親への思いのストレス

相談者名
はねっかえり
53歳主婦です。
結婚30年です。
実家の両親への思いについて相談いたします。
私が長女で弟が一人います。
昨年弟が結婚しました。
両親特に母については 以前よりいろいろ不満や憤りを感じることがありましたが それは考え方の違いだけで 両親は私や私の子供を思い 親心で愛情での行動や言動と理解し 私も精一杯の親孝行の気持ちで54年を過ごしてきました。
反抗とか反論とか出来るような環境ではありませんでした。
弟が50歳まで独身で一度も両親と離れずに同居していたので 私と弟が子供時代と両親は変わらない親子関係でいたように思うのですが 私の生活、子育て教育にも意見して来て 80歳を過ぎてもまだ保護者のようでした。
関西と関東に距離が離れていたので 干渉も愛情なんだろう、とおおらかに受け止めて適当に暮らしていました。
ところが弟が結婚し他人が加わった事で 母の言動をおおらかに受け止められないのです。
今まで許せたことや、以前の忘れようと努力して忘れたつもりになっていたことまでも 許せない気持ちで 親への感謝とか 親孝行の思いとか 何も無くなって 居なかったものとしたい気持ちなのです。
彼らは 子供を思う振りをしていただけで 外聞で幸せ家族を演じただけ。
永遠の別れがいつ来るかわからない年齢の両親なので 最後まで幸せの振りをさせてあげるべきだろうから 変わらぬ娘を演じているのが すごいストレスです。
早く死ね!と思う気持ちで 自分が不幸になっています。
気持ちの解決策ってあるのでしょうか?
カウンセラー
深澤三津子
はねっかえりさん、はじめまして。
カウンセラーの深澤三津子です。

結婚すると、もともとの家族との関係と結婚後の家族関係が出来ます。
これは、心理的に見ると、大きく変化していくチャンスの時となります。

はねっかえりさんにとって良い情報は、ご両親が高齢だからといって、
この問題を現状維持という辛く苦しいままにしておく必要はないという事です。
今だからこそ取り組むチャンスがやって来ているという事をお伝えします。

多くの人は、心理学を誤解されている事が多いのです。
私が、心理学でいうご両親や兄弟姉妹との関係性とは、
受精してから今日に至るまでの間に出来上がった、
自分の心や頭の中にいる自分とご両親あるいは兄弟姉妹との関係性の意識の事を
言っています。
だから、関係している人々が生きていようが亡くなっていようが、
その事は、現状の自分を変えていく事に、なんら関係はないのです。

はねっかえりさんは、お気づきですね。

自分の中に、ご両親との関係で傷ついてる自分がいることを。
それから、ご両親を責める気持ちによって、自分を傷つけていることを。

そうなんです。

私達は、生い立ちによる自分のストーリーの中で生きています。
そして、その人生で起きた事を言い訳にして、
自分を前に進めないようにもしてしまっているのです。

もちろん、鍵は『許し』です。

ご両親を。
自分自身を。

誰のために・・・
それは、自分のためであり、許すことが、その相手の意識にも繋がっていき、
また自分への自己愛が高まっていきます。
その許しが、ここに関わるすべての人の意識を態度を対応を変えていくのです。

けれど、なかなか許すということは、
わかっていても、なかなか難しいと感じて出来ず、
それでも許せない自分に罪悪感を持ち、
もっともっと許せないストーリーは続いていくのです。

こうして、罪悪感は、簡単に積み重なってしまいます。
これが、まるで、重く背負った荷物のようして、
その重みを感じながら、体を丸めて生きていくことになるようです。

ここまで一度はまってしまうと、抜け出すのが本当に大変ですね。
なんとなく自分を騙し騙し、ごまかしごまかしてきた、
それでも、これらの抜け出せないパターンは、
家族のカルマのように次の世代に引き継がれていってしまいます。

はねっかえりさんは、結婚されてるので、
この義理の妹さんと同じ嫁という位置は経験されていますね。

ここでは、嫁としてやって来た現家族の中にいる傷ついた自分自身を取り戻す事ができます。
忘れてしまいましたか?
結婚すると、最初の数年は、新しい家族として夫側の輪の中に入るのは大変ではなかったですか?
夫の家族と一緒に住んでなくとも、関わりがある度に、
避けられない場や人との関わりに疲れた想いはありませんか?

けれども、新しい家族は、多くのギフトも持ってきています。
多くは、慢性的な先祖代々の抱えていた問題を解決していく新しいギフトを持ってきているのです。

はえっかえりさん、この義理妹の出現により、
夫側の家族が感じていた事を理解する時でもあります。
そして、理解し、ここにあった双方の痛みを認め、許していくことで、
夫や夫の家族側が持っている問題にも癒しが起きていきます。
もちろん、はねっかえりさんご自身の、夫と結婚した本当の意味も現れ、
この結婚に持ってきたギフトや才能が現れるのです。
そうなると、人生に輝きが取り戻されます。
楽しみですね!!

さあ、実際に、はねっかえりさんの場合は、どうすればいいかということですね。
先ずは、「早く死ね!」と思う気持ちが出てきても恐れないで下さい。
それは、痛みに過ぎません。
はねっかえりさんの中にある痛みの温床のようなもの。

私たちは、ネガティブな感情や考えを感じたり考えることを恐れます。
でも、それを否定すると、もっとひどく自分を抑圧するので、
無意識レベルの意識では鬱的になってしまいます。
そうです、振りは出来ても、もうそれをすればするほど怒りが込み上げくる段階に入ってくるのです。

はねっかえりさん、ネガティブな感情や考えで、死ぬことはありません。
ただし、これらの全ては、痛みから出来上がっていることを理解する必要があります。

そして、これからも、この痛みにしがみついた人生を送るのか、
それとも、今この許しのチャンスを掴んで、
心から幸せな人生を送るのか、そんな分かれ道が、いつも目の前にある事をお知らせします。
人生は、選択の連続です。
うらみつらみの道を生きるも、愛の道を生きるも、選択次第です。

はねっかえりさん、そこにある54年間の抑圧してきた激怒とまでなってしまっている痛みを、
ご両親やご親族に向けるのではなく、癒しの方向に向けて下さい。

どうか、愛の道を選択してくださいますように、心より願っております。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。