恋人じゃないけど・・・

相談者名
ノブリン
 こんにちは。大学1年生のノブリンです。僕の好きな子についてどうしても相談したいことがあって書き込ませていただきます。よろしくお願いいたします。
僕は高校時代をボート部(この前までドラマでやってたアレです)で過ごしました。そして去年、僕が3年生のときに入部してきた1年生の中に気になる女の子がいました。告白して交際を申し込もうかと本気で悩みましたが、僕は大学受験を控えていたので、受験が終わってから気持ちを伝えようと決めました。
そして今年の春、僕は今の大学に合格できたのですが、その頃彼女は授業について行けなくなり、学校に来れなくなっていました。そして出席日数が足りず、進級は不可能になっていました。結局彼女は留年して、今年また1年生をやっています。そして今年の8月、夏休みで帰省した際に僕は約1年ぶりに彼女と再会しました。そしてかねてからの自分の気持ちを伝えました。
普通ならここで終わったのだと思います。でも僕は彼女がどうしても好きなのです。僕が一番悲しかったのは、彼女に断られたことではなく、彼女が変わっていたことでした。1年前は日焼けして、汗を流しながら一生懸命ボートを漕いでいた彼女は、今は肌が驚くほど白く、化粧もしていて、長い髪にはパーマがかかっていました。聞くと毎日勉強ばかりしているそうです。
前置きが長くなってしまいましたが、僕は最近、彼女に部活に戻るように勧めようか迷っています。今でも彼女と連絡をとっていますが、彼女はときどき、勉強ばかりで辛いとか、部活をやっている友達や、大学でボートを漕ぐ僕が羨ましいとか言ってきます。でも結局、「自分には勉強しかない」と言います。本当は、彼女はボート部にいた頃のいい思い出が忘れられないのだと思います。
彼女の高校は進学校で勉強が大変なのは僕も卒業生なのでよく分かります。実は僕も勉強と部活の両立に悩み、一度部活を離れたことがありました。それでも僕は勇気を出して部活に戻った、そしてそれが本当によかったと思えるのです。僕はぜひ彼女にも部活で青春を燃やしてほしいです。でも彼女は去年、とても辛い思いをしている、彼女はもう失敗は許されない・・・僕は悩んでいます。恋人でもない相手について、わがままな相談ですが、よろしくお願いします。
カウンセラー
中村ともみ
 ノブリンさん、こんにちは。ご相談いただきありがとうございます。

ノブリンさんは彼女のことが本当に大好きなんですね。彼女の生き生きとした姿を
今も思っているのでしょうか、それとも「今の彼女」をも愛しているのでしょうか。

進学校の雰囲気は大体解るのですが、「部活と勉強の両立」と言うのはどうしても
テーマになりがちですね。ただ、部活をしていたから成績が・・・と言うこともあれ
ば、部活を辞めてしまったから何となくやる気も出ない、ということもありますし、
一概にどちら、とは言えないところもあるんじゃないかな、とノブリンさんもどこか
で思っているようですね。

あなたの後輩である彼女は、部活と大学受験に向けて(であろうと思うのですが)
の勉強の両立は無理、と言うことで決断をしたのだと思うんですが、それは果して彼
女の希望だったのかな?結果として彼女自身が選んだのかもしれないですが、その根
拠や理由が、「自分がこうしたい」と思ったことがどれくらいあると思いますか?あ
なたはもしかして(ご自身の経験を通して、と言うことも含み)彼女の選択に、彼女
自身の強い意思と言うものを感じていないのではないでしょうか。

ただ、あなたにとってよかった経験・体験がそのまま彼女にとってもどうか、と言
うことになると少し話は違ってくるかもしれません。

あなたにとっての彼女像は「日焼けして、汗を流しながら一生懸命ボートを漕いで
いた」姿ですね。確かにこの頃の彼女は魅力的だっただろうし、彼女自身もおそらく
は自信にあふれていたことでしょう。でも今の彼女は、原級留置と言う状況からの再
スタートで、「やりたいことを我慢して頑張らなければいけない」と感じているよう
で、外見も変わってしまっていて、そんなところからもそのしんどさがあなたにも伝
わっていますよね。だからこそあなたは、以前の「日焼けして、汗を流しながら一生
懸命ボートを漕いでいた」彼女をもう一度、と感じ、彼女にも勧めて上げたい(ご自
身の経験を踏まえて)と考えておられるようですが、それもひとつの方法かもしれま
せん。ただ、彼女自身に本当に「選ぶ機会」をつくってあげるのなら良いかもしれま
せんが、彼女にとっても悩んだ末の選択だったのかもしれませんね。

彼女がした選択、として今の状態を捉えてあげてはいかがでしょうか。もし、これ
からも、先輩・友人として彼女を支えていこうと思っておられるのであれば、あなた
自身がまず今の生活をエンジョイすることも大切ですね。そして、彼女の良き目標と
なってあげる、ということはどうでしょうか。彼女にもあなたにも、まだまだ十分な
時間があるのですから、「今」「ここ」でできることと同時に、お互いにとってのよ
り良い生き方を、先を見ながらあなた自身も楽しみながら、彼女を支えてあげること
はできると思いますよ。部活への復活は、そういったことも踏まえた上で、彼女自身
が選択できるように応援してあげる、と言うのはいかがでしょうか。結果としてどち
らを選んだとしても、彼女に悔いがないように。

失敗は許されない、と思うと緊張しちゃいますよね。だから、結果はどうであって
も自分の選択をしたことで悔いがない、そんな風に彼女のサポートをして上げられた
ら良いんじゃないかな、と思いますよ。

応援しています。彼女にとってもあなたにとっても、すばらしい「今」を生きてい
けるようにお祈りいたします。

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