他人との接触

相談者名
雅彦
私は、人との接触を、極端に嫌います。
できることなら、俗世間とはかかわりあいたくありません。
これは、先天的なものではなく、後天的なものです。
昔から、いじめられっこで、仲間はずれにあい、
1人でいる事が多かったのです。
ですので、人とどう接していいのかが、全くわかりません。
つまり、周りからしてみれば、私集中攻撃で傷つけないと、気に食わないのです。
周り「が」俺「を」傷つけたり、笑い者にするのはありで、
私「が」他人「を」傷つけると、極悪人なのです。
あまりにも、理不尽すぎます。
普段、私の事を馬鹿にしている奴がいて、あまりにもムカついたので言い返したら、
逆切れされて、大勢のまえで侮辱されて、傷つけられた事も、多いです。
この事でも、一方的に私が悪いとさました。
どいつもこいつも、つるんで俺を傷つけて楽しんでいました。
言い返せば、私1人を悪者にします。聴こえるように嫌味を言われた事もあります。
つまり、私にはやり返す事すら許されず、一方的に傷つけられて生きていかなくてはいけないのです。
人間は大勢の意見が正しいと思っています。
ですので、少数派の私は、必然的に悪者になってしまいます。
理不尽です。
「うっとおしいから近づくな!」とか、「話しかけてくんな、ばか!」なんて、よく言われたものです。
どこへ行ってもそうでした。
家族とて、例外ではありません。
世の中、周りに助けてもらえる人間ばかりではありません。
私のように、誰にも助けてもらえない、孤立無援な人間もいます。
元来、我が強い性格なので、他人と衝突することも、よくあります。
こういう性格ですと、どうしても敵を作ってしまいます。
つまり、孤立無援で1人でした。
ここまでひどいと、どんなに鈍くても、
「世界中の人間が自分の敵であり、殺意と憎しみの対象でしかない。」という事が、理解できます。
このような仕打ちを受けてくると、必然的に「自分は人と交流してはいけないんだな」と、思うようになります。
他にも多々ありますが、書ききれないのでやめておきます。
それが悪化すると、人との交流を、こちらから経ちたくもなります。
ですので、今では他人との接触を、うざったく、嫌うようになってしまいました。
カウンセラー
嶽きよみ
雅彦さん、はじめまして。今回 担当させていただきます、嶽きよみ と申し
ます。
雅彦さんのご相談を読ませていただいて、これまで本当にたくさんの理不尽で
辛い思いをされてきたんだ、ということが、ひしひしと伝わってきました。
周りはいつも敵ばかりで、自分のことを受け入れてくれる場所なんてないと感
じながら ずっと生きて来られたのだとしたら、それは本当に孤独な戦いで、
何度も何度も傷つき、誰のことも信用することが出来なくなってしまわれても
無理もないことかもしれません。

でも、そんなに傷つきながらも こうして ご相談くださったこと。
それはきっと 本来の雅彦さんには、人と繋がりたい、信じたいという想いが
おありだということ、そして、今の状況が 何かおかしい、という想いを感じ
ていらっしゃるのではないかと思いました。

これからの雅彦さんが、少しでも楽に生きられる手がかりになればと思ってお
返事を書かせていただきますね。
どうぞよろしくお願いいたします。

> できることなら、俗世間とはかかわりあいたくありません。
> これは、先天的なものではなく、後天的なものです。

と 雅彦さんが書いてくださっているように、もともと人と接触するのが嫌い
だったわけではなく、過去の酷い経験から 今は人との接し方が分からなくなってしまわれたんですね。

> 周り「が」俺「を」傷つけたり、笑い者にするのはありで、
> 私「が」他人「を」傷つけると、極悪人なのです。
> あまりにも、理不尽すぎます。

これがいつの頃だったのかわかりませんが、もしそれが 多感な子供時代の事
だったとしたら、あまりに辛く、世界中の人間が自分の敵のように感じてしま
って無理もないと思いました。

> 普段、私の事を馬鹿にしている奴がいて、あまりにもムカついたので言い返したら、
> 逆切れされて、大勢のまえで侮辱されて、傷つけられた事も、多いです。
> この事でも、一方的に私が悪いとさました。

> どいつもこいつも、つるんで俺を傷つけて楽しんでいました。

本当に酷い話ですね。
でも、その時に言い返すことが出来たのは、とても勇気が必要だったと思いま
す。
雅彦さんは、理不尽なことをされたときに、ちゃんと自分の意見を言える、正直で強い人でもあるのですね。

> 言い返せば、私1人を悪者にします。聴こえるように嫌味を言われた事もあります。
> つまり、私にはやり返す事すら許されず、一方的に傷つけられて生きていかなくてはいけないのです。
> 人間は大勢の意見が正しいと思っています。

そうですね、人はみな 自己形成が未熟なうちは、その意見が正しいかどうか
を自分で考える前に、その意見が大勢の意見か少数の意見か、ということで判
断してしまうことが少なくありませんね。

自分が少数意見になることを怖れて、本当に感じていることに対して見ないふ
りをしたり、みんなと一緒、という安心感を無意識のうちに選んでしまいがち
だからです。

そして、その自分の安全な位置を確保したら、その席を誰かに取られないよう
に 守ろうとする意識が働いてしまい、それ以上考えることをしなくなったり
もします。
その時には、「個人」としての気持ちは全く働かなくなってしまうんですね。
それは、人の弱さであり、結果として 雅彦さんのように 深く傷つく人を作っ
てしまう、非常に怖い部分でもあると思います。

でもそんな過酷な状況の中、雅彦さんは、本当に頑張って生きてこられたんだ
と思います。
でも、これからもずっと このまま一人で戦い続けるのは あまりに苦しいです

雅彦さんが、安心して自分らしさを表現できる場所を見つけていきたいですよ
ね。

ですから少し、別の視点からも 雅彦さんの状況を考えてみたいと思います。

> 元来、我が強い性格なので、他人と衝突することも、よくあります。
> こういう性格ですと、どうしても敵を作ってしまいます。

と書いてくださっているように、雅彦さんは、どちらかというと 目立つ存在
の方なのかな、と思いましたがいかがでしょうか?

自分の意見を正直に言う人が少ない集団の中で、自分の意思をはっきりと主張
できる人は良くも悪くも目立ちますし、言葉だけではなく 何か他の人と違う
ものを持っている人は 「出る杭を打つ」グループの中では、苦しい立場に置
かれることが少なくありません。

> 普段、私の事を馬鹿にしている奴がいて、あまりにもムカついたので言い返したら、
> 逆切れされて、大勢のまえで侮辱されて、傷つけられた事も、多いです。

この場合も、雅彦さんをいつも攻撃していた人が、その部分を少なからず脅威
に感じていたのかもしれませんね。
人の心の弱さは、自分が理解できない見えない魅力のようなものに出会った時
、攻撃したくなってしまうことがあります。

心理としては、小さな男の子が 好きな女の子をわざわざいじめたりするのと
も少し似ています。
その子のこと自体がが嫌いなのではなく、その子が存在することで感じる自分
の中のもやもやした感覚が怖いのです。だから、その子を苛めてしまう、とい
う感じです。

もしそうだとしたら、雅彦さんには、何か人と違う才能がおありなのかもしれ
ませんね。
そういう才能に、雅彦さん自身は お気づきになっていますか?
そして それを充分に使えていると思われていますか?

また、わたし達の人間関係を作っていくパターンは、家族関係が元になってい
ることがとても多いです。

> 「うっとおしいから近づくな!」とか、「話しかけてくんな、ばか!」なんて、よく言われたものです。
> どこへ行ってもそうでした。
> 家族とて、例外ではありません。

と書いて下さっているように、雅彦さんは、家族の中でも辛い思いをされて来
られたんですね。

雅彦さんにとっては、とてもそう考えたくはないかもしれませんが、わたし達
はそれぞれみんな その家族を助けるために産まれてきた、と言われています

そして、そこから得られなかったものこそが、この世界にその人が持って産まれた才能でもあると。

もしかしたら、雅彦さんの家族の中には、人と繋がる感覚や愛情を伝えるとい
うことが欠けていたのかもしれませんね。
人と信頼し合い、愛し合い、繋がるということの重要さは、辛い思いをしてこ
られた雅彦さんだからこそ 心の底から理解できることなのではないでしょう
か。

だとしたら、今すぐには難しいかもしれませんが、これから先、雅彦さんが、その才能を発揮できるところを 是非 見つけていってもらいたいなぁと思いま
す。
その場所は、海の魚が 川では生きられないように、今のままでは 見つからな
いのかもしれません。

環境を変えること、考え方を変えること、感じ方を変えること、何から始める
のが一番 やりやすいのかは 人それぞれですが、まずは 雅彦さん自身の価値を受け取っていただきたいなと思いました。

一人で見つけるのが難しい場合は、よかったら カウンセラーにも頼ってみて
くださいね。

これから、雅彦さんが 自分らしい人生を歩いていけますように。
ご相談 ありがとうございました。

嶽きよみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。