初めまして、すずさん。 カウンセラーの寺島と申します。 ご相談、ありがとうございます。内容を伺って、すずさんが、よい妻、よきお母さんとして、 とてもご家庭を大事にしてらしたことがよくわかりました。 レイプと感じられても、耐えてきたことは、それだけ一緒に暮らしてきた 旦那さまにも感謝し、とても愛していらしたからこそ、 こうして、家族として、いままでやってこれたのだと思います。 まずは、それだけ頑張ってこられた自分を褒めてあげくださいね。 ところで、今回の件は性を扱っている問題ではありますが、 基本的には思いやりとお互いの違いに理解についての問題であるように思われます。 メール最後にありましたご質問の、 > 男女では無く人間同士として子供を含めた家族として包んで欲しいと思うのはわが > ままなのでしょうか? というのは、もちろん、すずさんのわがままではないと私は思います。 けれども、すずさんがわがままを言ってないのと同じように、 旦那さんの”夫婦で男女としてもつながりあいたい”というのもわがままではないと思 います。 それは、お互いがお互いのニーズを実際にどこまでかなえてあげるかということは、 別な問題で、ただそう欲求をもつこと、感じること自体わがままではないという意味 なんですね。 そこにあるのは単なる価値観の違いだけなのです。 そして、セックスというテーマではなくても、こういう2人の違いから起こるやりと りは、 どこの場でも、よくみられるのではないでしょうか? 例えば、違った視点からですが、内容は同じお話をしますね。 私の体験談なのですが、昔、私が正社員として働いていた頃のことです。 小さい金融関係の会社、職場の上司、先輩たちがとてもいい方たちだったので、 働くのも楽しかったのですが、とても忙しくて、一ヶ月の半分くらいは、 毎晩毎晩21時くらい遅くまで残業するような職場だったんです。 なので、19時すぎまで残業する人には、夜食を食べていいということになっていまし た。 2週間も毎日出前なので、メニューは毎度おなじみのものばかり、 一日中仕事をして疲れていて、唯一楽しみはお食事みたいなものですから、 せめて夜食くらいは好きなものを食べたいと、 いろんな出前屋さんのメニューを揃えたり、情報を集めて、 皆さん、それぞれどのお店、どの品を頼むのにも、こだわりがありました。 そして、ある時、皆でピザを何枚か注文して、分けて食べようということがありまし た。 一番下の私がお弁当調達、買い物係担当だったので、 総務部長から命令を受けたのですが、(優しくて、面白い人でした) 「やっちゃん、今夜のミーティングの夜食にピザを頼んでおいてね」 「は~い、どのビザがいいですか?部長のお好きなピザは?」 「まあ、何でもいいんだけど、私、ナス、じゃがいも、コーンとか苦手なのよ。 それから、そうそうマヨネーズももダメ!! そういうの、のってないのみつけて頼んでおいて~」 「・・・・”うう、マヨネーズなしぃ~!?(–; それって、ほとんどのメニューに使われてる素材なんですが・・・”」 それから、メニューとくびっぴきで探しましたが、そんなものの数が少なく、 結局、少なめに使われるメニューから、特に抜いてくださいとお願いすることで、 対応したんですけどね。(なんかコクが足りないピザばかりになりました) それでも、部長さんがチーズが苦手でなくて、まだ良かった・・・と、思った事件で した。 さて、すずさんは、この部長さんをわがままと思いますか? この部長さんをわがままと思うなら、すずさんも、旦那さまもわがままと言えるで しょうし、 単なる部長さんの好みなんだな~と思うなら、すずさんも、旦那さんも、 好みがあり、それがそれぞれ違うだけなのだと言えないでしょうか? 私は、マヨネーズ入りのこってりしたピザが大好きですが、 部長はマヨネーズ抜きのあっさりしたピザが好きなだけという好み違いがあるだけと いうのと、 すずさんがセックスコミュニケーションがそれほど好きではないのと、 旦那さんはセックスコミュニケーションが好きという違いも同じことなんですね。 ここまでは、問題はありません。 では、なぜ問題が起こるかというと、お互いの好みが一致しない時に、 話し合いができなかったり、お互いが満足できる解決策がみつからない時に問題にな ります。 例えば、上記の例え話の場合、私は部長さんが好きだったし、それに偉い人だったの で、 その時は、自分のニーズを抑えて、部長さんにあわせました。 実際、食べ物へのこだわりは、私は好みがあるといっても、それほどではないからで す。 もし、私もマヨネーズ抜きのピザがどうしてもまずくて食べられない、 部長さんがそれを食べないと、アンタをクビにするわよ!!と脅されて、 泣く泣く食べさせられた・・・ということになったら、 今のすずさんの陥っている状況により近くなるかもしれないですね。 でも、そうなったら、なったで、私の方にも、だったら、こんな会社やめてやる~ と、 マヨネーズ抜きのビザを食べない選択をするという自由もある訳です。 私からのご提案としては、もしこの悪循環から抜け出したいと希望されているのであ れば、 まず、すずさんがこの関係性をどうしていきたいか、なにが自分にとって幸せか、 自分にとっての大事なものの優先順位をつけることなど、 まずは目標をできる範囲で少しずつより具体的に意識していくことをおススメしま す。 すずさんがセックスが好きになれるようになんて変われないと思う分だけ、 旦那さんもセックスなしでOKでいられる自分に変われないと思っている訳です。 また、すずさんが旦那さんのために自分の好みを変えていった分だけ、 旦那さんもすずのさんのために変わってくれるのですね。 だとすると、おおまかな方向性として、 A お互いもっと相性があわせやすいパートナーにとりかえるコース B お互いの好みの違いを理解し、それぞれの好みの幅を広げるチャレンジをしていく コース があると思います。 どちらを選んでも、癒されていけば、すずさんは幸せになれると思います。 それから、もしかしたらなのですが、旦那さんとの間だけでなく、 もともと、すずさんには他人に求められると断れず、たくさん引き受けてしまい、 いっぱいいっぱいになってしまう、自分のペースを保つことや、NOが言えない、 自分の欲求を伝えることが苦手などのクセなどお持ちでしょうか? もし、心当たりがあるようでしたら、その心理パターンを変えていくことも提案しま す。 こちらの方が根本にある問題ですと、仮に旦那さんとのことが解決しても、 あらたに別な似たような問題でアップアップしてしまいかねませんので。 最後にパートナーシップの法則についてお話しておきますね。 パートナーはお互いに思っていることは、一緒だったりするのですよ。 今、お2人が共通して思っていることは、 「幸せな家庭と幸せな夫婦関係をつくりたい」 「家族の幸せのために頑張っている(家事と育児で/仕事で)」 「(育児で/仕事で)疲れてきってしまっている」 「パートナーに甘えたい、癒して欲しい、わかってほしい (セックスでかまって欲しい/一人の時間や、ゆっくり眠れる時間が欲しい)」 ということなんですね。 お互い初めて子供を育ていくという体験で、 すずさんは家事と子供の切り盛りに慣れていないのて、こんなに大変だとは思わな かった!! という状態でしょうし、旦那さまの方は、子供ができたら、 これからと家事のお手伝いと今後の経済を支えていくのにこんなに大変だとは思わな かった!! という状態なのだと思います。 子育ては楽しい面もありますが、女性、男性とともにしんどい面がかなりあります。 特に、現在は子供がいつまでもあかちゃんのままのような気がすると思いますが、 必ず、いつかは成長し、親離れをどんどんしていきます。 そして、すずさんのたっぷり眠りたいというユメもかないますし、 次の悩みは、育児に集中して、子供にあわせたスケジュールに慣れていた分、 こんなに時間が空いてしまって、子供も相手をしてくれなくなって寂しい・・・、 というような子離れ問題だったりするのです。 ですから、旦那さん、子供というような自分以外の人間のペースにどうあわせていく か? どうやって、自分以外の人間に自分のペースを主張し、あわせてもらうか? どうやって、お互いの違いを住み分けて、仲良く暮らしていくかということは、 これからも子供が育てば、受験問題、または何かのめぐり合わせで、 旦那さんが転職する、すずさんが働き始める、 他にもお互いの両親が年老いて自分たちで面倒みることになる、 子供が結婚する、嫁、婿の両親と関わる・・・・、 という問題も未来に取り組むことになるかもしれません。 けれども、全部、環境の変化に応じて、お互いのぺースをどうあわせるかという点で は、 すべて同じ問題で、人生の課題なんですね。 根本のパターンに通じるところを解決いたしますと、 次の問題に関しても乗り越えるのが、かなり楽になります。 人生の嵐の乗り越え方、流し方を学ぶようなものですね。 HPのコラム、講座を参考にするところからでもよいですし、 お電話も、いつでもお待ちしております!! 最後にもう一度、ご相談、ありがとうございました。 |