主人との関係について 

相談者名
さつき
私は26歳。主人33歳です。3年前に結婚し、2歳の娘が一人います。
主人との関係について誰にも相談できず、悩んでいます。
主人は結婚前から母校である中学校で部活の外部コーチをしています。
そのため週末はほとんど家に居ません。
私も子供が出来る前は、趣味があり、週末はお互い自由に生活していました。
妊娠中、主人の携帯メールの使用が多くイライラしていました。
誰からか尋ねた時は、男友達からと言っていましたが
男性同士がそんなにメールをやりとりするとは思えず
主人が入浴中に携帯をチェックしてしまいました。
一人の生徒からのメールが気になりました。
「またデートしようね」とか「キスてくれてありがとう(おでこ)」といった感じです。問いただしましたが、「勝手に相手が思い込んでいるだけで違う」と言われました。

出産後、想像以上に子育てに苦戦しました。
そして仕事復帰した私は、朝が強い方なので、子供と一緒に寝て朝早く起きる生活です。主人は全く逆で、大体私達が寝たあと帰ってきてTVを見たりしながら遅くまで起きています。そのためか、出産後1年は夫婦生活が無く、その後数回ありましたが、今はまた無い状態が5ヶ月続いています。

ある日、主人のズボンからあの生徒の名札が出てきました。
メールで、不愉快に感じた事、コーチを辞めて欲しい事、夫婦・家族で居ることに疑問を感じる事を伝えました。返事は「卒業の記念でもらったから財布に入れていた」「コーチと家庭は区別していて、どっちも一生懸命やっている。」と書いてありました。私は数日考えて「母親になった事でストレスが溜まっていた」とメールしましたが、返事はありませんでした。

主人は結婚前から生徒に嫉妬しないで欲しい、自分は浮気されて別れた経験があるからそんな事は絶対にしないと言っていました。その後、日常生活は普通に送っています。でも、主人との会話は必要以上ない気がします。
先日交通事故に遭い治療に通いながらも、コーチを続けていて何を考えているのか分かりません。コミュニケーション不足とは思いますが、どうしたらいいか分かりません。現状から逃げ出したいだけかもしれませんが、離婚したいなという気持ちがあります。でも、離婚して自分の両親を悲しませたくありません。

カウンセラー
高橋大
さつきさん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

携帯のメール、夫婦生活、生徒の存在、会話の無さなどがそれぞれ、さつきさん
にとって大きなストレスなのでしょうね。今の段階でさつきさんの心の中を大き
く占めている問題なのだと思います。にもかかわらず、仕事復帰をされ、同時に
子育てもなさってらっしゃるのでしょうから、すごいですね。

文面からも感じたのですが、きっとさつきさんはしっかりされた方なのだと思い
ます。
だからさつきさんのおっしゃることは大抵、とても筋が通っていたり、正しかっ
たりすることが多いのでしょう。

反面、ご主人は多少情動的かもしれませんね。
「不愉快に感じた」というメールの返事が「一生懸命やっている」というのは、
なんだかちぐはぐなやりとりですし、情に訴えかけているようにも見えます。
この種のやり取りは、あるいはさつきさんにとってストレスになるかもしれませ
ん。

ご自覚されてるかもしれませんが、これらのさまざまな出来事を通して、さつき
さんはご主人に対して全般的に怒っていらっしゃるのではないでしょうか。
もしも仮にそんなことはない、と感じた時は、怒っているかもしれないな、とい
う気持ちで心境を振り返ってみてくださいね。

今の状態にとって大切なことは、大人として冷静に振舞うことでも自分の正当性
を示すことでもなく、ただ自分の状況を理解し、受け入れることだと思います。
理屈抜きでさつきさんは、そういう心境なわけです。

すると想像できるのですが、もしかするとご主人は、怒っているさつきさんとの
接し方がわからず、距離を置いているのではないでしょうか。

交通事故に遭われた時、さつきさんはきっとご主人にやさしくしてほしかったと
思うんです。でもご主人には、さつきさんにやさしくすると喜んでもらえるとい
う想像が、しづらかったのかもしれません。
それはとても悲しいことですね。

きっと今のお二人が会話をすると、さつきさんの言い分は筋が通っているのでご
主人は困ってしまうのかと想像します。その結果、ご主人としては責められない
ためにさつきさんとコミュニケーションの距離を置こうとするかもしれません。

この状況を変えるために大切なのはまず、怒っている原因を理解することです。

きっとさつきさんは、ご自分がないがしろにされているようで悲しかったり、寂
しかったりされていらっしゃるのではないでしょうか。

そして同時に、悲しいとか、寂しいとか、かまってほしいとか伝えることが、何
か弱さを見せるようで抵抗感があったりされているのかな、と思いました。

これらの気持ちを素直に伝えられればずいぶん変わると思います。ただ、

> メールで、不愉快に感じた事、コーチを辞めて欲しい事、夫婦・家族で居る
ことに疑問を感じる事を伝えました。

このように伝えると、さつきさんにとっては不愉快に感じたことや今の状況に対
しての意見を聞きたいのだと思うのですが、ご主人にとっては、コーチを辞める
という現実的な指示がメインに聞こえてしまい、気持ちと向き合ってくれなくな
るかもしれません。

自立されている方の多くは、自分の感情を感じることが苦手なものです。苦手な
あまり、相手をコントロールしてしまったりする時があります。それは自分の感
情を感じることへの怖れから、無意識にしてしまうことです。

とても勇気の要ることですが、自分の感情を感じることが、現状を変えるに当た
ってとても効果的なことだと思います。

一人でやるには難しいかもしれませんので、カウンセリングをうまく活用してく
ださいね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。