを感じる」と言う心理パターンが彼側にもあるのではないか、と言うこと。彼はあなたとの間に第三者や仕事などを置いて一定の距離を置こうとしているのではないでしょうか。 彼がなぜ怖いと感じてしまうのか。彼の今までの人生の経験から来るものも少なからずあるでしょう。例えば親子関係で(実際はどうだったかは別にしても)彼から見れば見捨てられた、と感じた経験があるとか、元々手に入ることなんてどこかで思っていない、ハナから諦めている、と言うような状況にいたことがあったのかもしれません。 そして、しょうさんと彼に共通に言えるのは、「大好きな相手と距離を作ってしまう」と言うことです。 この心理パターンはしょうさんや彼にだけあるものではなく、私達みんなが持つものです。そのルーツは、子供時代あんなに大好きで望んだ親との関係を、成長に伴いいつまでも同じ状態でいることができなくなり、多くの場合は子供から離れていく、というものです。思春期の反抗期を思って下さいね。彼のパターンは、母親の元を男の子が巣立っていくときに良く見られるもので、他の誰か(友達やガールフレンドですね)に向くことでその場を離れていく、というもの。あなたが彼を変えようとしたときに彼の目に映るあなたは、まるで思春期の頃のお母さんのようだとしたら・・・。お母さんの元を離れるために友達やガールフレンドを作ったあの時代と構造はすごく似てきてしまいます。ここで、あなたはお母さんの位置に入るのではなく、ガールフレンドの位置に入らないといけないんですよね。 そしてしょうさんの場合は、遠ざける(またはいつもいない)のに本当はいて欲しい、構って欲しいので「こうしてほしい」「ああしてほしい」と言う欲求を強く出してしまう、または出すことができないという形です。お父さんと一緒にいるのはいやって言いながら関心を持ってくれないとむくれたりした経験ってないでしょうか?そしていただいている文面からはわかりませんが、お父さんと物理的または心理的にすごく遠かった、ということはないでしょうか。これも恋愛のパターンに影響を及ぼすことが多いんですよ。 いずれの場合も前述したようにルーツは思春期の子離れ・親離れのテーマなのですが、元々は大好きな異性の親を同性の親から取っていると言う罪悪感から始まっているので、結果として相手に嫌われる、嫌がられるような言動・行動になってしまうことが多いのです。もちろん個人差はあるのですが。 で、しょうさんの場合、彼との結婚を望んでおられるのですが、彼の気持ちはどうでしょうか?結婚はいつかはしたいけど今はちょっと・・・と言うのではないのかしら、と文面からお計りするのですが、いかがでしょうか。彼の年齢、あなたの年齢、社会的な問題などたくさんおありかと思いますが、しょうさんが「彼と一緒にやっていく」と言うのであれば、彼に時間をあげながら見えてきた問題に取り組んでいくことで、本当に幸せな結婚に向かっていっていただきたいと願っています。でも、女性としては少しくらい時期や何かを呈示してもらいたい、と言うのも私はよく解るなぁ。でもね、往々にして夢を持っていたりすると「自分が自信を持ってから迎えに行きたい」と思っていたりするみたいですね。それより一緒にいたい、のが女性の本音なんだと思いますが、うまく伝えるのが本当に難しいですよね。 まず、しょうさんが彼を本当に心から大切な存在だと思っているのであれば、あなたの中の「こうしなければ」「これではいけない」と言った部分を緩めていく必要があると思います。「ま、いっか」「これもありかな」くらいで、彼にとって、もちろん今でもそうなんですが、よりいやすい場所にしてあげる、ということです。こう言うとまるで自分だけがしんどい思いをして我慢をしなければいけないかのように感じてしまうでしょうが、「こうでなければ」「こうしてはいけない」を気にしなくなれば、まずあなた自身がとっても楽になります。楽になったあなたのところは、彼にとっても居心地の良い場所ではないでしょうか? お幸せをお祈りしています。そして、一人で抱え込まないで下さいね。いつでもお待ちしています。 |