相談者名 | かな |
家でも会社でも、自分はここにいていいのだろうかと常に思ってしまいます。 いていいかより、今いるのだから最善を尽せばいいのに、私がいるから雰囲気が悪いんだ、とか私が話しかけるから機嫌が悪くなるんだ、とか 消えたい消えたい消えたい、と祈ってしまいます。生きてるのに、もったいないと思います。 でも消えたら、こんな思いを抱かずにすみますし、楽になれると思います。楽になりたいんだと思います私。 我慢が足りないんです。ふんばりが効かないんです。 うまく馴染めない事に悲しみを覚えて、疎外感が常にまとわりついて逃げたくなって。 どうしたら、人を恐怖に思わないでしょうか。近付けるでしょうか。 私なんか好きになってくれる人なんていない、と自己陶酔にひたる反面、傷付きなくないから、人との間に壁を作ってる自分も見えます。 どうにかしたいんです。普通の人になりたいんです。 なにかアドバイスをよろしくお願いします。 | |
カウンセラー | 向井康浩 |
かなさん、はじめまして。向井康浩と言います。 コーナーの御利用ありがとうございます。 かなさんは、自分がいたら周りの人が迷惑なのだとお感じなのでしょうか?多分、そんなことはないと思いますよ。もし、お勤め先でかなさんがいなくなったら誰かが代わりにかなさんのお仕事をやることになって大変でしょうし、御家族の方と一緒にお住まいで、おうちでも急にかなさんがいなくなったら、あわてるんじゃないでしょうか? 周囲の方となじめないのもすごく御苦労されてるようですね。「私、みんなからどういう風に思われてるんだろう?」と、人目が気になることはないですか? 「なんだか私、ほかの人とは違う(違うことが苦しい)。」って感じることを特別意識と言います。だけどね、かなさん。人って、おいたちや育った環境ってバラバラで、みんながみんな同じってことはないんじゃないでしょうか? 好きな食べ物の好みも違えば、好きな音楽の好みも違うことってありませんか?多分、あると思います。これと同じように・・・かなさんと周りの人が違ってて、その違いを受け入れあったり、認め合ってもいいんじゃないでしょうか? 今のかなさんのハートには響かないかもしれないけど、知っておいてほしいことがあるので、お伝えします。お勤め先に集まる人全員が同じような人ってことはまずないし、社長さんや経営者の方が作った目標に向って、みんなが協力し合って働いてるのが会社です。人と自分が違ってても、全然構わないんですよ。 もしかして、かなさんにはかなさんにしかない取り柄(すぐれた点・長所)があって、かなさん自身が気付いてないんじゃないかな?だけど「出る杭は打たれる。」のごとく、取り柄を活かして目立つと「一人でいい気になって!」とか言われるかもしれないよ、足を引っ張られるかもしれないよ、だから周りに自分をあわせなさい、なんて教わったようなことはなかったでしょうか?(間違ってたらごめんなさいね。) まず、かなさんがムリになじんだり、あわせようとするよりも、御自身の取り柄を実感できるようになってください。これができるようになれば、自然と気にならなくなります。その場合でもお勤め先では、最低限のエチケットやマナー、チームワークは忘れないようにしてくださいね。 我々日本人は横並び意識が強い民族と言われます。自分と他人が同じだとホッとして安心する気質があるといわれますが、よく見ると何から何まで同じということはないと思いますよ。 さて、かなさんのご相談でもうひとつ気になるのは >私がいるから雰囲気が悪いんだ、とか私が話しかけるから機嫌が悪くなるんだ、とか この点です。 赤いリンゴを黒いサングラスをかけて見ると、リンゴが黒く見える例えがあるように、人が何かを見て感じる場合にも同じようなことがあるんですね。かなさんの場合、黒いサングラスに相当するのは、なんらかのきっかけによって抱え込むようになった感情面での思い込み(観念)が原因で、人が怖くなったのでは?と想像します。 観念には例えば ・私は嫌われてるに違いない。 など、このほかにもいろんな例があります。 あまり構ってもらう機会が少なかったり、厳しいことを幼い頃から言い続けられたなど、かなさんが大切にしてもらった経験が少なくて、御自身の存在感を肯定的にとらえられなかったことから来た、観念が原因ではないかと考えられます。 したがってアドバイスとしては、恐れ入りますが・・・ハウツーよりもこの観念を手放す、そのためにまず「気付く」ことが必要だと思います。 私共では「理性的にどう考えるか、どう割り切るか?」よりも「ご相談される方が『感じる』ことから始めて、内面にある本当の御自身の気持ちに気付いていく。」ためのアプローチをとってます。ハウツーを優先して、「感じる」をはぶいたプロセスは、内面に抱えた苦痛や悩みの感情をそのまま残して、抜本の解決にはならないって見解を持ってることもご承知おきください。 観念を抱えるようになった人との関わりを徐々に掘り下げたり、振り返ることで原因やきっかけを見つけることが可能です。この作業を続けることで悩みも徐々に解消したり、かなさんの取り柄も実感できるようになれるのではないかと思います。 ご参考までにどうぞ。それでは失礼いたします。 |