幸せのカギ

“愛からの行動動機”と“エゴからの行動動機”

 

こんにちは 平です。

私たちの深層心理を見ていくと、なにか行動をするとき、そこには“愛からの行動動機”と“エゴからの行動動機”のいずれかがあるようです。

愛からの行動動機とは「自分がすることが、だれかの喜びになるように」というもので、一方、エゴからの行動動機とは「なにか(だれか)を使って、自分が喜びたい」というものです。

ともに目的は喜びなのですが、根本にエゴからの行動動機がある場合、その計画が思い通りにいかない‥‥、つまり、なにかを利用して喜びを手に入れようと思ったのにそれがうまくいかなかったとしたら、私たちは怒りを感じ、自分のことも人のことも破壊的に扱ってしまいがちです。

私たちは「自分のやり方に相手にも合わせてもらいたい」といつも思っていて、そのやり方に合わないことがあると、どうも、幸せな気分にはなれないようです。

どんな形でも幸せになればいいのではなく、自分のやり方に沿った幸せのみを幸せだと感じるようなのですね。

わがままなようにも見えますが、だれにでも大なり小なりそのような傾向はあり、そして、自分のやり方が相手のそれとは合わないときに問題が発生することが多いようです。

たとえば、どんなカップルも幸せになるために結婚します。そして、幸せという目的は二人に共通しているのですが、その幸せな結婚に至るプロセスや手段として思い描くことは、それぞれ異なっていたりします。
で、その違いが二人のケンカのタネになるわけです。

よくいわれることの一つに、「年齢がいけばいくほど、男性は山奥や大自然の中でくらしたいと考え、一方、女性は大都会での生活を望むようになる」というものがあります。

私の知り合いの男性もその一人でした。大自然の中に一軒家を持ち、自分の牧場の世話をし、畑を耕しながら生きていきたいと思い描いたのです。

彼には十分な資産と所得があり、だいたいどのような夢でも叶えられるような立場にいます。
が、奥さまは市街地を離れることに大反対。それぞれが幸せだと思う形が違い、意見はいっこうに一致しないのです。

やがて、彼はこう考えるようになりました。
「僕がしたいことをしても、その横で彼女に不幸そうな顔をしていられたら、僕もほんとうに幸せだとは感じることができないだろう」。

その結果、現在、彼は奥さまとともに市街地に暮らし、週末のみ山奥の牧場で過ごすというライフスタイルをとっています。
奥さまとしても、「あんな山奥に連れていかれるぐらいなら、週末ぐらいは彼を解放してあげたほうが気楽でいい」と考えたようです。

つまり、いまの二人の暮らしは、ご夫婦それぞれの思いを尊重しながら作り上げたライフスタイルといえるわけですね。

私たちは自分の趣味や生き方をパートナーにも理解してもらい、できれば相手にも同じフィールドで楽しんでもらいたいと思いがちですが、それはなかなかうまくいかないものです。

ある男性はゴルフが大好きで、奥さまと一緒にラウンドすることを夢見ていました。
が、奥さまは歩くことと虫が大嫌いで、どうしてもゴルフ場を好きになることはできませんでした。

ご主人はずっと「なぜ、ゴルフを好きになってくれない?!」などと言っていたのですが、あるとき、「そうか、べつにゴルフでなくても夫婦で楽しめるものがあればそれでいいじゃないか‥‥!」と悟ったそうです。

で、いまは釣り堀で魚釣りをするというのが夫婦共通の新しい趣味となり、一緒に楽しんでいるのだとか。

ここで大事なのは、「自分のこだわりをちょっと横に置くと、二人にとって楽しいことが必ず見つかるはずだ」と考えてみることです。
そんな発想の転換をするだけで、二人のケンカのタネを幸せのタネに替えることも可能なのですね。

あなたのやり方でもパートナーのやり方でもない“二人のやり方”。ここに幸せのタネは隠れているようですよ。

では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!


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この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。