相談者名 | コスモス |
はじめまして。こちらのサイトは5年ほど前に知りました。5年前に昔、バイト先であこがれていた人にに街で再会し、その人との距離を縮めたい! という思いでネットで検索していたところ、このカウンセリングサービス様にたどりつきました。 それ以来私は、常に自分を変えたい、状況を変えたい、と必死になっていましたが、最近気付いたのですが変えたいと思えば思うほど、苦しくなるのです。 一日中、そのことについて考えたり、ネットで検索したり、でもなかなか答えが見つかりません。 実際、5年前に再会したその人とは今も状況は変わっていません。ごはんを食べに行ったり。ライブに行ったり楽しく2人で過ごしています。でも それ以上は。 その間、自分の周りでは、ありきたりですが結婚・出産と変化していった子がたくさんいます。 周りがステップアップして変わっていくのに、自分は、、、と思うこともありました。 じゃあ、好きな人を変えれば?と去年別の人に告白され、付き合うことになりました。相手は結婚も視野に入れていたようでしたが、 この人ではないなと思い、数ヶ月で私から別れを告げました。 そしてその後また先ほどの彼と会う様になりました。 変わらない状況は、もう10年以上ひとりぐらしで、同じ家に住んでいます。変わったことは、今年から新しい仕事を始めました。 お聞きしたかったことは、なぜこんなにも自分は、変わることに執着心を持っているのだろう?ということです。今のままではだめだから? ざっくりした話になってしまいましたが、なにか今後のヒントになるお言葉をいただけたらと思って投稿いたしました。 | |
カウンセラー | 中山けんたろう |
コスモスさん、はじめまして。 ご相談を担当させていただきます、中山けんたろうです。 よろしくお願いいたします。 さて、「なぜこんなにも自分は、変わることに執着心を持っているのだろう?」とのことですね。 「変わる=変化」ということは、人間にとって、とても大切なことです。 体は、一般的には二十歳前後でピークを迎え、老いていきます。 心はどうでしょうか。 コスモスさんの場合、「変化していこう」、「ステップアップしてよりよい自分になっていこう」、「あこがれの人との距離を縮めよう」、どれも素晴らしいお気持ちだと思います。 その気持ちの現れとして、去年、別の人とお付き合いをされたわけです。 そして、ご自分の選択として、「この人ではないな」と思って数ヶ月で別れを告げられた。 その後、またあこがれの人と会う様になった訳です。 一見すると振り出しに戻ったような感じですが、決してそうではありません。 イメージとしては、らせん階段を思い浮かべていただいたらよいのではと思います。 でも、視点を変えて横から眺めたとしたらどうでしょうか。 ですので、必要な変化はきちんと起こっているのだということを受け止めていただければと思います。 ご相談の最後の方で、「今のままではだめだから?」と書いていただいていますね。 けれども、今の自分自身を肯定的に受入れることも必要になってきます。 コスモスさんにとって、自分自身を否定的に捉えてしまっている部分はないでしょうか。 例えば、目が小さい、鼻が低い、背が高過ぎる、背が低過ぎる、太っている、痩せている、話題が少ない、面白くない、気が利かない、可愛げがない、などなど。 普段私たちが意識している、いわゆる「顕在意識」は、私たちの意識のほんの3~4%しかないと言われています。 「顕在意識」でいくら「変わるぞ!」と100%思ったとしても、「潜在意識」や「無意識」が「どうせだめだし、変わりたくないなぁ」とたった10%思っていたとしたら、どうなるでしょうか。 ですので、このような自問が有効です。 それから、言葉の使い方も重要になってきます。 「変えたい!と思っている状況」は、状況が「変わった」でしょうか、「変わっていない」でしょうか。 ですので、「変えたい!」という願望の表現ではなくて、「変わります」という意志や、「変わりました」という完了形で宣言するのが効果的です。 まとめとしては、まず、ご自分自身の「変えたい部分」を自分自身でしっかり受け止めることがとっかかりになります。 「嫌い」は「嫌い」として一旦しっかり受け止めてみると、「でも、そこまで嫌うこともないかも・・・」と思える様になるかもしれません。 逆に、どうしても「嫌い」と思った部分は、「(こんな素敵な自分に)変わります」とか、「(愛される私に)変わりました」というような宣言をされてみてはいかがかなと思います。 それに、そもそも、自分にとっては否定的な部分と思えたとしても、それが彼にとってはとても素晴らしい魅力に映るかもしれません。 最後になりますが、「変わらない部分」ばかりに目を向けるのではなく、「変わった部分」や「変えた部分」にもっともっと焦点を当てて、その変化を楽しんでみられてはいかがかなと思います。 周りの変化を楽しむことが、自分自身の変化を楽しむことにもつながります。 もし、変化を阻んでいるものがあるとしたら、それはご自分の心の中にあります。 今回のご相談によって、コスモスさんが何か一つでもヒントをつかんでいただけたら幸いです。 |