相談者名 | メンメン |
よろしくお願いします。 こちらのサイトを拝見して、人の発言や態度、顔色 学生の時、クラスの数人から嫌われて 面と向かって言われてるわけでは無いので聞こえないふり やっぱり自分へのネガティブな発言をコソコソされてるのが 自分と疎遠な感じの人ならそんなに悩まないんですが(腹は立ちますが) こういう時って今まで良い事や優しくしてくれたこともあると それとも自分の投影せいだと思って悩まないことがいいんでしょうか? 自分への悪口(や悪口とは言えない些細な発言、でも傷ついてしまう発言) いい心の対処法があればお願いします。 | |
カウンセラー | 池尾昌紀 |
メンメンさん、こんにちは。 池尾昌紀と申します。 ご相談ありがとうございます。 メンメンさんのご相談内容を読ませていただき、本当によく心理学のことを理解されておられる方だなあ、と感じました。 「人の発言や態度、顔色 が気になったりそれで傷ついたりするのは投影の影響が 強い」と書いてくださっているように、投影という物の見方を使うと、自分の感情の動きや、自分の人間関係のパターンなどをよく知ることができ、人間関係を良くすることに役立つアプローチとして使う事ができます。 投影とは、自分の心のにある感じ方やもの見方を、外側のものや人に映し出すことをいいます。 例えば、犬を見て「かわいい」と感じる人、逆に「怖い」と感じる人、その反応は人それぞれです。その元になっている心理は、小さい頃の経験等にその大元があり、「かわいい」と感じるのは犬とたくさん遊んで親しみをもった体験があるから、「怖い」と感じるのは犬に噛まれた体験があるから、といったように、説明されたりします。 人は、誰もが同じものを見ても、同じ感じ方をするとは限りません。 厄介なのは、自分ではどのように投影しているのか、自分ではわかりにくい、というところにあります。無意識に投影をしてしまうので、本人は投影していることに気がつかないことが多いのですね。ですから、実際に投影をしているケースでも、問題は自分のものの見方にあるのではなく、外に問題があると感じてしまいます。 メンメンさんが書いてくださった、人の言動が気になるのは投影の影響については、こうしたことを指すと思いますが、言われる側の立場での見方をしてくださっていますよね。 投影の考え方をすれば、悪口を言う人にもあてはめてみることができます。 例えば、普段は友達にやさしく接しられるのに、弱音をはかれたり、愚痴を言われたりすると、いつも嫌な顔をしてしまう自分がいたとしましょう。 相手の中に見えるものは、自分が感じている事。 メンメンさんのご友人がどのような悪口や自分へのネガティブな発言をされたのかはわかりませんが、このように、悪口等を言われ、いわば攻撃されように感じる時には、自分と同じ弱さや強さを、その人も持っていてそれを感じることが嫌なんだな、と思ってみる。 人は誰でも、誰かのことを嫌いたいと思っているわけではありません。 そうは言っても、理屈でわかっていても、腹が立ったり、落ち込んでどうしようもない時はありますよね。 今度は、悪口を言われて、それがとても気になる時の心理をみてみましょう。 けれども、こうした自己嫌悪や自己否定感、そしてそこからくる自己攻撃は、ある意味、誰にでもあって当たり前の感じです。 こうした、自己嫌悪や自己攻撃を解消していく有効な方法のひとつは「許し」であると言われます。 ですから、最初は、おまじないを使ってしまいましょう。 例えば、悪口を言っていた友人に対して おまじないという表現をしましたが、心は実のところ、とても素直なものだと言われますので、繰り返し言葉にすることで、心の中にしみていく感じで、効果が出てくることも多いのです。 さて、冒頭に書かせていただきましたように、メンメンさんは、「投影」をはじめ、本当によく心理学のことを理解されておられます。 投影は、その感じ方の元になっているものがあります。多くの場合、親との関係と言われています。 メンメンさんも書いてくださっているとおり、心理学では、「自分が変われば、周りの人も変わる」といいますが、それはこの投影という視点から見ているためです。周りの人を変えるのは難しいことですが、自分を変えることは自分の努力ですることができます。 メンメンさんの「人の言動が気になる」という投影の元が両親との関係にあるのかどうかはわかりませんが、是非、この機会に、この大元に取り組んでみてはいかがでしょう。 そして、メンメンさん。 是非、こうしたご自身の持つ素晴らしい力についても、思いをはせてみてください。 ご相談、ありがとうございました。 |