かなさん、こんばんわ。根本です。 ご相談ありがとうございました。ご主人が自分よりもお義母さんを大切にしているように感じて強い不安を感じていらっしゃるようですね。 今まで13年間、次男ということもあってあまり機会が無かったのかもしれませんが、いわゆる「嫁と姑問題」というところかと思います。 何かそんなご主人の態度に嫉妬してしまっているのかもしれないし、理不尽さを感じているのかもしれません。 そんなご主人にほんまはどんな言葉を投げかけたいですか? 「あなたは私よりもお義母さんを大事にしたいの!?」 「自分の都合ばっかり考えて、私の気持ちなんて全然わかってくれないんじゃないの?」 「なんであなたはいつも自分勝手なのよー!!」 そんな怒りが山ほどあるかもしれません。 そうすると平穏だった13年間もどこかひずみを感じ始めるかもしれません。 そもそも平穏にやってこれたのは私が全部我慢してきたからじゃないか・・・とか、あなたが好きにできるようにどれくらいわたしが気を使ったのか気付いてないの?とか。 もちろん、ずっと平穏ではなく些細なケンカなどもあったのかもしれませんが、かなさん自身の結婚生活を振り返ったときに、この手の問題は初めてじゃなかったような気がどうしてもしてしまうんですね。 伏線が常にどこかにあったんだけど何とか凌いでこられ、今回のお義母さんの問題になって漸く我慢の限界、我慢ならぬ気持ちが湧き出てしまったのかもしれません。 やはりここは機会を見て、ご夫婦間の関係を見直していくことをお勧めしたいです。 できればご主人ときっちり向き合って話が進められたらいいのですが、今のかなさんの心境を考えるとなかなかそれも難しいようですね。 実際に離婚問題でカウンセリングに来られる夫婦の中には、お互いが初めて向き合って話をしたのが離婚調停の場だった・・・というケースが少なくありません。 自立した大人同士が結婚をし、そこで役割が決まり、知らず知らずのうちに不可侵条約が結ばれ、そして、気が付けば離婚の交渉まで始まってしまった、なんてケース、特に最近は増えてきましたね。 心理学的に見ると、ちょうどお二人には今まで以上の信頼関係を築いていく時期に当たるようです。 もちろん、そんな気持ちには到底なれないかと思いますが、心の中に積もり積もった感情を処理していくと同時に、愛する、信じる、という選択をしていくことが目標かもしれません。 愛や信頼というのは感情ではありませんから、かなさんの意志一つで如何様にも変えて行くことができるものです。 これからどんな将来を創って行きたいのか? どんな夫婦関係を築いていきたいのか? それを今一度見直してみましょう。 そして、そこにたどり着くまでに修正しなければならない点があれば、自分の課題として、夫婦の課題として乗り越えていきましょう。 > そのたびに、いやな思いをしましたが、夫には言いませんでした。 そんなことって他にもありませんでしたか? 嫌な思いをしても一人で抱え込んでしまった事。 もちろん、ご主人との関係に限らず。 子育てをしていく上で、近所づきあいをしていく上で、もちろん、我慢しなければいけないこともあるかと思いますが、一人で抱え込む、というのはなかなか辛いですよね。 そんな風にかなさんの心の中には辛い思いがたくさん積み重なってしまっているのかもしれません。 機会があれば、言葉でそんな辛い思いを振り返ってみませんか? 感情は感じていれば解放されていくものでもありますね。 ですから、言葉にして、ただ聴いて貰うことで心に余裕を作っていくことができるでしょう。 自分の心を大切にしましょうね。 > 「私は、お義母さんと同居するつもりはありません。」とはっきり断りました。 かなさんとしては、どうして同居したくないんでしょう? 何か事情があるのでしょうか。 > 私の気持ちより母親の気持ちを大切にするんだ・・・。 > とてもショックでした。 それは・・・ね、奥様としてはほんとうに辛いでしょうね・・・。 勇気を持って本音を言ったのに、まるで肩透かしをくらったようで・・・。 自分の気持ちを本当に踏みにじられたような痛みを感じられたでしょうし、自分の気持ちを全然考えてくれない夫という存在に怒りを感じられたことでしょう。 でも、そんな奥様の心の内、ご主人は今どれくらいご存知なのでしょうか? よくそんなご相談を頂くのですが、ご主人としては「自分の気持ち=奥様の気持ち」と思い込ん でしまっていることがよくあります。 夫婦でカウンセリングで来られるとそんな気持ちのすれ違いに皆さん初めて気付かれるようです。 「妻がそんなことを考えているとは夢にも思わなかった」 「主人は主人なりに考え、理解してくれていると思ってた」 「いや、それは本音で誤解で、僕の本音は・・・なんだ」 「妻というものは夫の後に黙って付いてくるものだと思ってて、お前もそのつもりだと思ってた」 そして、お互いの心が知らず知らずの内に離れてしまっている事に気付くんです。 これは離婚のご相談ではありませんよ。 お子さんの事だったり、仕事のことだったり、家族のご相談に来られただけで、それくらいの食い違いがあるんです。 そして、僕たちはそこから改めて夫婦の距離を縮めていくことを提案しているんです。 より理解できる関係を作るため、より対等で自然な関係を作るため。 そこではお互いの非を認めることも大切だけど、それ以上に相手の存在を尊重していく姿勢が大切なんですね。 そして、もう一度二人で生きていくことを誓っていくわけです。 そうして、違いに気付き、やり直そうと決意するだけで、本当に二人の関係は変わっていくものです。 今まで以上に理解を示してくれるご主人に愛を感じられたり、逆にご主人の考えを抵抗無く受け入れられる自分の存在に気付けたり。 少し話が逸れてしまったかもしれませんが、お姑さんの同居問題だけでなく、お二人の今の関係にも深く突っ込んで見ていく必要があるように僕には感じられました。 > 今まで怒鳴られたことがほとんどなかったので、怖かったです。 > 思わず頷いてしまいました。 脅されたような感じですね・・・。 どんな気持ちだったのでしょう? そして、そんなご主人の言葉に頷いてしまった自分をどんな風に今は感じられているでしょう? そこではもしかしたら、ご主人を責める以上に自分を責めているかなさんがいらっしゃるのかもしれません。 そこはかなさん自身の課題として取り組まれていくとよいでしょう。 この先どんな関係を選ぶのか、色んな選択肢がありますね。 でも、それを後悔しないように、幸せを選んでいけるようになるために、色々と乗り越えていきたい気持ちもあるでしょう。 まずは、辛い気持ちを解放していくこと。 そこで心に出来たスペースを使って、これからどんな関係を築いていきたいのか、考えていきましょう。 ありがとうございました。 |