大学生の娘について

相談者名
はなこ
娘は大学4年生です。
彼氏が出来てから外泊の回数が増えました。
外泊が多い娘を注意すると家がおもしろくないからと言われました。
何がおもしろくないのか聞くと、
・父親に話しかけずらい
・母親はおねえちゃんの話ばかりする
・バイトの人の方が話しやすい
などと外泊したいがための言い訳がましい事ばかり言います。
自分でもこどもじみたことをしているとわかっているみたいなのですが
全然自分の行動に対して反省がありません。
父親は厳しくすぐに出て行けと言ってしまいます。
どういうふうに言ったらいいか最近はわからなくなってきました。
どうしたらいいでしょう。
カウンセラー
吉村ひろえ
はなこさん、こんにちは。
はじめまして。
担当させていただく、吉村ひろえと申します。
どうぞよろしくお願いします。

娘さんは、大学4年生なのですね。
22歳くらいでしょうか。
私たち親というのは、子供の成長が嬉しくもあり、しかし、それに伴う変化に戸惑うことがたくさんありますね。
ついこの間まであんなに小さくて聞き分けも良かったのに・・・なんて思うことも少なくありません。

私たち親もこの世に産まれてから、心と体を成長させてきたわけですが、今回ご相談頂いた娘さんもやはり成長段階にあります。

娘さん位の年齢(18才くらい~30才くらいまで)は親密性を学ぶ時期とも言われます。
恋愛関係や友情などを通して、自分と他者との間に親密な人間関係を築いてゆきます。
色々な出会いの中で、自分と他者との違いを認め受け入れあうことを学ぶ時期です。
自分を大事に思ってくれる誰か(友達や恋人)と出会うことで“自分は自分で良いのだ”という自己肯定感も高まり、お互いを大事にしながら親密性を育んでゆきます。

> 何がおもしろくないのか聞くと、
> ・父親に話しかけずらい
> ・母親はおねえちゃんの話ばかりする
> ・バイトの人の方が話しやすい
> などと外泊したいがための言い訳がましい事ばかり言います。

「外泊したい」というのもあるかと思いますが、ただの言い訳とも思えません。
厳しくすぐに「出て行け」とお父さんに言われるなら、娘さんはご主人には話しかけづらいですよね。
お母さんであるはなこさんは、おねえちゃんの話ばかりする、と娘さんは感じておられるようです。
そして、バイトの人の方が話しやすいとも感じておられるようですね。
娘さんは、自分の話を聞いてくれ、理解する人を求めている様です。

娘さんは今まではどんなお子さんだったのでしょう?

> 外泊が多い娘を注意すると家がおもしろくないからと言われました。

このように言われて、はなこさんはどう感じましたか?
意外だったでしょうか、それとも娘さんは確かにおもしろくなさげだったでしょうか?

上にも書きましたが、娘さんは人間関係を深く学ぶ時期でもあります。
子供がこの時期に差し掛かる時、親としての課題は「子離れ」となってきます。
「まだ社会へ出たことも無いのに、外泊ばかりして!」「勝手な事ばかりするなら出て行け!」となる気持ちもわかります。
が、娘さんは今、自分の人生を誰とどんな風に切り開いていこうかと模索している段階なのではないでしょうか。
たくさんの事を経験し、人間関係を豊かに持つことは娘さんの人生においてとても有意義なことです

> どういうふうに言ったらいいか最近はわからなくなってきました。
> どうしたらいいでしょう。

親としては勇気の要ることですが、適度な距離を取りながら娘さんを見守ることが大切になってきます。
実際に伝えるかどうかは別として、はなこさんは娘さんよりも長く生きてきた“ひとりの女性”としてどんなことを伝えてあげたいですか?
娘さんの将来を思う時、娘さんがどうあってくれたら嬉しく感じるでしょう?

そして、いよいよ子育ても終わりに近づき、子離れした後のはなこさん自身のこの先の人生をどう過ごしたいですか?
子離れするには娘さんでは無く、はなこさん、あなた自身に目を向けることです。
今まで家事・育児、お仕事も持っておられたかもしれません。
自分の事よりも家庭を優先して来られたことも多々あったのではないでしょうか?
そこから、自分自身に目を向けるということは今のはなこさんよりさらに自分を磨くことであったり、なにかにチャレンジする、ということです。
そのようなお母さんの姿はお子さん達にインスピレーションや勇気を与えます。

とは言っても、なかなか上手く自分にフォーカス出来なかったり娘さんとの距離が取れないこともあるかと思います。
そんな時は、電話のカウンセリングなども利用されてみてください。

はなこさん自身とご家族の幸せを願っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。