ゆうなさん、初めまして 私は中原謙一と申します。 よろしくお願いいたします。さて、まずゆうなさんに質問なのですが、男性に対して苦手意識があるとものことで すが、これはすべての男性に対してなのでしょうか? 例えば、幼稚園の男の子がたくさんいるところや、老人男性がたくさんいるところで も苦手意識は出るでしょうか? さらに、女性に対しては苦手意識は出ないのでしょうか? なぜこのようなことを聞いたのかというと、ゆうなさん自身の男性への苦手意識は、 男性がゆうなさんに何かをしたからそうなったわけではないように感じるからです。 どちらかといえば、「男性」を意識したときにゆうなさんが感じる感情が苦手だから、 男性が苦手だ、と感じているかもしれませんね。 もし男性が「嫌い」なのであれば、まず恋愛したいとは思わないわけです。 しかし、ゆうなさんの行動の中には「男性から愛されたい」とか「男性から嫌われた くない」といった感覚を感じるんですよね。 ですので、この問題をどうにかしようとお考えであれば、残念ながら対症療法では一 時しのぎにしかなりませんから、もっと大元にある「問題の根っこ」からやっていく 必要があります。 この「問題の根っこ」はいくつかあり、そのひとつは「自己嫌悪」です。 自己嫌悪は自分が嫌い、ということですから、嫌いな自分が好きな人から愛されると は思えないわけです。 もちろん意識していなくてもこの感覚は存在していますから、自分が自分の嫌いなと ころを意識しているから男性も私の嫌いなところを見ているのではないか、と想像の 翼を羽ばたかせてしまうわけです。 このように、「問題の根っこ」はゆうなさん自身でも気がつかないような、心の深い 部分にある、それこそ長い間放置されている問題ですから、そう簡単にどうにかなる ものではないでしょう。 それに、「問題の根っこ」を扱うということは、ゆうなさんの今持っている「ものの 見方や考え方」、いわゆる自己概念というものを一度壊す必要があるわけです。 ここでゆうなさんに必要なのは二つあります。 一つは、「自分を変える」という意欲です。 この「意欲」がないとどんなに優秀なカウンセラーであったとしても、ゆうなさんの 問題を扱うことはできません。 もう一つは、「自分に対する信頼」です。 実際にゆうなさんが変化していくと、ゆうなさんにとっては今まで経験したことのな いいろんな感情が吹き出してくる可能性があります。 時には怒りで何もかも壊したくなるかもしれませんし、時には怖すぎてどうしようも なくなるかもしれません。 しかし、どのような自分が出てきても、「必ず幸せになれる」自分を信頼していただ きたいわけです。 ゆうなさんがこの二つができれば、おそらくこの問題はそう難しくはなくなるでしょ う。 焦る必要もなければ、必要以上に不安になる必要もありません。 もし焦りや不安があるなら、それこそカウンセリングを使ってみたり、お友達に話し を聞いてもらったりして、いろんな人とのつながりを持ってみることです。 まずはそこからやってみてはいかがでしょう? 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。 ゆうなさんが幸せになるためのヒントに、少しでもなることができれば幸いです。 ありがとうございました。 中原謙一 |