相談者名 | ぱんだ |
私は、一つ上の兄がいます。 兄とは、昔からケンカばかりしていて、7年以上、会話をしていません。その兄は、高校2年生で不登校になり、中退し、現在3年間ずっと引きこもりです。兄は家族とも日常会話をあまりしておらず、親は引きこもりになって、病気になり、障害者だと言っています。 私はそんな兄が嫌で、コンプレックスに感じています。障害者というのも、親が兄を肯定する為に言っているだけだと思っています。親も大変なのは分かるのですが、兄の事に関して、親がよく分からなくなります。私の周りの人には、兄の事は嘘をついて隠しています。 今まで、兄からの影響や、迷惑は多くありました。また、引きこもりの兄がいる事を引け目に感じ、自分が制限してきた事も多くあります。 兄の将来は有望ではないので、将来、私や、私の家族、私の周りの人の人生に悪い影響がありそうで、本当に怖いです。自分の幸せな人生を考えた時、どうしても兄の存在を考えざるを得ない事が嫌です。大学になって一人暮らしをさせてもらえず、さらに最近、兄に対するコンプレックスや、これまで兄から受けてきた影響を強く感じ、悔しくてなって、苦しくなります。正直、今は、自分や自分の周りの人の為に、兄と関わらない方がいいと思っています。将来、親が亡くなって、兄が困って、私に関わってこようとするとか、金銭面で頼ってくるかもしれない事を考えると、怖いです。兄の将来を考えると、いつも私の人生にとって悪影響しか思い付きません。だから早く遠くに逃げようかと思っています。 心から家族を大好きになりたい気持ちは凄くあります。これは、私が勝手にコンプレックスに感じ過ぎなのでしょうか。世の中には、引きこもりの兄弟がいてもコンプレックスに感じず、普通に幸せに過ごす方が多いですか。私は、どうやったら兄を肯定出来るのか分かりません。将来、親が亡くなって、もし何かしら頼られたら、兄弟だから助けるべきなのでしょうか。アドバイスを下さい。 | |
カウンセラー | 小倉健太郎 |
ぱんださん、はじめまして。 担当をさせて頂きます、小倉健太郎と申します。 どうぞ、よろしくお願い致します。 まずは、最初にこの一言を言わせて下さい。 「ぱんださんは、本当にお兄さん思いの優しい妹さんですね。」 なんでかと言うと、もしもお兄さんの事をどうでもいいと感じたり、ぱんださん自身が優しくない人であれば、今のように、家族に優しく出来ない事に、こんなにも悩まないと思うからです。 逃げ出したいと思うほどお兄さんにコンプレックスを感じているのに、それでも尚、心から家族を大好きになりたいと思っているのですね? もちろん、そんな風に心の優しいぱんださんが、このまま悩み苦しんだままでいて欲しくないと思います。 そんな風になるためには、どうしたらいいのか、ぱんださんの疑問に答えながら、考えていきたいと思います。 まず、ぱんださんがお兄様の事をコンプレックスに感じすぎかと言う事ですが、そんな事は無いと思います。 それに、私もコンプレックスを感じた経験は、今まで何度もありますが、そんな時は、その場にい続けるのがたまらなく窮屈に感じ、逃げだしたくなるくらい、自分を情けなく感じてしまったりしました。 そして、「将来、親が亡くなって、もし何かしら頼られたら、兄弟だから助けるべきなのでしょうか。」と言う質問なのですが、そんな風に思うぱんださんは、心のどこかで、「私がお兄さんを助けなければ。」と思っているからではないかと思うのですね。 そして、そんな風に思うのは、ぱんださんが、お兄さん想いなのと、もうひとつはお兄さんがこのまま回復しない不安があるからではないかと思いました。 お兄様との関係は、けんかが絶えないのが7年、高校から引きこもりになって3年とありますが、それは、多くの人が思春期と呼ばれる時期だと思うのですね。 その時期は、お兄様でなくても、誰もが心が不安定になったり、反抗期と呼ばれるような行動をしたりと、多かれ少なかれ、穏やかに過ごすのは難しい時期ではないのかなと思います。 私の同級生でも、中学生、高校生の時期に不登校になった友達は何人かいます。 けれども、若い頃に引きこもった場合ずっとそうかと言うと、いずれかは社会人として働くようになったり、大検を受けて、学生に復帰したりと、それぞれ立ち直っていったのを、目の当たりにしています。 もちろん、それにはご家族や身近な人の、献身的な愛情や、心の支えもあっただろうし、本人の努力もものすごくされたのだと思います。 でも、ぱんださんから見たお兄さんは、本当に病気だと思ったり、障害者だと感じたりしますか? 「お兄ちゃんは、一時的に引きこもっているだけ!だからずっとこのままで、親が死んでから私を頼ってくるなんて、そんな事は起こらない!」 ぱんださん、文章を拝見したところ、ぱんださんは間違いなく家族想いで、そしてお兄さん想いだと思います。 若い頃に悩んだり苦しんだりしたこと、それは克服したら、笑い話になったり、いい経験になったと感じられるようになると思います。 今回は、ご相談くださいましてありがとうございました。 |