勝手な兄夫婦のこと

相談者名
YO-YO
兄夫婦は高校の同級生、31になります。
交際は当時からで21の頃に妊娠しましたが堕胎しました。
兄が家庭を持つ自信がなかったからですが、なぜか家の母のせいになっており先方の家族も根に持っています。
兄は妊娠の事を告げたら母が変な顔をしたからと言います。
彼女は酒乱の父に暴力を振るわれ「ぶっ殺したい」と言ってました(今はないようです)。
初めてうちの親に会った時は「うちの高校の先生はヤラせてくれたら点数をあげてやるといいます」と言ったり話題がおかしいです。
そんな娘さんを親は良く思わないのは当然です。
堕胎後に両家同意で別れる事になり、あの家と関わらなくなって良かったと思いましたがまた交際が始まりました。
先方の父は「娘は傷物だ。
また連絡してきたら息子さんを殺す」だのと電話してきました。
それでもこちらは耐えてきました。
3年前に結婚の話が出ました。
しかし親はやはり手放しで喜べず最終的に反対であることを告げました。
10年耐えてやっと本当の事が言えました。
しかしその日以降兄とは連絡がとれなくなり、黙って入籍、翌年長男も生まれましたがそれも知らされませんでした。
先方の家族も隠してました。
なぜそこまでされるのでしょう。
兄は変わってしまいました。
昨年の姉の結婚式に来ましたが母が彼女に席をゆずろうとしたら凄い形相で手を振り解かれました。
しかし何もなかったように正月に顔をだしました。
そういう事ばかりです。
先日私の結婚式がありましたが当日になって行けないと連絡が来ました。
自分達は式を挙げてないからあの雰囲気は耐えられないと。
でも電話口で、本当は行きたいんだと泣いてました。
すっかり彼女・彼女の家のペースで兄も苦しいんだと思います。
堕胎した事・式ができなかった事をいまだに親のせいにし恨んでます。
兄には来て欲しかったけど彼女が来たら何をするかわからないし来なくて良かったかなと思います。
姉も私も結婚し、現在実家に還暦をすぎた両親だけ…割と古くから続く家なので跡取りがいないと困りますがあんな女に家に入られたら両親の苦しみが見えます。
兄は本当は継ぎたいのだけど両親への恨みもあり今もこんな調子です。
兄は墓参りは欠かさずしていてよく花があがっています。
でも両親に会いに来ません。
両親に安心して欲しいし現状が嫌です。
教えて下さい。
カウンセラー
吉原直人
YO-YOさん、こんにちは。
吉原と申します。よろしくお願いします。

さて、お兄様やその奥様のことでは、
YO-YOさんもご家族も随分と嫌な思いをされてきましたね。
ご両親も、色々複雑な思いを抱えられているのだと思います。

YO-YOさんの心境も、今の状態だったら心配も募るでしょうし、
お兄様の奥様のことでは、頭に来ることも多いのでしょう。

YO-YOさんが嫁いで外に出られたとは言え、
ご実家には、残してきたご両親もおられるし、
やっぱり生まれ育った家族や、家に対しても想いが募ることだと思います。
その分、お兄様やその奥様に対してなんとかご両親や家を守って欲しいと、
願っておられるのだと思います。

誰しも、自分が残して来た生まれ育った家に、
嫁という血の繋がりのない全く別の環境で育った他人が入ってくること自体、
当たり前の事だととは言え、人間の心境としては、
誰しも抵抗感や複雑な感情を覚えるものだと思います。

ましてその奥さんが、ご両親に対して良い思いを持ってくれてなかったり、
お兄様夫婦のように、長年の軋轢があるのでしたら、
YO-YOさんの怒りや心配も相当大きくなっておられる事だと思います。

ただ、この問題に対しては、やはり周りが騒いだところで、
家を継がれる当事者であるお兄様や奥様、そしてご両親の心情が変わらないと、
どうしようも無いことでもあるのも確かな事です。

YO-YOさんの心情はよくよく解りますが、
家に対する責任の有る、彼らに託すよりないのかも知れません。
まずは、YO-YOさんが今いらっしゃる家庭を第一優先に考えて、
そこの幸せを守って行くことだと思います。
そして、少し離れた距離から見守ってあげるしか無いのではないでしょうか?

彼らが力を貸して欲しいと行ってきたときに、相談にのってあげることや、
間に入ってご実家の家の存続をサポートしてあげる事で、
YO-YOさんの責任は充分果たせる事だと思います。

では、YO-YOさんんが生まれ育った「家」を存続させるために、
どんな事で力になってあげることが出来るのでしょう。

それは、双方の気持ちや心情を出来るだけ理解してあげるという事だと思います。
ご両親側の心情は、YO-YOさんも一緒に体験されて痛いほど解られていますよね。

では、嫁いできた奥様の心情は?
ちょうどYO-YOさんも、結婚されたばかりのところで、
YO-YOは、そんな経験をされてないでしょうが想像は出来ると思います。

嫁いで行く先のご両親や家に、自分の存在がどこかで否定されていたり、
また自分の生まれ育った環境が、良く思われてないとしたら、
やっぱり抵抗感が出てきてしまいます。

もちろんそう思わせてしまう行動があったのも事実です。
YO-YOさんなら、どんな心の抵抗感や感情があったとしても、
嫁から折れて、嫁から近づいて行くのが、
当たり前の行動として思われているかも知れません。

ただ、そう言った行動を取れる人と取れない人があるのも事実です。
また、嫁としてそう言った行動を取れていたとしても、
色んな感情は感じてしまって当たり前ですよね。人間ですから。

嫁や結婚が「こうあるべき」という考え方は、
僕たちが暮らしている世の中では良く聞く事ですが、
「こうあるべき」という考え方が、かえって問題をこじれさせたり、
人と人の距離をもっと大きくしてしまったりもします。

その状況状況で、その人たちが色んな感情を抱いて距離が出来たとき、
その気持ちを双方とも理解してくれる存在は非常に大切だと考えています。
中々当事者同士は、自分の感情の方が大きくなりますので、
相手の気持ちまで見るのは難しい事が多いです。

今のYO-YOさんやお姉様の位置からすれば、
双方の気持ちを解ったあげると言ったことが出来るかも知れません。

人間の心理として、自分の領域に他人が入ってくるのは嫌な物です。
だけど、生まれ育った生家を守っていくために、
YO-YOさんが出来ることもたくさんあるのだと思います。

色んな気持ちが整理出来入れない事がありましたら、
また、いつでもお電話ください。
ご相談ありがとうございました。

吉 原 直 人

この記事を書いたカウンセラー

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