子供に対して・・・

相談者名
ハチ
はじめまして、こんにちは^^
小学校1年生の男の子の母です、どうぞ宜しくお願いします。
うちの子は障害名はありませんが、年中になる少し前から「ことばの教室」に行っています。学習面において多少のフォローは必要ですが、その他は問題ありません。
うちの子がのんびりなのをわかりつつも、すぐに理解できなかったり、間違えたり、おかしなことを言うとイライラして口うるさく言ったり、汚い言葉で怒鳴ったり、「あほ」という言葉を連発してしまいます。理解できない・間違えるとか、言い間違えもうちの子に限らず、他の子にもあることなのに、もうっ!どうしてよ!となってしまうのです。
のんびりなわが子を見ていると、イライラしてしまいます。
ましてや、のんびり気味なわが子のようなタイプには、怒らずにイライラせずに
の~んびりと穏やかにその子のペースで見てあげて、誉めて自信をつけさせてあげて身につけさせてあげるのが1番良い方法だとわかっているのに、マイナスなことをしてしまっています。
「少しでも出来たら誉めてあげて、自信につながるように」
頭でわかっていても、つい出来なかったり・間違える事ばかりに目がいって
怒鳴りっぱなしの毎日です。決して誉めてあげていないわけでもなく、全てにおいて認めてあげていないわけでもないのですが、何かあると口うるさくなってしまいます。イライラが収まるまで怒っています。「あほ」の連発です。そんなことだと子供自信もいい気分はしないし、自信につながらないし、辛いと思うます。
どうしたらイライラせずに優しく穏やかに子供に接してあげられるでしょうか?
すぐにイライラしてしまう自分自身をどのようにしたらいいのでしょうか?
のんびりなうちの子にとって私の性格は良くない・改善しなきゃと思いながらも、
出来なかったり間違えたりする状況になると、感情が押させられずに
イライラし怒鳴り、子供に対してダメな言葉を発してしまっています。
日々小さい事で怒らずにイライラしないで、子供を傷つけることなく成長を促してあげられるような、自信を持たせてあげられるような接し方が出来る方法を
聞かせて欲しいです。乱筆乱文ですみません。どうぞ宜しくお願いします。
カウンセラー
中村ともみ
 ハチさん、こんにちは。そしてご相談ありがとうございます。

いただいた文を読ませていただきました。ハチさんがマイペースの息子さんの教育
やしつけに、心を砕いている様子が手に取るように解ります。そして、孤軍奮闘して
おられることも。気を遣い、頑張っているのに成果がない、って自分を責めておられ
るのではないでしょうか?でもね、それは愛情からなんですよね、お子さんにとって
少しでも良い生き方ができるように、と言う親心からだと思うんです。「それでも頑
張っている自分(ハチさんご自身)」をまず褒めて上げてくださいね。これが一番目
のお仕事です。

「ことばの教室」に(通級の制度をご利用なさっているのでしょうね)通われてい
ると言うことから、きっと児童相談所等の公的機関等にご相談をお受けになったので
しょうね、ハチさんの今の状態は「頭では解っているけど、ついやってしまう」「ど
うしたらいいのか・・・」と言うことだと思います。

ハチさんのお子さんは「障害名はない」とのことですから、本当にゆったり成長し
ていくタイプの子供さんか、周りとは違うものに関心を示す、または、関心の示し方
が周りの子供さんと比べたりすると、ユニークである、と言うようなことなのかし
ら、とお察しいたします。ハチさんの思う「他の子」の観点や関心と違う、と言
うことになると思うのです。書いていただいている内容から察することは少し難しい
のですが、「ことばの教室」に通っておられる、と言うことは言葉による表現や識字
などに関しての分野が同い年の子供さんに比べると、進み方がゆっくりなんですね。

感じたのは、お子さんに関して、そしてご自身に対しても同じなのですが、「こう
でなければならない」と思われている部分が多くはないでしょうか、と言うこと。母
としてのあり方、とか、子供は○歳になったらこんなことができる、あんなふうに自
立できる、などなど。私自身、育児書や保健所の指導は参考になるけど、あくまでも
参考だと思ってきた母親の一人なのですが、ハイティーンになった息子たちを見てい
ると、世間からそう大きく外れてもいないけど社会的にはまだ自立は遠いのですね。
息子の友達の中には就職したり結婚をいしきしたおつきあいをしている人もいたり・
・・でも息子には息子のペースがあると思っているので、それよりも自分の本当に生
きたいように生きるための時間が必要ならそれもいい、と考えています。

私は学校で仕事を長くしていたので、教育関係の友人知人が結構いるのですが、か
つて知的障害の養護学校でお仕事をしていた折に親しかった先輩の言葉を今でも思い
ます。それは
「障害児教育こそ教育の原点だ」
というもので、
「障害児と言うのは個々の状態を見て育てていかなければいけないから、個を活かす
教育になるのだ、本来教育と言うものは枠組みや形に子供をはめていくのではなく、
個性を活かし個を大切にするものだ」
と言った内容のことで、このことをよく熱っぽく聞かされたものです。

ハチさんのお子さんには独特の「美しいものを見る眼」「感じる心」「表現する個
性」がおありではないでしょうか。こういったことを見つけて活かしてあげること
で、お子さんだけではなくハチさんご自身の人生の見え方が変わってくると思います
よ。

いつもカウンセリングで例えに上げるのが、今期までプロ野球チームのオリックス
で監督をされていた仰木彬さんです。仰木さんは一体何人メジャーリーガーを育てた
でしょうか。イチロー選手や野茂投手、長谷川投手、田口選手・・・彼らの個性を殺
すことなく日本で成功させ、メジャーリーグに送り今やスタープレーヤーですよね。

有名なのはイチロー選手と野茂投手で、この二人のフォームは独特でコーチに直さ
れても全然変わらなくて(たぶん二人とも帰る気がまったくなかったのでしょう)、
変えさせないように指示をしたのが仰木さんだそうです。これは正解だったと思いま
せんか?彼らはあのフォームでどれだけスタジアムを沸かせ、記録を創ったでしょう
か。そして年を経て自分の体力や必要に応じて二人のフォームは変わってきていま
す。もし、この二人が今までの定石どおりにフォームを直していたら、彼らの創った
記録はこんなにたくさんなかったかもしれませんね。

お子さんのしていることがお母さんであるハチさんから見たら「覚えられない」
「間違っている」ことでもお子さんの観点からは間違っていないことかもしれませ
ん。また彼独特の考え方や覚え方を持っているかもしれません。

お子さんを「再発見」して上げてくださいね。そして、できているところを先に褒
めて「こうした方がわかりやすいよ」とか「こんなふうにしたらみんなに読みやすい
よ」「書きやすいよ」と提案するような形も工夫されてはいかがでしょうか。

先の長い子育て大変だと思いますが、応援させていただきます。気になることが
あったらお電話くださいね、お待ちしています。

この記事を書いたカウンセラー

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