カオル様、こんにちは。 今回カオル様のご相談にお答えさせていただきます三好成子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 今回のご相談の文章を読ませていただいての第一印象は カオル様の持つものすごく大きな愛でした。 愛したいのに、愛し方がわからないというご相談のように感じました。 『家族を大事にしてきませんでした』 とおっしゃると言うことは 『家族を大事にしたかった』という気持ちのあらわれだと思うのです。 あまりにも愛したい気持ちが強いと、 少々の優しさや思いやり、気づかいをしていても 「これではダメだ、まだまだ足りない」と、思ってしまう事が多いようです。 心理学では あなたが一番悩んでいる、問題だと思っている事に才能がある と言われます。 また、 才能があるにもかかわらず その才能には気づかない事のほうが多いのです。 例えば 『優しさ』という才能を持っている人が 自分を『優しい人だ』とは思えないのです。 なぜなら 当たり前だからです。 人から見たらすごく優しいのに、そこに、 優しさという才能のある人は、当たり前過ぎて 優しいとは「もっと優しくしないと」優しくした とは思えないのです。 そして 『傷つける態度ばかり…』という言葉の向こうに 誰も傷つけたくないのに… という思いがあるように感じます。 人は、あまりにも怖かったり、辛かったり、心配し過ぎると 感情を切ってしまうということで 自分の心が壊れてしまうのを防ごうとします。 なので、カオル様は 愛情豊かで、情熱的な方なのだろうという感じがしました。 文中の 『みんな家族に何かあれば一番に行動…』というところですが これはカオル様の身の回りで見聞きした出来事があるのでしょうか? ここからは私の考え方ですが 家族という単位は 状況によって変化をしていくのだと思っています。 親がいて、自身が子供だった頃の家族であったり 自分が新しく作る家族であったり。 その度に優先順位も変化をしていくものなのだと思います。 すべての事に手や意識が回らず、 助けたいのに助けられなかった。 という経験も沢山するだろうと思います。 そんな風に、 してあげたかったのに出来なかった とか しなきゃいけないと思っているのにしてこなかった。 ということもあるでしょう。 だけど 出来ないには出来ないなりの何らかの理由があるのだと思います。 「でも…」と、ご自身を責めてしまいそうなときは カウンセリング等を使って 『そうせざるを得ないような状況、心情はどこからきたのか?』を理解し 『それは仕方がなかったね』を自分に与えてあげると 不思議なことに その『それは仕方がなかったね』を 自分以外の人にも思えるようになって来たりするのです。 人を許しやすくなります。 自分の許容量が増えると、人に対しても許容量が膨らんでいくので カオル様の『我慢の量』も減っていくと思います。 カオル様もおっしゃるように 外では怒らないとっても良い人をやっているので (本当のカオル様もとっても良い人なのですが、 自分で思う悪い面を出してはいけないと強く思っていらっしゃる様ですのでね) 甘えられる家族には その分も強く当たってしまうのかも知れませんね。 それって、普通の事だと思います。 我が家の娘も 外ではとっても礼儀正しくて、可愛らしいお嬢さん(*^^*)なのですが、 私にはそれはそれは雑な扱いを… それもまた家族の良いところです。 外では見せられない顔を見せることが出来るほど 親密感があるのでしょう。 でも、あまりに親密すぎて 癒着といわれる 自分の感情か人の感情かがわからなくなる状態に居ますと ちょっとしたことが疎ましく、いらいらしてしまうようなのですが・・・ カウンセラーというお仕事をしていますと 色々なご家族のお話しをうかがいます。 このお仕事をするまでは、私自身も 「家族とはこうあるべき」 という観念がとっても強くありました。 その『こうあるべき』はどこから来たのかと考えた時がありました。 テレビ、雑誌等のメディアや 他人が外向けに作っている家族の顔 というものが影響していたように思います。 そうなのです 私たちは、作られた理想というものを追いかけ過ぎる傾向があるかも知れませんね。 『こうあるべき』 『○○してはいけない』 という観念です。 ですので今回のカオル様のご相談についても この、自分が作っている『こうあるべき』や 『○○してはいけない』を少なくしていく事が 生きやすさにつながるのだと思いました。 例えば 『家族は助け合って仲良くすべき』 『家族に冷たくしてはいけない』は 『家族は助け合って仲良くしても良いし、しなくても良い』 『家族に冷たくしても大丈夫』 とか、そういうものです。 この感覚は、最初はとても気持ちが悪く感じると思います。 今までの概念を手放すというのは すごく罪な事をしているようにも思ってしまいますからね。 でも、 カオル様が楽に生きて行けるように そして、 カオル様の周りの方々に、もっともっと自由で楽な生き方を選んで頂けるように カオル様がそういう概念を取り払って自由の見本になってみませんか? どうやって? と思われたのでしたら 私たちカウンセラーを頼っていただくのも一つの方法だと思います。 心がもっと楽に 自由でいられますように。 ご相談ありがとうございました。 |