16歳の娘の心

相談者名
NY
小5で学級崩壊・いじめをうけ ちょうどその当たりから父親の単身赴任、母親が専業主婦から月金9時5時の仕事をはじめ、2年後夫は単身赴任が終わりました。家庭の中は夫婦喧嘩が多くて、ギクシャク。
中三の夏から高校1年の春まで 過食・拒食でした。
親も反省し話し合いをして 高2の今は落ち着いてきたと思っていました。
高1の秋・冬に部活内でのむしゃくしゃから3人の先輩の財布から2500円を取って隠したことを先週部活内の盗難事件が全部娘がやったことではないかと先輩から言われ、打ち明け、高校の自宅謹慎を3日受けました。
実は去年の秋頃、我が家でも父親・大学生の姉・母の財布から お金がなくなることがあり、問い詰めましたが、自分ではないと 言いました。
今彼女は 学校に何とか行けますが、昨日くらいから 学校に行きたくない、今日は人に会うと頭痛がして むかむかすると言い早退しました。原因は私と夫の限界を超えた夫婦喧嘩の 仲裁約の彼女のストレスです。寂しさやら プレッシャーやらと気がついています。これから どうしたら彼女を楽にさせてやれるのでしょうか?夫婦喧嘩はしないことにしました。私は3年前から 心療内科に通いました。今年からは pmsであったことが判明し、薬で治療をして3ヶ月です。そんなことが言い訳にならないことも分かっています。盗む(本人は隠した)様なことが2度とないようにしたいです。
カウンセラー
吉原直人
NY 様、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
吉原 と申します。よろしくお願い申し上げます。感受性のすごく強い娘さんですよね。
その分、お母様の娘さんへのご心配や不安も膨らみ、
子育てとしては、本当に大変な時期だと思います。
また、娘さんの行動や態度に問題があったと感じれば、
お母様の心労も相当なものだと思います。

16歳の娘さんの心の中はどんな風なのでしょう。
それは、僕達がその頃なにを感じ、どんなことで悩んだり苦しんだり、
したかをちょっと思い出すことがヒントの様に思います。

僕達のその頃をひと言で言い表すと 相当 不安定 だったように思います。
子供から大人へ変化する 身体 心。そして自分がこれからの自分の人生
に自分が向かい合わないといけない世代。
そして、はじめて自分という存在や、自分自身に目が向く頃で
随分 自己嫌悪 という感情で苦しんだことも覚えてます。
僕もそれぐらいの頃は、毎日が最高な気分と最悪の気分を、
いったりきたりで、本当に 不安定 だったように思います。
NYさんもご自身のその頃を思い出されれば、
同じ様だったのではないでしょうか?

また、この 不安定な感情や自分 を自分自身では、
まだまだ処理しきれない年令だったとも思います。

こんな頃に、僕達は周りに どんなもの を求めていたのでしょう。

僕にも学生の頃、いろんな苦い思い出がたくさんあります。
いじめ や 人間関係、学校に行けなくなったことも何度かありました。
僕の両親は、僕が小さい頃から仲が悪く、
ずっと別居と同居を繰り返してました。別に両親のせいにするつもりで
はないのですが、そう言う問題があった時、必ず両親が不安定だった
時期と重なっていた様にも思います。

それでなくても、不安定な時期。
そしてそれを自分で乗り切れるほど大人にはなれていない。
また自分がちゃんと大人に変われるのか、不安でいっぱいだった。
もちろん、自分で色んなことをやっていかないといけないと、
感じる年令でもありますし、自分のことは自分自身で向かい合わない
といけないとも考え始める頃です。

そんな頃、僕達の心が周りの大人たちに求めている唯一のものは、
安定 と 安心 だった様な気がします。
大人になろうともがいているとき、
同じ様に、成長してきた周りの大人が、安定して豊かな大人であれば、
僕達は、そこで少し安心感を持つ事も出来たでしょう。
不安定でどうしようもない自分だけれど・・
家に帰っったら、そこには、そんな自分をそのままで受け入れてくれる
平穏で平和な環境 がある。

そしてそこには、同じ様に変化、成長して豊かになった大人たちが、
そんな僕達の不安定なところを微笑む様に見守ってくれている。
いつも大丈夫、大丈夫 と言いながら。
必ず、あなたも私たちの様に 立派で幸せな大人に変われるから と。

僕達、大人も本当はそれほど自信をもってない。
それに平和で平穏な家庭、それは口で言うほど簡単なものじゃない。
だけど、僕達が大人になって、子供を持った以上。
難しくて完璧にできることではないけれど、いつもそれに向かって
いなければいけないような気がします。

娘さんは、今、自分を守ってくれる様な 平和と安心 が欲しいのだと、
思います。そしてそこから、私のことを見て欲しい。
もっともっと、私のこと見て、かまって欲しい。のだと思います。

僕達大人も決して完璧にはできません。
だけど、NYさん自身が、
女性として、家庭人として、妻として、母親として、
より近く、幸せで平穏で豊かな人生を送っている 大人になることが、
今 唯一 娘さんが、見たい、欲しいものではないでしょうか?

お話を拝見していると、
NYさん自身、ご夫婦や色んな事で、長い間悩まれてきたのが分ります。
僕達が子供だったころから持っていた気持ちに、こんなものがなかったですか?
「 もし、父や母が、もっと幸せでいてくれさえ したら・・・ 」

今もう一度、NYさん自身が、ご自身と向き合われてみてはいかがでしょう?
僕でしたら喜んでお手伝いいたします。
ご相談本当にありがとうございました。

吉 原 直 人

この記事を書いたカウンセラー

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