夫への不信感が消えません。

相談者名
AG
初めまして。AGと申します。よろしくお願い致します。
私は40歳、夫は34歳です。私は再婚で、夫は初婚、3年前に入籍いたしました。
私には19歳・16歳の娘が二人おります。今の夫は二人の娘も私のこともとても大事にしてくれる優しい人です。
しかし、優しい反面弱い部分も多く、いろいろな誘惑に抗えないところがあります。
私と知り合った際、長く付き合っている女性もいたし、他にもいろいろ女性関係があったり、欲しいものを先に手に入れて生活費に困っていたり。
また、入籍してからも、私には内緒で消費者金融に借り入れをし、株取引をしていたり。
理由は私や娘達に楽をさせるためだったと言っていました。
借金も女性問題を起こすことも二度としないと誓ってはくれました。
その後も仕事先で怪我をしそれまでの会社も退職、今は再就職していますが納得できる職場ではないので辞めたいと言いつつ通ってくれています。
私は常に夫に不安を抱えています。また借金したら、また女性問題が起きたら、また仕事を辞めたら…
私の目に前にいる夫の姿を信じよう。
そう思い、不審なことに気づいてもあえて夫に問いただすことは最近はしていません。
以前は疑問があれば言葉を選びつつ聞いていたのですが、責められているようにしか感じないと言われて。
私は白黒はっきりしないと気がすまない性格でしたが、夫と知り合い、あいまいにしておいた方がいいこともあると気づきました。
しかし、夫に疑問をぶつけられないストレスで体調が悪く寝込むことも増えてきました。
大好きな夫と一緒にいたい、でも一緒にいることで不安をいつも抱え、苦しい。
夫を信じたい、でも信じるために何をしたらいいのか、どうあれば夫が幸せな状態でいられるのか、
いつも堂々巡りなんです。
どうか、良いアドバイスをお願い致します。
カウンセラー
寺島やすこ
初めまして、AGさん。
カウンセラーの寺島と申します。
ご相談ありがとうございます。

苦しい心中を打ち明けて、頼っていただいて、ありがとうございます!!
AGさんのお悩みはカウンセリング現場では、かなり多いケースのように、私には感じられました。
そうですね。。。。この問題のポイントは男性に対する期待をどれくらい手放せるかではないでしょうか。
自分が世界でたった一人選ぶ恋人、夫だからこそ、
言うことと行動が一致するような、強く頼れる人であって欲しい。。。。
それはどんな女性でも、心の中にもつ自然な気持ちだと思います。

ただ。実際問題、男性という生物がそれくらいの能力を持ちえているか。。。。
また、別次元のおハナシなんですよね。

私自身が35歳まで生きてきて、いろいろな事例を見聞きした限りでは、
男性が頼れる、強い、素晴らしい生物かどうかは、
飼い犬に求めるものと同じくらいのような気がします。

例えば、どんな飼い主も、犬を連れて散歩中に、
自分が危険な目にあったら、身をていして助けてくれたり、
どこかに助けを呼びにいってくれたり、
そんなふうに忠義をつくしてくれたらなぁ~と思う気持ちがあると思うんですね。
「名犬ラッシー」とか「忠犬ハチ公」の物語がヒットするのは、
そのような願望があってのものではないでしょうか。
けれども、実際には、そんなにできた犬は、ほとんどいないんですね。
「名犬ラッシー」はまったく架空の作られた物語ですし、
「忠犬ハチ公」などは実話をもとにしていますが、
実際はハチ公は亡くなった飼い主を迎えに駅に通っていたのではなく、
駅前の焼き鳥屋さんでもらえる焼き鳥目当てに通っていただけという説もあるくらいなんです。

そして、私自身がいろいろ見聞きしてきた範囲では、
男性という生物は、言うことと行動が一致するようなそんなに強い素晴らしい生き物ではないようです。
AGさんにとって、残念なお知らせだとは思うのですが。。。。
生物学的なレベルにおいて、男性全体が、女性たちが期待するほど、
それほどのすごいものではないんですね。
けれども、それが犬ほどのものだとわかって納得できてしまえば、
妙な期待をだかなくてすむ分、楽になれるのではないでしょうか?

多くの飼い主は自分の飼う犬が名犬ラッシーではなくても、
自分が危なくなったら、先に逃げちゃう犬だとわかっていたとしても、
やっぱり可愛がりますよね。バカな子ほど可愛いともいいます。
多くの飼い主さんたちが、それをできるのは、
皆さんが、ほとんどの犬にはそんな能力はもってないという実情をわかっているからです。
もちろん、飼い主によっては、そんなバカな犬は飼えないと、
保健所送りにして、始末してしまうような人もいるかもしれませんが。。。。
確かに場合によっては、飼い主が我慢できなければ、
保健所に引き渡してしまったり、他の人にあげたり、
そういう選択もまったく認められることで、
そして、これはパートナーに関しても同じことが言えます。

AGさんにとっての旦那さまは、いかがでしょうか?
バカも可愛いと思える範囲でしょうか?
やはり飼い続けるのはしんどいワンちゃんですか?
残念ながら、男性という生き物自体がそんなすごいものではないので、
あなたの旦那様もそんなひどいワンちゃんではないと思います。
あなたの身を勇ましく悪者から守ってくれるドーベルマンや、
目が見えなくなったら、誘導してくれる、盲導犬のような特別な才能は持ち合わせていませんが、
少々、おあずけ、ちんちんがピシッとできないところもあるようですが。。。。、
多くのワンちゃんが持っている、しっぽをふってくれて喜んでくれる可愛げや、
一生懸命さは充分あると思います。

最後に、心理学的な分析になりますが、
例えば、もし、あなた自身に相手に完璧を求めすぎるパターンがあると、
折角もったパートナーシップを自ら壊してしまうというケースも考えられます。
そういう場合は、自分の心の不安や、自分の幸せは、
パートナー(外部・他者)に原因があるものという思い込みから、
自分を卒業させない限り、改善はみられません。
上記のようなパターンを持ってしまうと、
自然に周期的に発生する避けられない自分の感情のみだれ、
生理現象として起こる気分の落ち込みをもを常に相手のせいにしてしまうので、
そうなると、どんな素晴らしいパートナーを得たとしても、
自分の気持ちを楽にするためには排除せねばと必ず考えるようになってしまうのです。
これでは短期的なパートナーシップはもてても、長期的な維持は難しくなります。

AGさんのケースはいかがでしょうか?
もし、思い当たるところがありますという場合は、
定期的にカウンセリングを受けることも有効と思われますので、ぜひまたご相談くださいませ。

ご相談、ありがとうございました。

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