自尊心が低い

相談者名
ゆーき
私は幼い頃から家事や片付けなど家のことができず、そのため家族からも小言や否定を言われることが多かったです。今大学一年生ですが、中学生くらいまでは特に気にしていませんでしたが、高校生くらいからは自分は普通じゃないと思い始めるようになり、その頃から暇さえあれば毎日自分の欠点や性格について考えてます。今でも自分の能力に対する不安や恐怖が毎日頭から離れず、一人になるといつもこのことを考えてます。また、家のことだけでなく、性格も引っ込み思案で(これが原因かはわかりませんが)、要領も悪く周りが見えないため、こんな自分がこの先生きていけるのかいつも不安に思っています。そのせいかはわかりませんが、人と深く関われなかったり、友達ができても結局最後は私のこの暗い性格、能力の低さ、面白みのなさで離れてくのではないかと思ってます。人と関わりたい気持ちと諦めが入り交じっています。実際に親からも「無神経」「図太い」「欠陥があるんじゃないの」「自分のことしか考えてない」「だらしない」などと言われています。それをわかっててもできなくて何をやっても最後まで続かず自分が嫌になります。また、言われたことをのみこむ癖がつき、反抗期も来ていなくて、相手の顔色を常に伺ってしまいます。自分がどうしたいかよりも、相手になにか言われないかなど批判や評価されることに対しても異常なまでに気にしてしまいます。そのため自分が本当にしたいようにできず、目先の好感度だけを求めて行動し、自分の中に不満や後悔が募ります。また、劣等感も強く、すぐ人と自分を比べて自分を責めます。恋人に愛してもらっても、それでも自分には価値がない、こんな私でごめんなさいと不安に思います。また、嫉妬心も強いのか、親友が他の友達と話してるのを見たりすると拗ねたり不安になったり自分は親友に依存しすぎてるんだと焦りを感じます。もう劣等感や焦燥感や不安が堂々巡りしていてどこから断ち切ったらいいのかわかりません。原因はなんとなく思い当たるのですが、頭ではわかっていても行動に移せません。自分を好きになればいいとかとりあえずやってみるという漠然としたものでは今までも限界があり結局自分自身に向き合わなきゃダメなんだといつも同じ考えにたどり着きます。けれどそれができなくて自分を責めて、劣等感感じたり、、の繰り返しです。アドバイスをお願いしたいです、、
カウンセラー
三枝みき
こんにちは、ゆーきさん、初めまして。
今回、担当させていただきます、三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

ゆーきさんは家事や片付けなどお家のことが苦手でいらっしゃるのですね。
私は多分、ゆーきさんからしたらお母さんとほぼ同年代だと思いますし、実際大学生の娘もいるお母さんです。
カウンセラーのお仕事以外は、ほぼ専業主婦なんですが、片づけは大の苦手です(笑)。
家事もどちらかというと好きではないですし、得意でもありませんが、それでも、生きていくのにはなんら不都合はないと思っています。

でも以前の私は、ゆーきさんと同じように、自分の性格や欠点が気になって仕方なくて、とても生き辛いと感じていたんです。
それでも今は、自分を癒すことに取り組んだことでだいぶ楽になり、以前ほど自分を責めたり、不安や焦燥感に苛まれたりすることはなくなりました。

ですから、ゆーきさんもご自身を癒していくことで、これからはきっと楽になって、ご自分の望まれるように人と関ったり、楽しく過ごせるようになることと信じています。
これから、そのお手伝いをどうか私にさせてくださいね。

まず、ここから見ていきましょうか。

>私は幼い頃から家事や片付けなど家のことができず、そのため家族からも小言や否定を言われることが多かったです。
>実際に親からも「無神経」「図太い」「欠陥があるんじゃないの」「自分のことしか考えてない」「だらしない」などと言われています。

子どもの頃ってたいていのお子さんは素直なので、大人の言うことを何でも真に受けてしまいます。
特に、ご家族、親御さんの言うことは、影響力が大きいんですね。
反発出来るお子さんはいいのですが、ゆーきさんはそのまま、その言葉をご自分の中に、ご自身のイメージ「自己概念」として取り入れてしまわれたようですね。
「親=正しい」なら、「親」と自分の意見や感じ方が異なれば、自動的に「間違っているのは自分」となってしまいますよね。

こんなふうに、ゆーきさんは「間違った」自己概念を持ったまま、大きくなってしまわれたようです。
そうです、ゆーきさんが今、ご自分に対して思っていることは、間違っているんですよ。

人間は誰でも、自分に一番厳しい生き物です。
そして、自分に一番厳しいがゆえに、自分に近しい相手に対しても、自分を扱うように扱ってしまいます。
つまり、ゆーきさんのご両親も、ご自分にとても厳しい人たちだったようですね。
だからこそ、自分たちの子供であるゆーきさんに対しても、とても厳しく見てしまったのだと思います。

それに、親と子供ってよく似ていますよね。
もう一つの見方として、ゆーきさんのお父さんお母さんが「無神経」とか、「だらしない」とかゆーきさんを評した背景には、ご自分のことをそう思って嫌っていたり責めていたりして、それと同じ部分をお子さんのゆーきさんのなかに見つけてしまい、そんな風に言ってしまったとも考えられます。

どちらの場合も、ご両親自身の自己嫌悪の問題が絡んでいますよね。

ですからゆーきさんは、もしできるなら、「お父さんやお母さんの言葉は、本当じゃないのかもしれない」と思ってみて欲しいんです。
全部飲み込まなくても、真に受けなくてもいいんだ、と知っておいて下さいね。
子どものころのゆーきさんにはわからなかったかもしれませんが、今のゆーきさんには、お父さんやお母さんも間違うんだということは、受け入れられると思います。

それに、「欠点」というのは、自分の個性をネガティブにとらえた時に出てくる表現です。
今のゆーきさんには信じられないかもしれませんが、「欠点」は見方を変えると「長所」になるんです。
例えば、「引っ込み思案」は「思慮深い」「控えめ」、「嫉妬深い」は「愛情深い」「情熱的」「相手の魅力を探すことに長けている」といった風に。

もし、私たちカウンセラーにご相談いただければ、こんな風にゆうきさんが「欠点」だと思い込んでいる「長所」をたくさん探すことができます。
それに私がこの相談を読んでいても、ゆーきさんは素直で真面目、ご家族思いで謙虚、人が大好きでコミュニケーションの才能がある、気遣いができるなどなど、たくさんの魅力を見つけられました。
ゆーきさんはご自分で思っておられるより、本当はとっても魅力的なんですよ。

でもね、長いこと毎日否定されたり、文句を言われたりしていれば、自分を肯定できなくなって、自信も持てなくなり、不安になったりしても当然です。
自信がなければ、人前に出るのも嫌になって引っ込み思案にもなるでしょうし、友達ができてもいずれ嫌われるのではと思い、うまく付き合えなかったり、恋人ができても自分の価値を認められなかったりしてしまうのも仕方ないでしょうね。

ゆーきさんの境遇であれば、今のようになってしまっても無理からぬことです。
でも、それはこれから、ゆーきさん次第でいくらでも変えられるんです。

例えば、親御さんのおっしゃることを「その通りだ」と認めて、「自分はそういう人間だ」と認めることを選んだのは、かつての幼い子供だったゆーきさんです。
仕方のなかったこととはいえ、ゆーきさんが自分で選んだことであれば、もう一度「選択しなおす」ことができます。
親御さんのおっしゃることや、ご自分の思い込みに対して「それは真実ではない」と信じることを選択し、ご自分にそう言ってあげること。
もしそれができれば、ゆーきさんは変わっていけると思います。

そして今はご自分の欠点や、ご自身を責めるようなことしか考えられないかもしれませんが、それらを全部やめようと決めて、粛々と実行すること。
何故って、ひとは自分を責めている間は、自分を責める以外のことは何もしなくてもいいからです。

自分を責めて苛めることは、前へ進まないための言い訳として以外は、何の役にも立たない感情です。
ですからゆーきさんがご自身を変えたい、変わりたい、と思われるのであれば、「自分を責めるのをやめよう」と決めて、こつこつと続けてみてください。
ただ、自分一人でやるのは大変で、なかなか続かないかもしれません。
そんな時は、一人で苦しまずに、私たちカウンセラーを使ってみてくださいね。
初回無料の電話カウンセリングもございますので、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。

以上、少し厳しいことも書かせていただきましたが、この回答が少しでもゆーきさんのお役に立てれば幸いです。
ゆーきさんが少しでも楽になり、ご自分の望む人生を歩いて行けますよう、心から祈っておりますね。
本日はご相談、ありがとうございました。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

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