母との関係に疲れました

相談者名
アップル
私は29歳です。母との関係について長年悩んでます。感情的で自分勝手で、頼りにならない母に疲れています。話をしていてもすぐ喧嘩になってしまいます。小さいころに両親が離婚し、両親の喧嘩が絶えない辛い環境で育ったため、幸せな家庭を築けなかった母親に対して責める気持ちがあり、話していると”偉そうなことを言うな”とイライラするばかりで、憎しみの気持ちさえ湧いてきます。
母は、母の両親(私の祖父母)とずっと同居しており、いい年をして両親に頼り切っている母親に腹が立ちます。私は父親が数年前他界しているので、母のように両親に頼りたくても頼れず、母がいつまでも両親に甘えられる子供の存在でいることに、羨ましさも感じます。
今まで母に対して、思い切って自分の悩みを打ち明けても、そのたびに「くだらないことで悩むんじゃない」などど、かえって批判されたり傷つくばかりでした。私はただ母に話を聞いてもらいたい、共感してもらいたいだけなのに。それを伝えると、「あんたは気難しい」といって取り合ってくれません。それでも母はいつも、”自分はこんなにアップルのことを思っている”と言うのですが、私はそれが偽善的で白々しく、言い訳のように聞こえて、気持ちが悪く腹が立ちます。実際、母は私のことを想っているといいながら、その行動は私を傷つけたり悲しませているのです。それを指摘すると、”どうして伝わらないのか”などど、また小学生のように泣き出したりする(昔から自分の意見が通らないとすぐ泣きます)のでうんざりです。母は自分が離婚した原因も父親だけのせいだと思っていて”離婚したのはアップルのためを思ってしたのだ”と言うことが、いやでたまりません。離婚の責任逃れの口実に子供を使うなんて最低です。両親は共働きで、忙しいことを口実に、母は一度も私と父に料理を作ってくれたこともありません。私と父はいつも、母の母(私の祖母)が作った料理を食べていました。今も母は、自分の両親と一緒に暮らしており、家事はしていません。私の結婚式の前日にも、私は母と二人で話したいと思っていたのに、母は能天気に自分の友達を連れて私の家に遊びにきて、私は、親という自覚がないのだろうかと悲しくあきれました。
母との関係を改善することは、これから自分が母となるにあたって大事なのではと思っています。アドバイス等をいただければ幸いです。
カウンセラー
中村季代乃
アップルさん、こんにちは。
今回担当させていただきます中村季代乃です。
どうぞよろしくお願いいたします。

アップルさんは今お母さんとの関係をどうにか良いものにしていきたいな、
と感じていらっしゃるのですね。
今まで、アップルさんはお母さんに対してあまり良い気持ちを持っていらっ
しゃらなかったのかもしれません。
しかし、その気持ちのままアップルさんご自身が母となる前に、なんとかお
母さんとの関係を改善し、晴れて母となりこれから出会うお子さんを愛情を
持って育みたいという気持ちがとても伝わってきました。
アップルさんの感じていらっしゃる気持ちがとても強く伝わってきます。
そして、アップルさんの感じていらっしゃるその想いはとても大切な事だな、
とご相談内容を拝読し感じました。

アップルさんは、今までずっとお母さんにお母さんらしい事をしてもらって
いないという気持ちが強くあるみたいですね。
その気持ちの根底に、寂しい気持ちやとても悲しい気持ちがあるように感じ
ました。
甘えたいのに甘えられない。
愛してもらいたいのに、愛してもらえていない。
そういう気持ちをずっと心のどこかに抱きながらずっと過ごされてきたのか
もしれませんね。
そして、アップルさんはお母さんに対して、もっと甘えさせてよとか、もっ
と愛してよと、ちゃんと伝えてこられてきましたよね。
とても、それはすばらしい事だと私自身感じました。
この気持ちをお母さんに伝える事はとても勇気がいったことだと思います。
しかし、何度もお母さんにアップルさんがずっと抱いていた気持ちを伝えて
もちゃんとお母さんはそれに応えてくれなかったという悲しみも伝わってき
ました。
そして、だんだんと「もうお母さんに伝えてもだめなのかもしれない」とい
うあきらめの気持ちが大きくなってこられたのかもしれません。
しかし、そのあきらめの気持ちが大きくなってもアップルさんはあきらめず
お母さんと向き合って、その関係性を改善しようという気持ちを今でも持っ
ていらっしゃいますよね。

ご相談内容を拝読し、一番に感じた事でもありましたがアップルさんはくじ
けそうになってもあきらめないという気持ちを持ち続けるというすばらしい
所があります。
そして、アップルさんは良き母親になられるな、と確信しております。
何故なら、アップルさんはとても愛情深い方だと感じたからです。

少し、お母さんの方に視点を向けてみますと、お母さんはアップルさんもど
こかで感じていらっしゃったかもしれませんが、いつも孤独をどこかでずっ
と感じていらっしゃったかもしれません。
自分では、親密な感覚が到底手に入れられる事はないという気持ちをずっと
持っていらっしゃったのかもしれませんね。
そして、自分では手に入れられないと思っている親密な感覚をアップルさん
のお母さんのご両親、いわゆるアップルさんのおじいさんやおばあさんに求
めてみたり、アップルさんに求めていらっしゃったのかもしれません。
しかし、それでもアップルさんのお母さんが求めていらっしゃった親密な感
覚や満たされた感覚が手に入らないという感覚が強かったのかもしれません。

しかし、アップルさんのお母さんが「親密な感覚をもっともっと!!」とい
う気持ちでアップルさんに接してこられると、アップルさんも元気がある時
や心に余裕がある時は笑顔で接する事もできると思います。
しかし、そうでない時も同じ態度をお母さんに取られてしまうと、少しイラ
イラしてしまう事もあったかと思います。
「なんで、お母さんなのに!!」という少し怒りを感じてしまってたかもし
れませんよね。
そして、そういう気持ちを感じながらも、そんな気持ちになってはいけない
という気持ちもどこかで感じていらっしゃったのかもしれません。

そこで、アップルさんに提案です。
まずは、アップルさんが今感じていらっしゃる事を、もしよろしければ私た
ちカウンセラーに伝えていただけませんか、という事です。
今、アップルさんが何を感じて、どう思っているか。
そして、今お母さんに何をして欲しいのかという所を、お伝えいただけませ
んか。
何故なら、今までアップルさんはお母さんに色々な事をして欲しかったとい
う気持ちが少なからずあるかな、と感じたからです。
その気持ちをいったん言葉に出して、アップルさんご自身で整理した後に、
お母さんとどう向かっていこうかなと考えてみませんか。

私たちの気持ちというものは、感じると感じた分だけ今まで何をずっと思っ
てきたのかを振り返る事ができます。
そして、その気持ちを見つけたり、こういう自分がいたんだという所を認め
ていくと、その次に何をしていこうかな、という視点が生まれてくるものな
のです。

ですから、まずは今感じていらっしゃるアップルさんの気持ちを出せる所か
ら出して、そしてその上でこれからどうお母さんと向き合って良い関係作り
をしていくかを一緒に考えてみませんか。

アップルさんにとって、これからのお母さんとの関係性が良くなる事と、将
来アップルさんがお母さんになった時に、より素敵なお母さんとなれるきっ
かけとなれば幸いです。

この度はご相談いただきましてありがとうございました。

中村季代乃

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました