苦手な人との接し方

相談者名
ami
こんにちは。職場での、対人関係の悩みです。

職場で、どうしても苦手な人がいて、その人から先日、私が無能だと言われ酷い事を言われました。
それ以来、会社に行くのが嫌になり、休みを取るようになりました。

その人は、私よりも若く、仕事は経験値が浅いので、私よりも仕事は出来ないと、同僚は言っています。

同僚に、その人から言われた事を相談すると、私の気持ちを共感してくれて、私もその人の事を嫌いなんだよね。と同僚に言われてから、益々、私も、その人の存在が嫌になってしまいました。

ただ、仕事だし、その人のせいで、転職したくなく、ここは我慢して仕事しようと思いますが、
一度、嫌いになってから、自分がその人を、自然と避けたいと思うようになり、これからどういう思いで、その人と接していけばよいか、分かりません。
アドバイスをお願い致します。

カウンセラー
高井さゆ
amiさん、はじめまして。
今回、回答を担当させて頂きます、高井さゆと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。

職場で苦手な人から、無能だと、酷い事を言われ
休みを取るようになったとのこと、
たいへん大きなショックやストレスを受けられたと思います。
本当に、大変でしたね。

そんなときに同僚のかたが共感してくれて、
amiさんの気持ちが和らいだり、少しホッとできたのでは
ないかと思いました。

でも、その一方で、
その人を嫌だな、避けたいな、という気持ちが出てきて、
これからどういう思いでその人と接していけばいいのか
分からない、ということで悩まれているのですね。

職場では、苦手だから関わらないでおこうとか、
嫌いだから避ける、ということが難しかったりしますよね。
個人的に話さないでおくことはできても、
仕事上、どうしても関わらなければならない、というときも
発生してしまったりします。

ここでひとつ質問があるのですが、
職場では、その嫌いな人と関わらずに仕事をするのは
難しい状況でしょうか?

もし、関わることなく仕事ができる状況なのであれば、
(関わらなくても、仕事に支障が出ないようであれば)
その嫌いな人を避けてもいいのではないか、と思いました。

ただ、そうはいかないから
今回のご相談をいただいたのかな、と感じています。
仕事を進める上で、何かしらその人と関わらないといけない、
そういう状況であると推測した上で、
今回、私からは以下のご提案をさせていただきます。

さっそくですが、
「私はその人が苦手である、その人が嫌いである」と
自分が感じているということにOKを出してあげてください。

ご相談を拝読していて、もしかしたらamiさんは
“人のことを苦手に思ったり、人を嫌いになったりしてはいけない”
と思ってらっしゃるのではないかな、と感じました。
そして、人を苦手に思ったり、嫌いになることに対して、
とても罪悪感を感じてらっしゃるのではないかな、と。

無能だとか酷い事を言われているのに、
amiさんはその人に対して怒ったり、ムカついたりしたとは
一言も書かれていませんでした。
なんてamiさんは優しい方なんだろう、
私だったら「ムカつくー!」の一言でも書いてるなぁ、なんて
思いながら、今回のご相談を拝読しておりました。

ただ、その優しさの裏側では、
人を苦手に思ったり、嫌いになることに罪悪感を持ち、
怒ったり非難したりすることを強く禁止(我慢)されている
のではないかなぁ、
だとすれば、とても苦しいだろうな、と心配になりました。

もし、“そう(苦手だとか、嫌いだとか)思ってはいけない”、
そして、怒ることを禁止(我慢)されているとしたら、
その思いはamiさんの心の奥底に溜まっていってしまっていると
思います。これはすごく、苦しいことです。
思ったことは、それを感じることを許してあげないと、
自分の中から外に出て行ってくれないんですね。
外に出て行けないとどうなるかというと、
自分自身の無意識の中に溜まっていく他ないのです。
感じたこと(感情)は生ものなので、溜まっていくと
身体の中や心の中で腐っていってしまいます。
(最悪、心の病になったり、病気になったりします。)

まずは、
自分が感じること、思うことに、OKを出してあげてください。
苦手な人がいる、普通のことだと思います。
酷い事を言われた、その人を嫌いになった。
当たり前の感情だと思います。
何を思ったとしても、そのこと自体に良いも悪いもありません。
自分がただ思っている、というだけのことです。
「あぁ、私はあの人のことが嫌いなんだな~。」
そのことに、良い・悪いの判断は下さずに、
ただ私はそう思ってるんだな、と感じてあげてみてくださいね。

自分の思うことを否定しない、これがとても大切なことです。
そしてこれが出来るようになると、嫌いな人を見たとしても
その人を嫌いであるという事実は変わりませんが、
今よりも楽な気持ちでその人を見ることができるようになります。

次に、心理学のひとつの見方ですが
嫌いな人というのは、
けっこう重要なことを自分に教えてくれる存在だったりします。

本当に自分に関わりなく、どうでもいい存在だったとしたら
人は「無関心」になるんですね。
「好きの反対は嫌いではなく、無関心」という言葉もあります。

嫌い、ということは、
その人を見て自分の中の何かが反応しており、
それが何なのかに気づき、
その自分の中の何かを理解して受け入れてあげると、
これまた自分が楽になれるチャンスだったりします。

それが何なのか、に関しては人それぞれなのですが
おおむね、嫌いな人の嫌いな部分ってあると思うんですね。
それと同じ要素を自分が持っていると、嫌いと感じるようです。
その要素を自分が持っている、ということを許せなくて
自分から切り離していたりします。
せっかく切り離しているのに、
目の前のその人からその要素を感じさせられるので、
感じさせる目の前のその人を嫌いになるようなのです。

すると、これを解決するには、
その要素を自分が持っているということをゆるす、
また、その要素を持っている自分をゆるす、ということが
解決の糸口になってきます。

amiさんが嫌いな人の嫌いな部分は、どういうところでしょうか?
その要素を、もしかしたらamiさんは持っているのかもしれません。
もしこのことが腑に落ちるようでしたら、
そういう要素を持っている自分を、どうぞゆるしてあげてくださいね。
そういう部分も持っていていい、そう思ってあげられたら
amiさん自身も楽になりますし、その嫌いな人を目前にしても、
これまでよりずっと楽な気持ちでいられるようになります。

もし、腑に落ちなかったり、
う~んと思うことがありましたら、
ぜひ初回無料のカウンセリングをお使いいただけましたら幸いです。
今回の回答では、抽象的な内容が多くなっておりますので
もっと具体的な質問をさせていただきながら、
具体的なご提案をさせていただけましたら大変嬉しいです。

最後に、嫌いな人を嫌いなままでなく、
どういう思いで、どう接していけばいいのかと悩まれる、
そのことに私はamiさんの愛を感じました。
嫌いな人のことは、適当に無視して放っておけば
いいことなのかもしれないのですが、
こうしてメールでご相談くださってまで
その人のことを考えてらっしゃる、
そこにamiさんの愛を感じてしまいました。
きっとamiさんは、こころ優しい、素敵なかたなのでしょうね。

少しでも、amiさんのお気持ちが楽になられてましたら嬉しいです。
この度はご相談いただき、本当にありがとうございました。

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