義弟の精神障害

相談者名
詩の
 夫の実家のことでご相談します。
義弟は45歳。統合失調症で、私たちの自宅から車で10分程の精神病院に入院しています。半年前に義父は亡くなり、それから夫と私は、義弟の面会、外出に付き添うことになりました。金銭面でも負担は多くなりました。市営住宅に住む年金暮らしの義母は居ますが、ヒステリーな人で、あてになりません。
義弟は、精神障害者でも、本来掛けるべきときに年金を掛けておらず、無一文です。義父母の財産などありません。
将来、私たちの一人息子に、金銭的にも精神的等にも負担がかかるのが目に見えてて、とても不安です。どういう風に気持ちをもっていれば、良いのでしょうか。 また、今でも面会に行くと、私は、パワーを吸い取られたようにぐったりしてしまいます。楽な気持ちをもっている方法を、教えてください。よろしくお願いします。
カウンセラー
黒石久美子
詩のさん、こんにちは。
このたびは、ご相談ありがとうございます。

義弟さんのご病気に、家族で向き合っていらっしゃるのですね。
入院費のご負担や、面会と付き添いといった、大変な支援をしておられて、頭の下がる思いひとしおです。
心より、お疲れ様でございます。

義弟さんに、望ましい医療を受けてもらいたいと考えられると、どうしても金銭的な負担が心配になってきますね。
将来息子さんにも負担がかかるのではないかと心配なさっているのも、ずっと先まで、義弟さんを支えたいという思いからなのだなあと、感じました。

支えてあげたいのに、金銭的に頼れるところが何処にもないというのは、たまらなくつらいですね。
詩のさんの思いがひしひしと伝わって参ります。

現実的な対応として、すでに、助けになる社会制度などについてはお調べになったことかと思います。
今は、どうにもならないかもしれませんが、今後、障害者支援の制度が改善されることもあるかもしれませんね。
病院の先生や看護士さんなど、関係する方々とのつながりをこれからもますます強くされて、少しでも負担が軽くなるような対応を紹介していただいたりして、取り入れられるといいですね。

また、家族がどうにかできることは、できるだけするとしても、どうにもならないことは運命や社会に委ねるという気持ちの持ち方もあるかと思います。
どうにもならないことは、考えたり、計画したり、努力しようとしても、なかなか解決できないのではないでしょうか。
頑張っても解決することができないとしたら、意識の持ち方として、どうにかしようとするのをやめ、天に委ねることにしてもいいのではないでしょうか。
これは、必ずそうなるというわけではないと思いますが、委ねてみると、誰かの助けを受け取れたり、思わぬ情報が得られたりすることもあるようですよ。
計画すると、計画の範囲内の展開しかないけれど、天に委ねると計画を超えた予想外の展開もあり得るというわけです。

同じ病気の家族を持つ方々とのつながりをつくっていかれるのはいかがでしょうか?
情報交換をされると、より有利な対応策が分かることもあるかもしれませんね。
また、お互いに気持ちを話されると、分かり合えたり、それだけで胸のつかえが楽になることもあるように思います。
もし希望されれば、病院などを通じて、そういったネットワークを紹介していただけるかもしれませんね。

義弟さんと面会されると、パワーを吸い取られたようにぐったりしてしまうのですね。
そういった場合、問題を受けすぎていらっしゃるのではないか?と見ることもできます。

無理をして全部引き受けようとしても、それでパワーを失ってしまえば、支えになってあげることができなくなってしまいます。
だとしたら、パワーがなくならない範囲で引き受けてあげようと思っているほうが、より義弟さんの支えになってあげられるかもしれません。

そういった意味で、面会に行くことについても、ご主人にお任せする時があってもいいかもしれませんね。
できるだけ無理なく、長く続けられるやり方で、接していかれてはいかがでしょうか。

こういった意識の持ち方は、慣れないと難しいかもしれませんね。もし、はじめのうち、うまく行かなくてもご自分を責めないでくださいね。

とても大きな問題に向き合っていらっしゃる詩のさんに、この回答だけでは決して十分ではないと思うのですが、少しでもヒントになりますことを願っています。

詩のさんのご健康とお幸せをお祈りしていますね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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