助けてください

相談者名
とどくろ
人と一緒にいる事が辛いです。たぶん自分から何かをする事ができなくて、いつも人に合わせているからだと思います。自分を出せばいいと思うのですが、自分が分からず、会話はいつもその場におかしくない事を探して言葉にしているように思います。だから会話は長続きしないし、相手は楽しくなさそうだしとても罪悪感を感じています。何かしよう、とか、話そうとか思うのですができないんです。それでなのか、常に不安や不満や焦りを感じています。この焦りや不安はずっと頭から離れる事はありません。それにいつも何を考えているのかも分かりません。何も考えてないのかもしれませんが。相手からしたら自分の方が楽しくなさそうに見えているのかもしれません。だから他の人が楽しそうに会話したり、遊んだりしている姿を見ると、とてもうらやましさや孤独を感じます。
これって性格のせいなのでしょうか?このままじゃもう生きていく意味なんてないんじゃないかとさえ思います。もっとイキイキとした生活を送りたいと考えているのですが、もう無理でしょうか?
長くて分かりにくい文章ですみません。
カウンセラー
山下ちなみ
ご相談ありがとうございます。
担当させていただく山下ちなみです。

自分を出すことができず、周囲にあわせるばかりになってしまうと、しんどいし、つまらないですよね。
だんだん、自分がしていることが無意味に感じられてしまったり、焦りや不安も感じてしまいますね。
こういう状態が続いたりすると、誰かと話そうとするだけで緊張してしまい、リラックスできない状態になってしまうのではないでしょうか。
もしかしたら、いつものことなので、自覚していないかもしれませんが、とどくろさんも、そのような状態になっているのではないでしょうか。

緊張とひとくちに言ってもさまざまなものがあり、大きくは二つに分けられます。
ひとつは、「どうしよう~。あああ。きっと、またダメだ」という緊張。
もうひとつは、「よし、やってみよう」という緊張。
この違い、分かりますか?
前者は迷いのようなものがみてとれますよね。気持ちがおぼつかないような。
後者は腹が決まったような、いい意味での緊張感ですよね。
これは、性格というより、そのときの状況によるようです。
とどくろさんも、前者、後者のどちらのようにも感じた経験があるのではないでしょうか。

ものごとには二面性があります。
よくある例えでは、コップの水が半分あったときに、「まだ半分」ととるか「もう半分」ととるか、そのときのフィルターによって、まったく意味が違うのですよね。
まったく違う意味にもかかわらず、一見、その違いは紙一重なんです。
ここでは、分かりやすい例えを出していますが、それでも「もう」と「まだ」のたった二文字の違いしかないのです。
この微妙な違いを理解してくださいね。

もし、とどくろさんが、前述のいい意味での緊張感を持つことができたなら、そのとき、人間関係や会話がうまくいきやすくなると想像できるのではないでしょうか。
誰かと話しをするときに反射的に出てくる緊張を抑える必要がないので、緊張を恐れずに済みます。
その分、ゆとりが出ますから、自己表現をしやすくなるでしょう。
今の時点では、自己表現に慣れていないのですから、自己表現を妨げる要因を少しでもはずすことからはじめてみてはいかがでしょうか。
まったく緊張感をなくすことは難しいかもしれませんが、緊張の意味を変えるということならば可能だと思うのです。

では、どうやって変えていきましょうか。
緊張感の種類を、単純にポジティブ、ネガティブと考えることもできますが、もっと根本的な心理学のセオリーから行動につながるヒントを伝えたいと思います。
心理学で、「エゴ」は笑わないといいます。
つまり、二つの側面の違いは、笑えるか笑えないかなんです。
言い換えるならば、笑う余裕があるかどうかということ。

気持ちの上でいったんこの状況から離れ、まずは「笑う」ということに視点を置いてみてはいかがでしょうか。
お笑い番組やDVDをかたっぱしから見ることでもいいです。
自分の過去の失敗談を、コメディー調にして考えてみてもいいでしょう。
しょうもないダジャレを考えてみてもいいかもしれませんね。
などなど。

過去の自分の、愛すべきおバカな失敗を、ちょっぴりムリしてでも笑うことができたとき。
きっと、大丈夫。
そんな風に思えるようになるのではないでしょうか。

逆に、笑うことができないとき、ものごとは深刻化してしまいます。
違いますか?
簡単な原理ほど、私たちは分かっているつもりになってしまうのでしょう。
シンプルですが、ユーモアのもつ力は偉大です。

「エゴ」は笑わない、というのは根本的なセオリーです。
ですから、このことに取り組むことは、単に緊張感の意味を変えているだけだと思っていても、その間にじわじわと私たちの心に影響を及ぼし、根本からごっそり土おこしをしてくれるのです。
今後、とどくろさんが自己表現や罪悪感や孤独とガッツリと向かい合うとしても、その前に心の土おこしをすれば、より、ものごとが流れやすくスムーズになるでしょう。
しかも、簡単に自宅でコッソリ楽しくできちゃいます!! (笑)

これはひとつの提案ですから、そのとおりでなくてもかまいません。
とどくろさんのオリジナルにアレンジすることも可能です。
少しでも楽に、誰かとかかわれるようになることを祈っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。